【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
292 / 426
冥府にGO!!

子宮の部屋(アラモードside)

しおりを挟む
マヤとスカイに連れられ彼女達のアジトの隠し通路を通り
アラモードは奇妙な場所に連れられた。

「ここは私とスカイしか通れない道
側近の者でも通った事は無いわ、 感謝しなさい
貴女が初めてのゲストよ」
「・・・・・」

アラモードは郷愁と不快感を同時に感じた。
懐かしさと嫌悪感を感じる通路だ。

「何? ここは・・・」

壁が臭い。
肉を防腐処理している様だが、 独特な匂いである。

「亜人達の女を解体して作った産道を模した通路よ」

マヤが答える。

「悪趣味極まりないわね」
「私もそう思う」
「黙ってなさいスカイ、 必要なのは分かっているでしょ」
「分かっては居るけども気持ち悪いのは確かよ・・・あんまり来たくは無い場所ね」
「うるさい、 良いからこっちに」

扉も悪趣味である、 防腐処理を施した肉の扉。
これもまた悪臭を放っている。

「胎盤を使った扉よ」
「説明は良いわ、 気分悪い
と言うか貴女達、 亜人とは言え女をかなり殺してるわね
正義の味方を僭称する【純白の真珠】とは思えない暴挙よ」
「仕方がない、 正しい事を成す為よ」

マヤは断言する。

「スカイさん、 貴女もそう思っているんですか?」
「正義とか私は如何でも良い、 あの馬鹿の無念を晴らしたい
そういう意地で戦っている」
「あ、 そう、 正義の為よりはいい理由ですね」
「うるさいわね二人共、 それじゃあ開けるわよ」

胎盤の扉を開ける。
圧倒的悪臭、 防腐処理に加えて魔術的な作用が見て取れる。
部屋の中にはびっしりと防腐処理を施した肉の壁。
そして魔方陣や魔術的なあれこれが並んでいた。
何より目を引くのは部屋の真ん中の台座に有る死体。

「アレは・・・シアン・ラプラス!!」

純白の真珠参謀、 シアン・ラプラスの死体が台座に置かれている!!

「一体何なのよこれは!! アンタ達仲間の死体を冒涜するって言うの!?
こんな悪趣味な物なんて見たく無かったわ!!」
「落ち着きなさい、 これはシアンの意志よ」
「どういう事よ!!」
「貴方には説明する必要があるだろう
シアンの固有魔法、 そして彼女の子の固有魔法を」
「・・・子? 子供がいるの? シアンに?」
「その通り」
「誰との子?」
「我が団長、 白のフライ以外に有る訳有るまい」
「フライの子・・・何という事・・・」

驚愕するアラモードだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした

ひなクラゲ
恋愛
 突然ですが私は転生者…  ここは乙女ゲームの世界  そして私は悪役令嬢でした…  出来ればこんな時に思い出したくなかった  だってここは全てが終わった世界…  悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……

婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?

ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

侯爵令嬢の置き土産

ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。 「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。

【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう

蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。 王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。 味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。 しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。 「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」 あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。 ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。 だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!! 私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です! さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ! って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!? ※本作は小説家になろうにも掲載しています 二部更新開始しました。不定期更新です

処理中です...