253 / 426
冥府にGO!!
保身保身保身保身
しおりを挟む
リソレの案内で地下に降りるラビーとゼロとツイスト。
「その亜人側の大使って言うのはどんな人なんですかな?」
ゼロが尋ねる。
「天下無双のビビり野郎ね、 事有るごとに地下のシェルターに逃げる」
「シェルターか・・・うん?」
廊下を歩いて行くと数m間隔で亜人の警備員が配置され
鉄格子が複数設置されている。
「厳重過ぎるのではないか?」
「凄いビビりだからね、 私はここ迄です」
「は?」
「アイツは私を信用していないのでここまでしか入れないんですよ」
「一国の皇女に無礼では?」
「故人ですので」
遠い目をするリソレ。
「そもそもここは狭いので私では動き難いのです」
「そうですか・・・」
リソレと別れ鉄格子を警備員に開けて貰い、 入るを繰り返し重厚な扉の前に立つ3人。
扉の前には複数の亜人が立っていた。
「大使殿へお会いになるのですね?」
「はい」
「ではお待ち下さい」
亜人達は扉を開こうとする。
大の大人数人がかりでのろのろと開くその様はまるで銀行の大金庫の様な物だった。
数分後、 やっとの思いで開く扉。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・どうぞお入りください」
「ど、 どうも・・・」
中に入る3人が見たのは執務室の様な机、、 そして周囲に散乱する酒瓶。
槍を持った頭が柵になっている亜人だった。
「酒臭・・・酔ってるのか?」
「それ以上近付くな!!」
「・・・・・」
恐怖の余り酒に逃避しているのか、 と三人は正しく彼を理解した。
「あの・・・大丈夫ですか?」
「大丈夫、 大丈夫大丈夫、 やればできるやればできる・・・」
「・・・私達と一緒に来ていた者達を何故締め出したのか理由をお聞かせ願いたい」
「締め出してない!! 中に入れてないだけだ!!」
激昂する大使。
「中に入れてない?」
「私の能力は私が居る建物の敷地内に誰も出入り出来なくする能力だ!!
敵の侵入や干渉を防ぐ為に発動している!! ここに居ない君の仲間は偶々入れなかっただけだ!!」
「・・・彼等を見殺しにするつもりですか?」
「私は私の身を守っているだけだ!! 結果として敵に襲われてしまっているだけだ!!
私のせいにするな!! それに彼等はちゃんと逃げた!! 問題は無い!!」
ラビーはイラつきながら提案する。
「じゃあ私が彼等を連れて来ますから能力を解除して私を一旦外に出して下さい」
「断る!! 敵が侵入してきたら危ないからな!!」
「その亜人側の大使って言うのはどんな人なんですかな?」
ゼロが尋ねる。
「天下無双のビビり野郎ね、 事有るごとに地下のシェルターに逃げる」
「シェルターか・・・うん?」
廊下を歩いて行くと数m間隔で亜人の警備員が配置され
鉄格子が複数設置されている。
「厳重過ぎるのではないか?」
「凄いビビりだからね、 私はここ迄です」
「は?」
「アイツは私を信用していないのでここまでしか入れないんですよ」
「一国の皇女に無礼では?」
「故人ですので」
遠い目をするリソレ。
「そもそもここは狭いので私では動き難いのです」
「そうですか・・・」
リソレと別れ鉄格子を警備員に開けて貰い、 入るを繰り返し重厚な扉の前に立つ3人。
扉の前には複数の亜人が立っていた。
「大使殿へお会いになるのですね?」
「はい」
「ではお待ち下さい」
亜人達は扉を開こうとする。
大の大人数人がかりでのろのろと開くその様はまるで銀行の大金庫の様な物だった。
数分後、 やっとの思いで開く扉。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・どうぞお入りください」
「ど、 どうも・・・」
中に入る3人が見たのは執務室の様な机、、 そして周囲に散乱する酒瓶。
槍を持った頭が柵になっている亜人だった。
「酒臭・・・酔ってるのか?」
「それ以上近付くな!!」
「・・・・・」
恐怖の余り酒に逃避しているのか、 と三人は正しく彼を理解した。
「あの・・・大丈夫ですか?」
「大丈夫、 大丈夫大丈夫、 やればできるやればできる・・・」
「・・・私達と一緒に来ていた者達を何故締め出したのか理由をお聞かせ願いたい」
「締め出してない!! 中に入れてないだけだ!!」
激昂する大使。
「中に入れてない?」
「私の能力は私が居る建物の敷地内に誰も出入り出来なくする能力だ!!
敵の侵入や干渉を防ぐ為に発動している!! ここに居ない君の仲間は偶々入れなかっただけだ!!」
「・・・彼等を見殺しにするつもりですか?」
「私は私の身を守っているだけだ!! 結果として敵に襲われてしまっているだけだ!!
私のせいにするな!! それに彼等はちゃんと逃げた!! 問題は無い!!」
ラビーはイラつきながら提案する。
「じゃあ私が彼等を連れて来ますから能力を解除して私を一旦外に出して下さい」
「断る!! 敵が侵入してきたら危ないからな!!」
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした
珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。
色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。
バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。
※全4話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした
ひなクラゲ
恋愛
突然ですが私は転生者…
ここは乙女ゲームの世界
そして私は悪役令嬢でした…
出来ればこんな時に思い出したくなかった
だってここは全てが終わった世界…
悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる