19 / 426
麻婆豆腐が食べたい!!麻婆豆腐が食べたい!!
しおりを挟む
「麻婆豆腐が食べたい」
ぽつりと思い立ったラビー。
前世での記憶をフル活動させて麻婆の方は何とか用意する事が出来た。
豆腐なんて物はこの世には存在しない
ならば豆腐を作らなければならない。
当然ながら豆腐を作るのには様々な工程を踏む必要が有る。
まずは大豆を洗浄して大豆を水に付けて置く、 水温は15度で15時間が理想である。
店の事を済ませて、 睡眠、 起床。
丁度良い時間になったので大豆の水分を切り
水に浸けた後の大豆の約1.2倍程度の水大豆を摩り下ろす。
摩り下ろした物を生呉と言う、 生呉を鍋に入れて焦げ付かない様に
柄の長いしゃもじで静かにかき混ぜて沸騰したら一度火を消す
少し泡がおさまったら、 改めて弱火にして約10分煮ます。
「大豆の良い匂いがするにょー」
「盗み食いしたらマジで怒るよ」
「にょーん・・・」
食べ物の恨みは恐ろしいのだ。
生呉を煮ている間にザルにこし布をセットしてボールの上に置く。
生呉を2,30分煮たら火を止めて生呉をこし布にすくい入れる。
生呉の入ったこし布をヘラなどを使い絞る。
「あっち!! あっち!!」
この時のしぼり汁が豆乳である。
因みに冷める前に絞らないと絞り難くなるので冷める前に絞らなければならない。
「豆乳とおからの出来上がりっと」
「にょーん、 おからちょうだいー」
「はーい」
おからは本当に沢山出るのだ。
「ごめん下さい」
何処かの貴婦人の様な体付きの頭が万年筆の女性がやって来た。
「いらっしゃいませ」
「あらお豆の良い香りね、 貰えるかしら?」
「まだ出来上がっていないので・・・」
「あらそう、 ならばお紅茶でも貰えるかしら、 お代は角砂糖で」
角砂糖とは中々手に入らない物をポンと出す人だなとラビーは思った。
「ちょっと長く居るから沢山貰えるかしら」
「ハイ分かりましたー」
ポットとカップを女性の前において注ぐラビー。
「御嬢さん、 中々良い手付きね、 何処かの御令嬢だったのかしら?」
「恐れ入ります・・・」
にこやかに厨房に戻るラビー。
厨房に戻って豆乳を温めるラビー、 目標温度は75~80C°
温度計を使ってしっかり測るラビー。
そして溶けたにがりを豆乳の中に投入する。
しゃもじをつかってゆっくりと入れる。
にがりを入れ終えたらゆっくり2~3回静かにかき混ぜ2,30分
鍋に蓋をして蒸す、 豆乳全体が凝固する。
「中々良いお点前ですわね」
「ありがとうございます」
女性を見ると優雅に紅茶を飲んでいた。
外の様子を伺っている様だった。
「・・・・・」
「待ち合わせ、 ですか?」
「そんな所かしらね」
紅茶を飲む女性。
時間が経ったので豆腐箱にさらし布をセッティング
固まってきた豆乳を豆腐箱に流し込み豆腐箱に重石を乗せる。
豆腐箱にいれる前の状態を汲み出し豆腐と呼び、 これはこれで旨いが
麻婆豆腐にしたいのでスルー。
豆腐が固まったら箱からそっと抜き
仕上げ布に包んだまま水の中に移して仕上げ布を取る
その後30分くらい水にさらすとにがりのアクが抜ける。
「あともうちょっとで麻婆豆腐が食べられるわね」
ふふふと笑うラビー。
店の様子を見に戻ると
「・・・・・」
「・・・・・」
常連の盾の騎士と万年筆女が睨み合って? いた。
ぽつりと思い立ったラビー。
前世での記憶をフル活動させて麻婆の方は何とか用意する事が出来た。
豆腐なんて物はこの世には存在しない
ならば豆腐を作らなければならない。
当然ながら豆腐を作るのには様々な工程を踏む必要が有る。
まずは大豆を洗浄して大豆を水に付けて置く、 水温は15度で15時間が理想である。
