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悪役令嬢の私がモテモテな件について
閑話 ゼロと巾木の雑談
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でぶ妖精遺跡でごろごろしているゼロと巾木一行。
「酒が飲みたい」
唐突にでぶ妖精に乗っかりながら呟くゼロ。
「酒、 ですか?」
「そう、 ラビーの店では酒はおいていないらしい
ラビーは酒が飲めないから良いかもしれないが私は酒が好きでね」
「でぶぅめ酒とかにょ?」
でぶぅめ酒とはでぶ妖精を入れた梅酒である。
大体、 漬けている内に全部でぶ妖精に飲まれる。
「あれは本当に意味が分からないから止めて欲しい」
「でも分かりますよ。 ビールとかぐいっと行きたいですよねー」
「びぃるぅ? おいおい雷君、 あんな苦い酒を飲むのか?」
「苦い酒って大体酒は苦いでしょうに」
「甘い酒も有るんだよ、 個人的には甘い風味のウィスキーに
ナッツとアイスクリーム、 ベリーが入ったグラスに垂らして飲みたい」
「意外とカワイイ物飲みますね、 女子が好きそう」
「五月蠅いね、 巾木君はどんな物が好きなんだ?」
「そうですねぇ・・・」
巾木が考える。
「鬼殺し」
「アルコール15%のアレか」
「アレですね、 私達エルフはあの位強い酒じゃないと酔えないんですよ」
「いや巾木さん、 エルフでもアレを常飲しているのは貴方位ですって」
密が呆れて言う。
「閑話休題、 酒は無いのか? 酒」
でぶ妖精をむにむにするゼロ。
「消毒用アルコールを酒と呼ぶのならば有るよ」
「ぶっ飛ばすぞ」
「落ち着いて下さいよ・・・とりあえず酒は控えましょう
ここは仮にも超危険地帯、 酒は断っておいて悪い事では無い筈です」
「そんなもんかねぇ・・・だが退屈だ」
「ならば少し話しませんか?」
「何を話す?」
「そうですね・・・亜人達について話しましょう」
「絶対に嫌だ」
「・・・何故?」
「巾木君、 君は私よりも長生きだから偉そうに説教するのは気が引けるが
教訓がある」
「それは一体?」
「分からない物は分からない、 私は亜人に対してはスルーする事に決めた
私にはどうにもならない次元だ、 これは国単位で纏まって対処すべき問題だ
私は国に問題定義しないが」
「何故?」
「・・・・・相互理解は難しい、 私の人生でも出来たのは稀だ
このまま他人同士として関わらない方が良いかもしれないと思うからさ」
遠い目をするゼロ。
一体何を思い浮かべているのだろうか。
「まぁ分からなくも無いですが・・・」
「酒が飲みたい」
唐突にでぶ妖精に乗っかりながら呟くゼロ。
「酒、 ですか?」
「そう、 ラビーの店では酒はおいていないらしい
ラビーは酒が飲めないから良いかもしれないが私は酒が好きでね」
「でぶぅめ酒とかにょ?」
でぶぅめ酒とはでぶ妖精を入れた梅酒である。
大体、 漬けている内に全部でぶ妖精に飲まれる。
「あれは本当に意味が分からないから止めて欲しい」
「でも分かりますよ。 ビールとかぐいっと行きたいですよねー」
「びぃるぅ? おいおい雷君、 あんな苦い酒を飲むのか?」
「苦い酒って大体酒は苦いでしょうに」
「甘い酒も有るんだよ、 個人的には甘い風味のウィスキーに
ナッツとアイスクリーム、 ベリーが入ったグラスに垂らして飲みたい」
「意外とカワイイ物飲みますね、 女子が好きそう」
「五月蠅いね、 巾木君はどんな物が好きなんだ?」
「そうですねぇ・・・」
巾木が考える。
「鬼殺し」
「アルコール15%のアレか」
「アレですね、 私達エルフはあの位強い酒じゃないと酔えないんですよ」
「いや巾木さん、 エルフでもアレを常飲しているのは貴方位ですって」
密が呆れて言う。
「閑話休題、 酒は無いのか? 酒」
でぶ妖精をむにむにするゼロ。
「消毒用アルコールを酒と呼ぶのならば有るよ」
「ぶっ飛ばすぞ」
「落ち着いて下さいよ・・・とりあえず酒は控えましょう
ここは仮にも超危険地帯、 酒は断っておいて悪い事では無い筈です」
「そんなもんかねぇ・・・だが退屈だ」
「ならば少し話しませんか?」
「何を話す?」
「そうですね・・・亜人達について話しましょう」
「絶対に嫌だ」
「・・・何故?」
「巾木君、 君は私よりも長生きだから偉そうに説教するのは気が引けるが
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「それは一体?」
「分からない物は分からない、 私は亜人に対してはスルーする事に決めた
私にはどうにもならない次元だ、 これは国単位で纏まって対処すべき問題だ
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「何故?」
「・・・・・相互理解は難しい、 私の人生でも出来たのは稀だ
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遠い目をするゼロ。
一体何を思い浮かべているのだろうか。
「まぁ分からなくも無いですが・・・」
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