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でぶ妖精むにむにー!!父親に怒られるサンライズ(一部王子side)
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世捨て人が帰った後に一息吐くラビー。
「ふぅ・・・お客さんが来るとはね、 盲点だったわ」
「お店を開いてお客さんが来るのが普通なんだけどにょー・・・」
でぶ妖精達が世捨て人が使った食器を綺麗に洗う。
小さいながらもこの程度の事は出来るのだ。
「でもこれで多少は退屈せずに済むわね
貴方達をむにむにする日々ともこれで終わりかしら」
そう言いながらでぶ妖精をむにむにするラビー。
「にょおおおお♪」
でぶ妖精は柔らかいのでとても触り心地が良い。
「ふふふ」
たぷんたぷんとでぶ妖精をたぷたぷするラビー。
でぶ妖精型のクッションがスイーツキングダムの発売元から発売されていたが
それよりも柔らかい、 すべすべしていて気持ちいい。
「にょにょー」
でぶ妖精を弄って遊ぶラビーだった。
ラビーがでぶ妖精と遊んでいる時、 カラメル王国の王都ブリュレのプリン城の玉座の間にて
カラメル王国国王カスタードは忌々し気に跪いている自分の息子である
カラメル王国第二王子サンライズを睨みつけていた。
「この愚か者め、 ラビーを追放するとは何を考えている?」
カスタードがきつい口調で自身の息子に詰め寄る。
「ですが彼女はアスパル・テーム男爵令嬢を殺害しようとしていました」
「だから何だ? 浮気相手を殺そうとしてお前の醜聞を隠そうとした、 良い婚約者じゃないか」
「人を殺すのが善だと言うのですか!?」
「正しい事が全てでは無いだろう、 国を運営するには汚い事もしなければならない」
「っ!! そんな事!!」
「もしも全面的にラビーが間違っているにせよ、 お前に裁判権は無い
勝手に捌いて追放する等、 裁判所が良い顔をしないだろう」
「裁判なんてしたら彼女は無罪になるでしょう!!」
「それはそうだろうな、 ストロング家には優秀な弁護団が居るからな」
はぁ、 とため息を吐くカスタード。
「お前は中途半端なんだよ」
「中途半端? ですか?」
「あぁ、 攻撃をしようとして来た相手ならばストロング家の心証は最悪になるが
殺して後の憂いを断つべきだった」
「そんな事・・・」
「人も殺せず何が王か!!」
カスタードは玉座から立ち上がり跪いているサンライズの顔を錫杖で上に向ける。
「ストロング家と裁判所は今回の件に対してかなり怒っているし
後々の攻撃のポイントにもなるだろう、 王家に対して重大な借りを作れたんだ」
「ストロング家はウルが継ぐでしょう、 そうなれば・・・」
「如何かな、 ストロング家が姉を裏切った弟を当主にするとは思えない
親戚筋から養子を取る可能性もある」
「・・・・・」
サンライズは苦しそうな顔をする。
「とは言え、 アスパルと言う娘はそれなりに優秀だと言う事は認めよう」
錫杖をサンライズから離すカスタード。
「えぇ!! アスパルはとても優秀で優しい女性なんです!!
彼女には聖女の素質も有ると考えられて」
「聖女の素質? に関しては分からん、 私は魔法に対しては門外漢だ」
サンライズの言葉をキッパリと切り捨てるカスタード。
「私が言っているのはわずか3年足らずでこうも優秀で将来有望な男達を手玉にとり
自らの味方につける事が出来るコミュニケーション能力の高さと言う事だ
その様は正にハーレム、 否逆ハーレムと言う所か」
「なっ・・・父上」
「陛下と呼べ!!」
「・・・陛下はアスパルが我々を利用していると言いたいのですか?
