266 / 426
冥府にGO!!
大衆食堂バーリトゥード(ウル&スノーside)
しおりを挟む
【大衆食堂バーリトゥード】本店にやって来たウルとスノー。
「いらっしゃいませー」
若いウェイトレスが挨拶をする。
店内は普通の大衆食堂、 やや古い印象を受けるが
大衆食堂はこんな感じだろうという許容範囲である。
店の内装は不自然な所は無い、 不自然な点が有るとすれば・・・
「追加でミックスフライ」
「パフェー」
「ビール」
「「午後も仕事だろうが」」
「ごめん」
店の片隅にビア帝国の腕章を付けた魔法使いが食事を摂っていた。
「・・・・・」
「こちらの席にどうぞ―」
「あ、 はい」
ウルとスノーはウェイトレスに案内されるがまま席に着いた。
「メニューは・・・中々に豊富だな」
「しかし所詮は大衆食堂でしょう? あまり良い物が無いのでは?」
「そんな事無いだろ、 大衆食堂にどんな偏見を持っているんだウル
クーポンも有るし大分注文出来る」
「ふーん・・・じゃあ普通にステーキでも注文しますか
ハズレ無いでしょうし」
「なら私は帝国らしくソーセージにするか、 ビールは?」
「あ、 結構です」
「じゃあ私だけ遠慮なく飲ませて貰うか」
「飲酒って教会的に良いんですか?」
「問題無い、 麦も獣も人間の為に生きているという教義だから
食べ物に関する戒律はない」
ベルでウェイトレスを呼ぶウルとスノー。
「はーい」
「ステーキとソーセージ、 あとビールを大ジョッキで」
「ソーセージは如何調理しますか?」
「如何調理?」
「焼きます? 茹でます? 揚げます?」
「揚げソーセージは聞いた事が無いな、 揚げてくれ」
「分かりましたー」
ウェイトレスが去って行く。
「・・・・・」
「・・・・・」
「やっぱビール飲もうぜ!!」
「「駄目だっつーの」」
魔法使い達がツッコミを入れる。
「あの魔法使い達・・・何だ?」
「腕章をしていますし帝国の魔術師団では? 何故ココに?」
「大衆食堂だから食事にでも来たんだろう・:・
しかし勤務中? いや昼休み?」
「いや、 普通は城の中とかで食べるんじゃないのか?」
「帝国の慣習か? 王国で言うならば騎士が普通に食堂で食事とかか」
「あんまり想像したくはない・・・とは思いますが
帝国ではむしろウェルカムなようですね」
ウルが指差した先には『魔術師団立ち寄り所』と張り紙がしてあった。
「うーむ・・・むしろ利点になる・・・のか?」
「いらっしゃいませー」
若いウェイトレスが挨拶をする。
店内は普通の大衆食堂、 やや古い印象を受けるが
大衆食堂はこんな感じだろうという許容範囲である。
店の内装は不自然な所は無い、 不自然な点が有るとすれば・・・
「追加でミックスフライ」
「パフェー」
「ビール」
「「午後も仕事だろうが」」
「ごめん」
店の片隅にビア帝国の腕章を付けた魔法使いが食事を摂っていた。
「・・・・・」
「こちらの席にどうぞ―」
「あ、 はい」
ウルとスノーはウェイトレスに案内されるがまま席に着いた。
「メニューは・・・中々に豊富だな」
「しかし所詮は大衆食堂でしょう? あまり良い物が無いのでは?」
「そんな事無いだろ、 大衆食堂にどんな偏見を持っているんだウル
クーポンも有るし大分注文出来る」
「ふーん・・・じゃあ普通にステーキでも注文しますか
ハズレ無いでしょうし」
「なら私は帝国らしくソーセージにするか、 ビールは?」
「あ、 結構です」
「じゃあ私だけ遠慮なく飲ませて貰うか」
「飲酒って教会的に良いんですか?」
「問題無い、 麦も獣も人間の為に生きているという教義だから
食べ物に関する戒律はない」
ベルでウェイトレスを呼ぶウルとスノー。
「はーい」
「ステーキとソーセージ、 あとビールを大ジョッキで」
「ソーセージは如何調理しますか?」
「如何調理?」
「焼きます? 茹でます? 揚げます?」
「揚げソーセージは聞いた事が無いな、 揚げてくれ」
「分かりましたー」
ウェイトレスが去って行く。
「・・・・・」
「・・・・・」
「やっぱビール飲もうぜ!!」
「「駄目だっつーの」」
魔法使い達がツッコミを入れる。
「あの魔法使い達・・・何だ?」
「腕章をしていますし帝国の魔術師団では? 何故ココに?」
「大衆食堂だから食事にでも来たんだろう・:・
しかし勤務中? いや昼休み?」
「いや、 普通は城の中とかで食べるんじゃないのか?」
「帝国の慣習か? 王国で言うならば騎士が普通に食堂で食事とかか」
「あんまり想像したくはない・・・とは思いますが
帝国ではむしろウェルカムなようですね」
ウルが指差した先には『魔術師団立ち寄り所』と張り紙がしてあった。
「うーむ・・・むしろ利点になる・・・のか?」
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした
ひなクラゲ
恋愛
突然ですが私は転生者…
ここは乙女ゲームの世界
そして私は悪役令嬢でした…
出来ればこんな時に思い出したくなかった
だってここは全てが終わった世界…
悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……
婚約破棄の、その後は
冬野月子
恋愛
ここが前世で遊んだ乙女ゲームの世界だと思い出したのは、婚約破棄された時だった。
身体も心も傷ついたルーチェは国を出て行くが…
全九話。
「小説家になろう」にも掲載しています。
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる