100 / 426
大瀑布で魚を漁ろう
空気は水よりも軽い
しおりを挟む
鯨野郎が倒される少し前、 ラビー達は。
「さて赤い魔女、 お喋りはこの辺にしておいてさっさと終わらせるか」
タコ娘がタコ足をにちゃあと伸ばす。
「言ってくれるじゃない」
「当たり前だ、 我々は見ての通り魚人のエリート
お前が得意になって殺して来た雑魚とは違う
そしてここは地上!! 海の中で鍛えた我々にとっては!!」
しゅん、 とタコ娘が消える。
「!?」
「この距離ならお前が魔法を唱える前に殺れる!!」
タコ娘がラビーの背後に立ってタコ足を絡めようとする。
しかし。
ごっ!! と拳がタコ娘の顔面に入り吹き飛ばされる。
「こっちも鍛えてる、 その程度のスピードなら余裕で追える」
盾の騎士が事も無げに語る。
「言うね」
にょろり、 とタコ足を使いながらタコ娘が起き上がる。
ガキン!! と金属音が響く。
はっ、 と振り返るラビー。
そこには棘坊主が巨大なレイピアをラビーに向けて突進して来たのを
自身の手を剣に変化させてラビーを守る剣の騎士の姿が!!
「みすみす殺させる訳には行かないなぁ」
「ちぃ!!」
巨大なレイピアで突きを放つ棘坊主の攻撃を難無く捌く剣の騎士。
「パワーは凄いが素人に毛が生えた程度!! 勝てる!!」
「舐めるな!!」
棘坊主は剣の騎士の足を狙い蹴り飛ばす。
体勢の崩れた剣の騎士を追撃しようとするが
ラビーの魔法の火球が襲い掛かった。
しかし難無く躱す棘坊主。
「この距離ならば唱えられてからでも回避出来る!!」
「くっ・・・」
「赤い魔女も形無しだねぇ、 くくく」
タコ娘が嘲笑う。
「店長、 ここは俺が守るッス」
花瓶の騎士がラビーを守る様にカバーに入る。
「最早赤い魔女は役立たず、 切り捨てたら如何だ?」
棘坊主が尋ねる。
「馬鹿じゃねぇのか? 俺は店長を愛している
結婚するまで殺させない」
花瓶の騎士が臆面も無く言う。
「愛、 ね、 我々には分からん感情だ」
「その通り」
半魚人達はせせら笑う。
「店長は旨い飯を作ってくれるしな、 祝勝会は任せた」
「任されたよ」
「旨い飯ねぇ、 食べ物なんて全部同じだろ?」
「そうそう食べ物の判断基準は多い少ないで充分、 味なんて物を気にする奴は馬鹿よ」
半魚人達の言葉に怒りを覚えるラビー。
「所詮は魚ね、 料理に対して何も分かっていない」
「この状況では料理に意味なんて無いでしょー?
まぁ料理と言うならば先に始末するのはそっちの盾野郎だ!!」
タコ娘が盾の騎士に向かって行った。
「さて赤い魔女、 お喋りはこの辺にしておいてさっさと終わらせるか」
タコ娘がタコ足をにちゃあと伸ばす。
「言ってくれるじゃない」
「当たり前だ、 我々は見ての通り魚人のエリート
お前が得意になって殺して来た雑魚とは違う
そしてここは地上!! 海の中で鍛えた我々にとっては!!」
しゅん、 とタコ娘が消える。
「!?」
「この距離ならお前が魔法を唱える前に殺れる!!」
タコ娘がラビーの背後に立ってタコ足を絡めようとする。
しかし。
ごっ!! と拳がタコ娘の顔面に入り吹き飛ばされる。
「こっちも鍛えてる、 その程度のスピードなら余裕で追える」
盾の騎士が事も無げに語る。
「言うね」
にょろり、 とタコ足を使いながらタコ娘が起き上がる。
ガキン!! と金属音が響く。
はっ、 と振り返るラビー。
そこには棘坊主が巨大なレイピアをラビーに向けて突進して来たのを
自身の手を剣に変化させてラビーを守る剣の騎士の姿が!!
「みすみす殺させる訳には行かないなぁ」
「ちぃ!!」
巨大なレイピアで突きを放つ棘坊主の攻撃を難無く捌く剣の騎士。
「パワーは凄いが素人に毛が生えた程度!! 勝てる!!」
「舐めるな!!」
棘坊主は剣の騎士の足を狙い蹴り飛ばす。
体勢の崩れた剣の騎士を追撃しようとするが
ラビーの魔法の火球が襲い掛かった。
しかし難無く躱す棘坊主。
「この距離ならば唱えられてからでも回避出来る!!」
「くっ・・・」
「赤い魔女も形無しだねぇ、 くくく」
タコ娘が嘲笑う。
「店長、 ここは俺が守るッス」
花瓶の騎士がラビーを守る様にカバーに入る。
「最早赤い魔女は役立たず、 切り捨てたら如何だ?」
棘坊主が尋ねる。
「馬鹿じゃねぇのか? 俺は店長を愛している
結婚するまで殺させない」
花瓶の騎士が臆面も無く言う。
「愛、 ね、 我々には分からん感情だ」
「その通り」
半魚人達はせせら笑う。
「店長は旨い飯を作ってくれるしな、 祝勝会は任せた」
「任されたよ」
「旨い飯ねぇ、 食べ物なんて全部同じだろ?」
「そうそう食べ物の判断基準は多い少ないで充分、 味なんて物を気にする奴は馬鹿よ」
半魚人達の言葉に怒りを覚えるラビー。
「所詮は魚ね、 料理に対して何も分かっていない」
「この状況では料理に意味なんて無いでしょー?
まぁ料理と言うならば先に始末するのはそっちの盾野郎だ!!」
タコ娘が盾の騎士に向かって行った。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした
珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。
色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。
バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。
※全4話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした
ひなクラゲ
恋愛
突然ですが私は転生者…
ここは乙女ゲームの世界
そして私は悪役令嬢でした…
出来ればこんな時に思い出したくなかった
だってここは全てが終わった世界…
悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
婚約破棄を望むなら〜私の愛した人はあなたじゃありません〜
みおな
恋愛
王家主催のパーティーにて、私の婚約者がやらかした。
「お前との婚約を破棄する!!」
私はこの馬鹿何言っているんだと思いながらも、婚約破棄を受け入れてやった。
だって、私は何ひとつ困らない。
困るのは目の前でふんぞり返っている元婚約者なのだから。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる