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騎士と部活学生の奇妙な相関性!!お代わり自由!!
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大量の食材を行商人から仕入れたラビー。
翌日は朝から仕込みを始めた。
「おでぶちゃん達も手伝うにょ―」
「にょー」
でぶ妖精達も仕込みを手伝ってくれた
食べ物に関してでぶ妖精は極めて真摯である。
後で料理を作った時に少し貰うと言う取引を交わした事でまじめに仕込みをしている。
「つまみ食いしないのは素直に褒めてあげるわ」
「料理に使わない皮とか骨とかを摘まみ食いしてるにょ」
「逞しいわね・・・」
でぶ妖精は柔らかい体をしているが非常に頑強である。
火山の噴火に巻き込まれても「いたいにょー」で済む。
閑話休題、 でぶ妖精達の協力により料理の仕込みが終わった。
「こんなに仕込んでも御客さんが来なければ無意味にょ
つまり残った分は食べても良い、 この考え方間違っているかにょ?」
「食べ物になると途端に知性が働くわねぇ・・・まぁ別にいいわよ」
「お客さんが来る訳無いにょ」
がちゃりと外から顔が勲章になっている騎士風の恰好をした男が入って来る。
「噂には聞いていたがココお店になっていたのか・・・
すみません、 大人数ですが大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「了解しました、 皆ー、 入って良いってよー」
ぞろぞろと頭が剣や盾になっている騎士の恰好をした男達が入って来る。
花瓶や旗の頭の物も居る。
「御注文は如何しますか?」
「・・・・・ふむ・・・・・」
メニューを見て考え込む勲章男。
「知らぬ料理が多いな・・・」
「何だが外国に来た気分ッス、 隊長」
「確かになぁ・・・女将さん、 おススメは?」
「ミックスフライとライスなんて如何でしょうか?」
一斉にラビーの顔を見る一同。
「あ・・・お嫌いでしたか?」
「いや、 そう言う事ではなく」
「料理の内容が分からないと言う事ですか?」
「いや、 揚げ物が色々出て来る奴だろう?
だがしかしこれだけ色々分からないメニューが有ってミックスフライ?
何と言うか勿体無い様な・・・」
「ライスとフライにかけるタルタルソースはお代わり自由です」
「隊長!! これにしましょう!!」
顔が盾になっている男が叫ぶ。
「タルタルソースって何だ?」
「これです」
ラビーが入れ物に入ったタルタルソースを見せる。
「ウチはタルタルソースにちょっと青唐辛子を入れているので少し辛いです」
「唐辛子?」
「外に生っている赤い実の青い奴です」
「喰えるのか?」
「美味しいですよ」
「良いだろう、 頂こう、 では全員それで」
「はい、 分かりました!!」
計12人分のミックスフライを揚げ始めるラビー。
日本人料理人だった頃に店に来た部活帰りの学生達を思い出す。
体を動かす点で部活帰りの学生達と騎士達は変わり無い様に見える。
本来ならば彼等には酒類を出してやるのが人情だが
生憎この店には酒の類は置いていない(なんと惨い)。
しかしながらこの亜人騎士達の食欲は凄まじく
作り置きしていたタルタルソースと予め焚いていた御飯は全て平らげられてしまった。
これはタルタルソースを御飯にかけると言う暴挙を黙認したラビーに責任が有る。
「すみません、 もうご飯がないです」
「ならば仕方ないかぁー、 お代だがな、 我々が狩って来た獲物が外に有る
其れで如何だろうか?」
「え? ちょっと見て見ますが・・・」
店の外には軽自動車サイズのドラゴンが血抜きされて置かれていた。
「OKです!!」
「よかったー」
翌日は朝から仕込みを始めた。
「おでぶちゃん達も手伝うにょ―」
「にょー」
でぶ妖精達も仕込みを手伝ってくれた
食べ物に関してでぶ妖精は極めて真摯である。
後で料理を作った時に少し貰うと言う取引を交わした事でまじめに仕込みをしている。
「つまみ食いしないのは素直に褒めてあげるわ」
「料理に使わない皮とか骨とかを摘まみ食いしてるにょ」
「逞しいわね・・・」
でぶ妖精は柔らかい体をしているが非常に頑強である。
火山の噴火に巻き込まれても「いたいにょー」で済む。
閑話休題、 でぶ妖精達の協力により料理の仕込みが終わった。
「こんなに仕込んでも御客さんが来なければ無意味にょ
つまり残った分は食べても良い、 この考え方間違っているかにょ?」
「食べ物になると途端に知性が働くわねぇ・・・まぁ別にいいわよ」
「お客さんが来る訳無いにょ」
がちゃりと外から顔が勲章になっている騎士風の恰好をした男が入って来る。
「噂には聞いていたがココお店になっていたのか・・・
すみません、 大人数ですが大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「了解しました、 皆ー、 入って良いってよー」
ぞろぞろと頭が剣や盾になっている騎士の恰好をした男達が入って来る。
花瓶や旗の頭の物も居る。
「御注文は如何しますか?」
「・・・・・ふむ・・・・・」
メニューを見て考え込む勲章男。
「知らぬ料理が多いな・・・」
「何だが外国に来た気分ッス、 隊長」
「確かになぁ・・・女将さん、 おススメは?」
「ミックスフライとライスなんて如何でしょうか?」
一斉にラビーの顔を見る一同。
「あ・・・お嫌いでしたか?」
「いや、 そう言う事ではなく」
「料理の内容が分からないと言う事ですか?」
「いや、 揚げ物が色々出て来る奴だろう?
だがしかしこれだけ色々分からないメニューが有ってミックスフライ?
何と言うか勿体無い様な・・・」
「ライスとフライにかけるタルタルソースはお代わり自由です」
「隊長!! これにしましょう!!」
顔が盾になっている男が叫ぶ。
「タルタルソースって何だ?」
「これです」
ラビーが入れ物に入ったタルタルソースを見せる。
「ウチはタルタルソースにちょっと青唐辛子を入れているので少し辛いです」
「唐辛子?」
「外に生っている赤い実の青い奴です」
「喰えるのか?」
「美味しいですよ」
「良いだろう、 頂こう、 では全員それで」
「はい、 分かりました!!」
計12人分のミックスフライを揚げ始めるラビー。
日本人料理人だった頃に店に来た部活帰りの学生達を思い出す。
体を動かす点で部活帰りの学生達と騎士達は変わり無い様に見える。
本来ならば彼等には酒類を出してやるのが人情だが
生憎この店には酒の類は置いていない(なんと惨い)。
しかしながらこの亜人騎士達の食欲は凄まじく
作り置きしていたタルタルソースと予め焚いていた御飯は全て平らげられてしまった。
これはタルタルソースを御飯にかけると言う暴挙を黙認したラビーに責任が有る。
「すみません、 もうご飯がないです」
「ならば仕方ないかぁー、 お代だがな、 我々が狩って来た獲物が外に有る
其れで如何だろうか?」
「え? ちょっと見て見ますが・・・」
店の外には軽自動車サイズのドラゴンが血抜きされて置かれていた。
「OKです!!」
「よかったー」
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