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冥府にGO!!
オムレットツアー(ウル&スノーside)
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「皆さん!! 本日は我がオムレットツアーに参加頂きありがとうございます!!
我がオムレットツアーではビア帝国の内戦前後で大打撃を受けた場所を回るツアーとなります!!
皆さん是非楽しんで行って下さい!!」
警護が付いた大きな馬車でツアー客に交じってウルとスノーが居た。
このオムレットツアーは
ビア帝国第6皇女オムレット・ボウル・ビアが出資して始めたツアーである。
このツアーはビア帝国内の災害被災跡地や紛争跡地を巡るツアーで
元々は復興を目的とした観光事業だったが実物を見る事は歴史の勉強になるとして
国内から人気がぽつぽつ出始め、 海外では富裕層をメインにそれなりにヒットしている。
特にシクラメン合衆国からは人気があり、 シクラメン合衆国からツアーは度々出ている。
シクラメン合衆国からビア帝国に横断してカラメル王国に入国すると言うサービスも有る為
今回ウルとスノーはこのツアーに参加する事でカラメル王国に帰国する手筈になっている。
「・・・・・相当金取られたな」
「そうですね・・・」
あの物凄い行列に並ぶ事は防げたが、 とんでもない料金をふっかけられた。
手持ちの資金では足りなかったが身分証明書を見せる事で料金の後払いに成功した。
「まぁ良かったんじゃないですか?
皇族が運営しているツアー会社ですから警備も厳重ですし・・・」
「そうだが・・・」
スノーはうんざりした様に周囲を見る。
このツアーが回るのは悲惨な目に遭った所ばかりだ。
当然ながらもっと厳かにするべきだと思う。
だがしかし・・・
「かんぱーい!!」
「いえーい!!」
周囲に居る客はかなり軽薄な様子である。
「なんなんだコイツ等・・・そもそも被災跡地や紛争跡地を見るツアーなんて良いのか?」
「奇特な奴も居るって事だよ・・・」
「君達はこのツアー初めてかい?」
ウルとスノーの隣の老紳士が話しかけて来る。
「え、 えぇまぁ・・・」
「楽しみなさいね」
「え、 楽しむって・・・このツアーって楽しめるんですか?」
「ふふふ・・・良いかい」
老紳士はにっこりと笑った。
「自分達より上の国の連中が酷い目に遭ったと考えると楽しくならないかい?」
「・・・・・」
「・・・・・そ、 そうですか・・・」
ウルとスノーは絶句した。
我がオムレットツアーではビア帝国の内戦前後で大打撃を受けた場所を回るツアーとなります!!
皆さん是非楽しんで行って下さい!!」
警護が付いた大きな馬車でツアー客に交じってウルとスノーが居た。
このオムレットツアーは
ビア帝国第6皇女オムレット・ボウル・ビアが出資して始めたツアーである。
このツアーはビア帝国内の災害被災跡地や紛争跡地を巡るツアーで
元々は復興を目的とした観光事業だったが実物を見る事は歴史の勉強になるとして
国内から人気がぽつぽつ出始め、 海外では富裕層をメインにそれなりにヒットしている。
特にシクラメン合衆国からは人気があり、 シクラメン合衆国からツアーは度々出ている。
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今回ウルとスノーはこのツアーに参加する事でカラメル王国に帰国する手筈になっている。
「・・・・・相当金取られたな」
「そうですね・・・」
あの物凄い行列に並ぶ事は防げたが、 とんでもない料金をふっかけられた。
手持ちの資金では足りなかったが身分証明書を見せる事で料金の後払いに成功した。
「まぁ良かったんじゃないですか?
皇族が運営しているツアー会社ですから警備も厳重ですし・・・」
「そうだが・・・」
スノーはうんざりした様に周囲を見る。
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当然ながらもっと厳かにするべきだと思う。
だがしかし・・・
「かんぱーい!!」
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「楽しみなさいね」
「え、 楽しむって・・・このツアーって楽しめるんですか?」
「ふふふ・・・良いかい」
老紳士はにっこりと笑った。
「自分達より上の国の連中が酷い目に遭ったと考えると楽しくならないかい?」
「・・・・・」
「・・・・・そ、 そうですか・・・」
ウルとスノーは絶句した。
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