【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
261 / 426
冥府にGO!!

冒涜的な抑止力(王国side)

しおりを挟む
新参騎士の最中を撫でるメイジ。

「はぁ・・・はぁ・・・・・あ、 ちょ、 ちょっと待って下さい!!」

新参騎士が立ち上がる。

「団長!! さっきの話で過去の英雄の力を得る事が可能と言う事は!! つまり!!」
「その通り、 過去の英雄の遺体がここに有ると言う事だ」
「なっ・・・」

新参騎士は絶句した。

「その遺体を魔法で弄ぶと言う事ですか!? そんな事が許されるのですか!?」
「その憤りも尤もだ、 私も父にそう言ったよ」

カスタードが重々しく口を開いた。

「だがしかし隣国のビア帝国は恐ろしい
皇帝フライが即位してからは友好的な関係を維持している
しかしながら彼の国は強大だ、 超越的な魔術師であるフライにその子供達
実力主義の彼等が我が国との友好関係を何時までも維持するとは考えられない」
「だからと言って」
「だからも何も無い!!」

カスタードが叫ぶ。

「そもそも前提条件として我が国とビア帝国が友好関係を築いている理由の一つは
間違い無くショコラ公爵家だ、 皇帝フライも力が無い者には友好的には扱わんだろう」
「・・・だったら私達騎士とは何なのですか!! こんな冒涜的に力を得られるのならば
我々騎士は何の為に鍛えていると言うのですか!!」
「・・・・・若い騎士よ、 冷静に考えろ
人と人は本来混じらない、 それを魔法で無理矢理混ぜ合わせるのだ
内容を聞くだけでも冒涜的だ、 実際に行う者は・・・」
「!!」

新参騎士は戦慄した。

「精神汚染・・・」
「そうだ、 精神に多大な負荷がかかる」
「ベッコ殿下はそれを承知で?」
「分かっているよ」

ベッコはぽつりと呟いた。

「陛下!! 考え直して下さい!! こんな子供にそんな事を!!」
「私もベッコに説得した、 説得したがベッコの決意は固い」
「そんな・・・」

愕然とする新参騎士。

「そういう事だ、 理解出来たか? 公爵閣下が何故あそこまで怒ったのか」

新参騎士の肩にぽんと手を乗せるメイジ。

「確かに・・・甥が、 いや子供がこんな事を言えば誰でも怒って止める・・・」
「その通り、 それでは陛下、 これから如何なさいますか?」
「城に戻ろう、 ベッコもそれで良いな?」
「・・・・・分かりました父上、 ですがまだ諦めた訳じゃありませんからね」
「良いだろう、 それでは皆の者、 帰るぞ」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした

ひなクラゲ
恋愛
 突然ですが私は転生者…  ここは乙女ゲームの世界  そして私は悪役令嬢でした…  出来ればこんな時に思い出したくなかった  だってここは全てが終わった世界…  悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……

婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?

ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

侯爵令嬢の置き土産

ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。 「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。

【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう

蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。 王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。 味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。 しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。 「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」 あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。 ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。 だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!! 私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です! さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ! って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!? ※本作は小説家になろうにも掲載しています 二部更新開始しました。不定期更新です

処理中です...