それは違います、 我々は彼女に対して好意を抱いていますが
彼女が優しく努力を欠かさない女性だからで」
「過程は如何でも良い、 結果としてストロング家の令嬢から
婚約者を奪ったと言う事だ、 これは並の女では出来ないだろう」
カスタードは再度玉座に座った。
「何れにせよ、 これから起こるであろう政争がお前達の命運を決める
心する事だな」
「は・・・それで陛下」
「何だ?」
「私とアスパルとの結婚ですが・・・」
「好きにしろ」
「ありがとうございます!!」
「但し結婚式の費用はこちらは出さないからな
お前が勝手に婚約破棄して選んだ女だ、 王家、 少なくとも私は一切祝福しない」
「・・・わ、 わかりました・・・」
「もういい、 下がれ」
サンライズはとぼとぼと玉座の間から立ち去った。
「ふぅ・・・お客さんが来るとはね、 盲点だったわ」
「お店を開いてお客さんが来るのが普通なんだけどにょー・・・」
でぶ妖精達が世捨て人が使った食器を綺麗に洗う。
小さいながらもこの程度の事は出来るのだ。
「でもこれで多少は退屈せずに済むわね
貴方達をむにむにする日々ともこれで終わりかしら」
そう言いながらでぶ妖精をむにむにするラビー。
「にょおおおお♪」
でぶ妖精は柔らかいのでとても触り心地が良い。
「ふふふ」
たぷんたぷんとでぶ妖精をたぷたぷするラビー。
でぶ妖精型のクッションがスイーツキングダムの発売元から発売されていたが
それよりも柔らかい、 すべすべしていて気持ちいい。
「にょにょー」
でぶ妖精を弄って遊ぶラビーだった。
ラビーがでぶ妖精と遊んでいる時、 カラメル王国の王都ブリュレのプリン城の玉座の間にて
カラメル王国国王カスタードは忌々し気に跪いている自分の息子である
カラメル王国第二王子サンライズを睨みつけていた。
「この愚か者め、 ラビーを追放するとは何を考えている?」
カスタードがきつい口調で自身の息子に詰め寄る。
「ですが彼女はアスパル・テーム男爵令嬢を殺害しようとしていました」
「だから何だ? 浮気相手を殺そうとしてお前の醜聞を隠そうとした、 良い婚約者じゃないか」
「人を殺すのが善だと言うのですか!?」
「正しい事が全てでは無いだろう、 国を運営するには汚い事もしなければならない」
「っ!! そんな事!!」
「もしも全面的にラビーが間違っているにせよ、 お前に裁判権は無い
勝手に捌いて追放する等、 裁判所が良い顔をしないだろう」
「裁判なんてしたら彼女は無罪になるでしょう!!」
「それはそうだろうな、 ストロング家には優秀な弁護団が居るからな」
はぁ、 とため息を吐くカスタード。
「お前は中途半端なんだよ」
「中途半端? ですか?」
「あぁ、 攻撃をしようとして来た相手ならばストロング家の心証は最悪になるが
殺して後の憂いを断つべきだった」
「そんな事・・・」
「人も殺せず何が王か!!」
カスタードは玉座から立ち上がり跪いているサンライズの顔を錫杖で上に向ける。
「ストロング家と裁判所は今回の件に対してかなり怒っているし
後々の攻撃のポイントにもなるだろう、 王家に対して重大な借りを作れたんだ」
「ストロング家はウルが継ぐでしょう、 そうなれば・・・」
「如何かな、 ストロング家が姉を裏切った弟を当主にするとは思えない
親戚筋から養子を取る可能性もある」
「・・・・・」
サンライズは苦しそうな顔をする。
「とは言え、 アスパルと言う娘はそれなりに優秀だと言う事は認めよう」
錫杖をサンライズから離すカスタード。
「えぇ!! アスパルはとても優秀で優しい女性なんです!!
彼女には聖女の素質も有ると考えられて」
「聖女の素質? に関しては分からん、 私は魔法に対しては門外漢だ」
サンライズの言葉をキッパリと切り捨てるカスタード。
「私が言っているのはわずか3年足らずでこうも優秀で将来有望な男達を手玉にとり
自らの味方につける事が出来るコミュニケーション能力の高さと言う事だ
その様は正にハーレム、 否逆ハーレムと言う所か」
「なっ・・・父上」
「陛下と呼べ!!」
「・・・陛下はアスパルが我々を利用していると言いたいのですか?
それは違います、 我々は彼女に対して好意を抱いていますが
彼女が優しく努力を欠かさない女性だからで」
「過程は如何でも良い、 結果としてストロング家の令嬢から
婚約者を奪ったと言う事だ、 これは並の女では出来ないだろう」
カスタードは再度玉座に座った。
「何れにせよ、 これから起こるであろう政争がお前達の命運を決める
心する事だな」
「は・・・それで陛下」
「何だ?」
「私とアスパルとの結婚ですが・・・」
「好きにしろ」
「ありがとうございます!!」
「但し結婚式の費用はこちらは出さないからな
お前が勝手に婚約破棄して選んだ女だ、 王家、 少なくとも私は一切祝福しない」
「・・・わ、 わかりました・・・」
「もういい、 下がれ」
サンライズはとぼとぼと玉座の間から立ち去った。
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