【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

Mr.後困る

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レストラン・スコヴィルの客

調味料を作ろう!!

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行商人が帰った後に仕入れた食材を満足気に見るラビー。

「しかしまさかこれが有るとは思わなかったわ」

にこりとして樽を見る、 樽の中身は醤油と味噌である。
まさかこの世界にも有るとは驚きである、 ウェーサーカ法国には普通に有るのだが
公爵令嬢だった頃のラビーには前世の記憶が無かったので興味が無かったので知らなかった。

「流石に醤油と味噌を一から仕上げるのは時間がかかり過ぎるからね
一応麹から作ってはいるけど」
「おでぶちゃん達もお味噌とお醤油の面倒見るにょ―」
「まぁ兎も角これで料理のレパートリーも増えるし調味料も作れる
折角だから色々作りましょうか」
「にょー♪」

まずは味噌と砂糖を混ぜる。
次に酒を混ぜる、 そしてみりんを入れて混ぜてから醤油を入れて混ぜる。
最後にごま油を入れれば甜麺醤の完成である。

「あ、 そうだ、 もうアレも良いかな?」

魔法で冷たくして冷蔵庫代わりにしている箱から一ヶ月前から仕込んでいた豆板醤を出す。
少し味を見てみる。

「うん、 辛くて良いわね、 折角だからアレを作ろうかしら」
「アレってどれにょ?」
「ふっふーん」

長ネギの青い所だけと生姜
たっぷりの唐辛子と野良でぶ妖精達が取って来た花椒を
鍋に入れたたっぷりの菜種油の中に入れて火にかける。
油が沸いたら弱火にする。
そしてたっぷりの唐辛子の粉末を寸胴に入れる。
でぶ妖精達が石臼でグルグル回りながら粉末にした唐辛子である。
そして唐辛子の粉末に水を入れる。
ラビーは手を突っ込んで調整する。

「これ位で良いわね」
「おめめにゴミついてるにょ」

眼を擦って「あぁあああああああああああ!!」ってなるラビー。
でぶ妖精は吊られました。

「ごめんにょー」
「暫くそうしてなさい」

暫くすると油の中のネギと生姜の色が変わる。
時間が経ってカリカリになった火を止めて油から唐辛子とネギと生姜は取り除く。
そして再度油に火をかける。
煮立ったら油を唐辛子の入った寸胴に入れて混ぜる。
でぶ妖精は寸胴の上で釣られている。

「ぎゃあああああああカプサイシンの辛みが上に登ってひりひりするにょー!!」

そして2,3日置けば自家製ラー油の完成である。
揚がったネギと生姜にお砂糖と塩をかけて食べると旨い。

「ぽーりぽーり、 旨いにょ!!」
「ねー」
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