店の事を済ませて、 睡眠、 起床。
丁度良い時間になったので大豆の水分を切り
水に浸けた後の大豆の約1.2倍程度の水大豆を摩り下ろす。
摩り下ろした物を生呉と言う、 生呉を鍋に入れて焦げ付かない様に
柄の長いしゃもじで静かにかき混ぜて沸騰したら一度火を消す
少し泡がおさまったら、 改めて弱火にして約10分煮ます。
「大豆の良い匂いがするにょー」
「盗み食いしたらマジで怒るよ」
「にょーん・・・」
食べ物の恨みは恐ろしいのだ。
生呉を煮ている間にザルにこし布をセットしてボールの上に置く。
生呉を2,30分煮たら火を止めて生呉をこし布にすくい入れる。
生呉の入ったこし布をヘラなどを使い絞る。
「あっち!! あっち!!」
この時のしぼり汁が豆乳である。
因みに冷める前に絞らないと絞り難くなるので冷める前に絞らなければならない。
「豆乳とおからの出来上がりっと」
「にょーん、 おからちょうだいー」
「はーい」
おからは本当に沢山出るのだ。
「ごめん下さい」
何処かの貴婦人の様な体付きの頭が万年筆の女性がやって来た。
「いらっしゃいませ」
「あらお豆の良い香りね、 貰えるかしら?」
「まだ出来上がっていないので・・・」
「あらそう、 ならばお紅茶でも貰えるかしら、 お代は角砂糖で」
角砂糖とは中々手に入らない物をポンと出す人だなとラビーは思った。
「ちょっと長く居るから沢山貰えるかしら」
「ハイ分かりましたー」
ポットとカップを女性の前において注ぐラビー。
「御嬢さん、 中々良い手付きね、 何処かの御令嬢だったのかしら?」
「恐れ入ります・・・」
にこやかに厨房に戻るラビー。
厨房に戻って豆乳を温めるラビー、 目標温度は75~80C°
温度計を使ってしっかり測るラビー。
そして溶けたにがりを豆乳の中に投入する。
しゃもじをつかってゆっくりと入れる。
にがりを入れ終えたらゆっくり2~3回静かにかき混ぜ2,30分
鍋に蓋をして蒸す、 豆乳全体が凝固する。
「中々良いお点前ですわね」
「ありがとうございます」
女性を見ると優雅に紅茶を飲んでいた。
外の様子を伺っている様だった。
「・・・・・」
「待ち合わせ、 ですか?」
「そんな所かしらね」
紅茶を飲む女性。
時間が経ったので豆腐箱にさらし布をセッティング
固まってきた豆乳を豆腐箱に流し込み豆腐箱に重石を乗せる。
豆腐箱にいれる前の状態を汲み出し豆腐と呼び、 これはこれで旨いが
麻婆豆腐にしたいのでスルー。
豆腐が固まったら箱からそっと抜き
仕上げ布に包んだまま水の中に移して仕上げ布を取る
その後30分くらい水にさらすとにがりのアクが抜ける。
「あともうちょっとで麻婆豆腐が食べられるわね」
ふふふと笑うラビー。
店の様子を見に戻ると
「・・・・・」
「・・・・・」
常連の盾の騎士と万年筆女が睨み合って? いた。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました! でもそこはすでに断罪後の世界でした
ひなクラゲ
恋愛
突然ですが私は転生者…
ここは乙女ゲームの世界
そして私は悪役令嬢でした…
出来ればこんな時に思い出したくなかった
だってここは全てが終わった世界…
悪役令嬢が断罪された後の世界なんですもの……
婚約破棄の、その後は
冬野月子
恋愛
ここが前世で遊んだ乙女ゲームの世界だと思い出したのは、婚約破棄された時だった。
身体も心も傷ついたルーチェは国を出て行くが…
全九話。
「小説家になろう」にも掲載しています。
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる