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亜人の解説!!分かり易い!!
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「ふぅー落ち着いた」
水を飲みながら世捨て人は溜息を吐いた。
「とりあえず君は人間圏からやって来たんだろう?」
「人間圏?」
「人間や獣人達が住んでいる地帯だよ
この大地の外縁部は人間達や獣人達に住まわせて
我々亜人は大陸の内陸部に住んでいるんだ」
「・・・・・」
確かにスイーツパラダイスの設定では国の設定ではどの国も外縁部に存在し
内陸部の事は全く触れなかった。
「何故そんな住み分けを?」
「亜人は海が嫌いなんだ、 だから海が無い内陸に住んでいる」
「海が嫌い?」
「あぁ」
「何故?」
「人間は闇とか暗い所が嫌いなんだろう?
それと同じさ、 理由なんて特に無い」
「・・・・・」
深く突っ込む事は止める事にした。
「亜人は何故今まで人間や獣人と交流しなかったのですか?」
「外縁部と内陸部は住み分けが出来ているだろう?」
スイーツパラダイスの設定ではこの森や巨大な山脈や
大渓谷、 大瀑布、 砂漠等の自然環境の過酷さから
内陸部には行けない様になっている。
「わざわざ辛い思いをしてまで人間達と交流をする必要は無い」
「それじゃあ貴方の頭はなんですか? くるみ割り人形の様ですが・・・」
「これは生まれつきだ」
「そ、 そうですか・・・」
「亜人の中では人間っぽいぞ?」
これ以上に変な頭の奴が居るのかと思い瞑目するラビー。
「貴方は何でこんな所に住んでいるんですか?」
「世捨て人だからな、 アンタこそなんでこんな所に居るんだ?」
「カラメル王国から追放されました」
「追放か、 そうだろうね」
「そうだろうね?」
「人間の国の住民がこの森に来たら感知されてボコボコにされるだろう
追放でもされない限り五体満足ではいられないだろう」
「そうなんですか?」
「その通りだよ
この辺りを支配する辺境伯はそういうのシビアだからな」
頭を抱えるラビー。
「じゃあこの森に入って生きて出て来た人間が居ないのは亜人がボコボコにしているから?」
「そうだな、 大体はそうじゃないか? 食べ物も猛毒ばかりだし」
「激辛ってだけで猛毒とは違うと思うけども?」
むっとするラビー。
「いずれにせよ、 こんな辛い物を大量に喰えないだろう」
「それもそうだけど・・・」
「だろー?」
「それにしても私が知って居る亜人って大抵は獣人の事を指し示すと思うんだけど・・・」
「そりゃあ人間圏の話だろう?」
「人間圏ルールと言う頃ですか・・・」
少し慣れたラビーだった。
「アンタこそ何でこんな所で店を? 人が来ないだろう?」
「趣味です」
「しゅ、 趣味か・・・」
明らかにドン引きしているラビー。
「メニューのバリエーションが少ないのがちょっと難点かな?
肉とかは野生動物を狩れば良いけど・・・」
「野生動物を狩っているのか? アンタ強いんだなぁ」
「それ程でも無いですわ」
ドヤ顔をするラビー。
「しかし料理をするなら色々必要な物が有るだろう小麦とか米とか」
「そうですね・・・でも無い物強請りしても仕方ないですし・・・」
「昔の知り合いが行商をしているから紹介しようか?」
「良いんですか?」
「構わない、 食事の礼だ」
「でもお金が無いので・・・」
「お金? あぁ人間圏は貨幣でやりとりするんだったか?
でも亜人達の取引は物々交換が基本だ、 何かしらの物で対価を払え
まぁ木の実とかを集めれば良いと思うぞ、 需要は有るから」
「なるほど・・・分かりました」
水を飲みながら世捨て人は溜息を吐いた。
「とりあえず君は人間圏からやって来たんだろう?」
「人間圏?」
「人間や獣人達が住んでいる地帯だよ
この大地の外縁部は人間達や獣人達に住まわせて
我々亜人は大陸の内陸部に住んでいるんだ」
「・・・・・」
確かにスイーツパラダイスの設定では国の設定ではどの国も外縁部に存在し
内陸部の事は全く触れなかった。
「何故そんな住み分けを?」
「亜人は海が嫌いなんだ、 だから海が無い内陸に住んでいる」
「海が嫌い?」
「あぁ」
「何故?」
「人間は闇とか暗い所が嫌いなんだろう?
それと同じさ、 理由なんて特に無い」
「・・・・・」
深く突っ込む事は止める事にした。
「亜人は何故今まで人間や獣人と交流しなかったのですか?」
「外縁部と内陸部は住み分けが出来ているだろう?」
スイーツパラダイスの設定ではこの森や巨大な山脈や
大渓谷、 大瀑布、 砂漠等の自然環境の過酷さから
内陸部には行けない様になっている。
「わざわざ辛い思いをしてまで人間達と交流をする必要は無い」
「それじゃあ貴方の頭はなんですか? くるみ割り人形の様ですが・・・」
「これは生まれつきだ」
「そ、 そうですか・・・」
「亜人の中では人間っぽいぞ?」
これ以上に変な頭の奴が居るのかと思い瞑目するラビー。
「貴方は何でこんな所に住んでいるんですか?」
「世捨て人だからな、 アンタこそなんでこんな所に居るんだ?」
「カラメル王国から追放されました」
「追放か、 そうだろうね」
「そうだろうね?」
「人間の国の住民がこの森に来たら感知されてボコボコにされるだろう
追放でもされない限り五体満足ではいられないだろう」
「そうなんですか?」
「その通りだよ
この辺りを支配する辺境伯はそういうのシビアだからな」
頭を抱えるラビー。
「じゃあこの森に入って生きて出て来た人間が居ないのは亜人がボコボコにしているから?」
「そうだな、 大体はそうじゃないか? 食べ物も猛毒ばかりだし」
「激辛ってだけで猛毒とは違うと思うけども?」
むっとするラビー。
「いずれにせよ、 こんな辛い物を大量に喰えないだろう」
「それもそうだけど・・・」
「だろー?」
「それにしても私が知って居る亜人って大抵は獣人の事を指し示すと思うんだけど・・・」
「そりゃあ人間圏の話だろう?」
「人間圏ルールと言う頃ですか・・・」
少し慣れたラビーだった。
「アンタこそ何でこんな所で店を? 人が来ないだろう?」
「趣味です」
「しゅ、 趣味か・・・」
明らかにドン引きしているラビー。
「メニューのバリエーションが少ないのがちょっと難点かな?
肉とかは野生動物を狩れば良いけど・・・」
「野生動物を狩っているのか? アンタ強いんだなぁ」
「それ程でも無いですわ」
ドヤ顔をするラビー。
「しかし料理をするなら色々必要な物が有るだろう小麦とか米とか」
「そうですね・・・でも無い物強請りしても仕方ないですし・・・」
「昔の知り合いが行商をしているから紹介しようか?」
「良いんですか?」
「構わない、 食事の礼だ」
「でもお金が無いので・・・」
「お金? あぁ人間圏は貨幣でやりとりするんだったか?
でも亜人達の取引は物々交換が基本だ、 何かしらの物で対価を払え
まぁ木の実とかを集めれば良いと思うぞ、 需要は有るから」
「なるほど・・・分かりました」
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