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古代でぶ妖精文明遺跡の謎
聖女達との邂逅(王子side)
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教会本部に辿り着いたサンライズ一行。
「さてここからは歩きになりますよ、 付いて来て下さい」
そう言ってオリエンスは馬車から降りたサンライズも後に続く。
教会本部は巨大な僧院の様であった、 教会の本部なのだから当然と言えば当然だが
普通の僧院と違って巨大な壁に囲まれている。
「オリエンスだ、 この方々は聖女達の御客人だ、 通せ」
「了解しました」
重厚な扉が開き教会本部が見える。
教会本部には常世桜が咲き乱れている。
「さぁこちらです」
「あ、 あぁ・・・」
オリエンスの先導の元、 教会本部を進むサンライズ達。
「何というか・・・質素、 だな」
サンライズがぽつりと呟く。
「殿下!!」
「内装は教皇の趣味です
清貧こそが素晴らしいと思っている類の方でしてね
こういう所にお金をかけないのです」
「それは・・・何とも立派だな」
「そうでしょうかね? 私は金をかけない事に躍起になっている印象を受けますよ
我々聖女が声を挙げなければ私の様な車椅子では
通行できない構造になっていましたから」
「それは・・・」
サンライズは『それは仕方ないんじゃないか』と言いそうになって声を飲み込んだ。
「さぁこちらが聖女詰め所です」
そう言って豪奢な扉の前に辿り着いたオリエンスとサンライズ達。
「この扉は豪華だな」
「主席の趣味です」
「主席・・・聖女達で一番偉い聖女か」
「えぇ、 それでは開けますよ」
扉を開けるオリエンス。
そこには二人の聖女が立っていた。
一人は白いショートカットで首に酷い傷跡が有り
もう一人は黒いロングヘア―で全身を隠していた。
「初めまして・・・私は十二聖女・十席マルファス
こっちの真っ黒いのが九席のアルマロス」
酷い嗄れ声でマルファスが自己紹介した。
「私はカラメル王国第二王子の」
「アンタの自己紹介は結構」
マルファスが制した。
「王族の言葉を遮るとは何様のつもりだ!!」
ウルが声を挙げる。
「喧しい、 殺すぞ」
「なむぐっ!? おえええええええええええ!?」
ウルが口から大量の泥を吐く。
「黙ってろカスが、 ただの人間の分際で聖女に対し
意見するとは何様のつもりだ」
「マルファス殿、 彼は私の側近、 害する事は許さぬ」
サンライズが釘を刺す。
「少しからかっただけだ、 本気を出していれば死んでいた」
「げほっ!! げほっ!!」
ウルの嘔吐していた泥が止まった。
「さて、 サンライズ殿下とアスパル令嬢、 貴方達に質問が有ります」
「質問?」
「えぇ、 一応形式的な物ですのでご協力をお願いします」
「構わない、 アスパルも良いな」
「え、 えぇ・・・」
「でしたら質問を開始します」
「さてここからは歩きになりますよ、 付いて来て下さい」
そう言ってオリエンスは馬車から降りたサンライズも後に続く。
教会本部は巨大な僧院の様であった、 教会の本部なのだから当然と言えば当然だが
普通の僧院と違って巨大な壁に囲まれている。
「オリエンスだ、 この方々は聖女達の御客人だ、 通せ」
「了解しました」
重厚な扉が開き教会本部が見える。
教会本部には常世桜が咲き乱れている。
「さぁこちらです」
「あ、 あぁ・・・」
オリエンスの先導の元、 教会本部を進むサンライズ達。
「何というか・・・質素、 だな」
サンライズがぽつりと呟く。
「殿下!!」
「内装は教皇の趣味です
清貧こそが素晴らしいと思っている類の方でしてね
こういう所にお金をかけないのです」
「それは・・・何とも立派だな」
「そうでしょうかね? 私は金をかけない事に躍起になっている印象を受けますよ
我々聖女が声を挙げなければ私の様な車椅子では
通行できない構造になっていましたから」
「それは・・・」
サンライズは『それは仕方ないんじゃないか』と言いそうになって声を飲み込んだ。
「さぁこちらが聖女詰め所です」
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「この扉は豪華だな」
「主席の趣味です」
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「えぇ、 それでは開けますよ」
扉を開けるオリエンス。
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一人は白いショートカットで首に酷い傷跡が有り
もう一人は黒いロングヘア―で全身を隠していた。
「初めまして・・・私は十二聖女・十席マルファス
こっちの真っ黒いのが九席のアルマロス」
酷い嗄れ声でマルファスが自己紹介した。
「私はカラメル王国第二王子の」
「アンタの自己紹介は結構」
マルファスが制した。
「王族の言葉を遮るとは何様のつもりだ!!」
ウルが声を挙げる。
「喧しい、 殺すぞ」
「なむぐっ!? おえええええええええええ!?」
ウルが口から大量の泥を吐く。
「黙ってろカスが、 ただの人間の分際で聖女に対し
意見するとは何様のつもりだ」
「マルファス殿、 彼は私の側近、 害する事は許さぬ」
サンライズが釘を刺す。
「少しからかっただけだ、 本気を出していれば死んでいた」
「げほっ!! げほっ!!」
ウルの嘔吐していた泥が止まった。
「さて、 サンライズ殿下とアスパル令嬢、 貴方達に質問が有ります」
「質問?」
「えぇ、 一応形式的な物ですのでご協力をお願いします」
「構わない、 アスパルも良いな」
「え、 えぇ・・・」
「でしたら質問を開始します」
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