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冥府にGO!!

大衆食堂バーリトゥード(ウル&スノーside)

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【大衆食堂バーリトゥード】本店にやって来たウルとスノー。

「いらっしゃいませー」

若いウェイトレスが挨拶をする。
店内は普通の大衆食堂、 やや古い印象を受けるが
大衆食堂はこんな感じだろうという許容範囲である。
店の内装は不自然な所は無い、 不自然な点が有るとすれば・・・

「追加でミックスフライ」
「パフェー」
「ビール」
「「午後も仕事だろうが」」
「ごめん」

店の片隅にビア帝国の腕章を付けた魔法使いが食事を摂っていた。

「・・・・・」
「こちらの席にどうぞ―」
「あ、 はい」

ウルとスノーはウェイトレスに案内されるがまま席に着いた。

「メニューは・・・中々に豊富だな」
「しかし所詮は大衆食堂でしょう? あまり良い物が無いのでは?」
「そんな事無いだろ、 大衆食堂にどんな偏見を持っているんだウル
クーポンも有るし大分注文出来る」
「ふーん・・・じゃあ普通にステーキでも注文しますか
ハズレ無いでしょうし」
「なら私は帝国らしくソーセージにするか、 ビールは?」
「あ、 結構です」
「じゃあ私だけ遠慮なく飲ませて貰うか」
「飲酒って教会的に良いんですか?」
「問題無い、 麦も獣も人間の為に生きているという教義だから
食べ物に関する戒律はない」

ベルでウェイトレスを呼ぶウルとスノー。

「はーい」
「ステーキとソーセージ、 あとビールを大ジョッキで」
「ソーセージは如何調理しますか?」
「如何調理?」
「焼きます? 茹でます? 揚げます?」
「揚げソーセージは聞いた事が無いな、 揚げてくれ」
「分かりましたー」

ウェイトレスが去って行く。

「・・・・・」
「・・・・・」
「やっぱビール飲もうぜ!!」
「「駄目だっつーの」」

魔法使い達がツッコミを入れる。

「あの魔法使い達・・・何だ?」
「腕章をしていますし帝国の魔術師団では? 何故ココに?」
「大衆食堂だから食事にでも来たんだろう・:・
しかし勤務中? いや昼休み?」
「いや、 普通は城の中とかで食べるんじゃないのか?」
「帝国の慣習か? 王国で言うならば騎士が普通に食堂で食事とかか」
「あんまり想像したくはない・・・とは思いますが
帝国ではむしろウェルカムなようですね」

ウルが指差した先には『魔術師団立ち寄り所』と張り紙がしてあった。

「うーむ・・・むしろ利点になる・・・のか?」
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