【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

Mr.後困る

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大瀑布で魚を漁ろう

閑話 カラメル王国に来た巾木達

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森羅共和国の共和国議員の巾木と傭兵部隊【雷馬】一行は
見つからない様に超危険区域である【大瀑布】の付近を通りながらカラメル王国に進み
その甲斐有って無事に密かにカラメル王国に無事潜入する事が出来た。
後は赤い森に行くだけなのだが・・・

「これは厳しいな」
「えぇ・・・その様ですね・・・」

赤い森の周囲に大勢の人々が集まって野営までしている。
巾木一行は見つからない様に離れた位置に陣取った。

「調べて来た」

密が情報収集から帰って来た。

「帰って来たか、 それで如何だった?
一体この人だかりは如何言う事なんだ?」
「はい、 この人々はラビー様を助ける為に集められた人々らしいです」
「なんと、 こんなにも・・・」
「彼女は英雄ですからね、 助けたい人も多いでしょう
我々も含めて」
「それでは何故ここに待機しているんだ?
速く進むべきだろう」
「だな、 時は金なりだ」

円の言葉に便乗する金鬼。

「ゼロ・ストロング公爵が待ったをかけているらしいです」
「何故?」
「そこまでは・・・」
「うーん・・・巾木議員、 如何思います?」

雷が尋ねる。

「王家との交渉か何かだろうか? 何れにせよ待つ意味は薄い」
「王家との交渉で追放を取り消せればラビー嬢を戻す
大義名分が出来るのではないかと思うが・・・」
「待たせる事でラビー嬢が怒ったら如何するんだ?
政争の役には立たないだろう、 私だったらすぐさまに向かうが・・・
ゼロ・ストロング公爵は政争でのし上がったと噂される
私よりも賢いかもしれん」

実際の所、 ラビーがこんなに人気が有ると思わず持て余しているのだ。

「2000歳の貴方よりも賢いと?」
「私よりも賢い奴はゴマンといる、 人間にしてやられた経験も少なくないよ」

過去を想起しているのか軽く俯き笑う巾木。

「何れにせよストロング公爵とは話す必要が有るだろう」
「姿を晒すのは危険では?」
「ラビー救出の為ならば仕方あるまい、 そうだろう」
「ラビー嬢に命救われた身、 この命
あの方の為ならば捧げても悔いは無い、 多少の危険ならば乗り越えましょう」
「ではストロング公爵の元に向かおう、 まずは何処にいるのかを探さねば
密、 場所は分かるか?」
「自分の領地に居るらしいです」
「ここに来ていないだと? 何を考えている・・・」
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