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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー

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ガレーガン伯爵家のブリュッセルハウスにて二人の魔術師が戦っていた。
レオポルドの側近でありガレーガン伯爵家の一番最初に生まれた次男である
ガロガン・ベルタッチ・ハーバレン・ブロドマ・キャホロン・ラケシ・ピーマンと
ガレーガン伯爵家の三男である
ガガレッチ・ベロタ・クリェーラン・テシケン・ロケシ・キャゥホン・パプリカが互いに戦っていた。

「このクズ野郎が!! 家に散々迷惑かけやがって!!」
「兄に対してなんて口のきき方だ!!」

互いにベネルクス王国の魔術師の大家でもあった父の魔術である剣魔法を使っている
剣に魔力を流し操ると言う魔法である。
違いが有るとすればピーマンは複数のナイフを、 パプリカはバスタードブレードを操っている。
剣が宙を舞う様は

「てめぇのせいで家の信用はガタ落ちで俺は婚約者から婚約破棄されたよ!! この下衆野郎!!」

バスタードブレードが柱を壊しながら振われる。
全力で逃げて回避するピーマン。

「あんな女の何処が良いんだ!? ポニカの方が美人だろう!!」
「平民ごときに家の信頼を売りおって!! 貴様は殺す!!」

襲い掛かるピーマンのナイフを避けながら飛ばしたバスタードブレードを掴んで一気に叩きつける。
魔力込みの一撃は屋敷全体を揺らした。
煙が晴れ、 ピーマンが姿を現すと同時にパプリカは倒れた。
ナイフが急所に何本も刺さっているのだ。

「兄に向かって生意気な口を聞いた割に呆気ない最期だったな」
「このクゾ野郎・・・・・」

バスタードブレードを投げるパプリカ。
容易く回避されバスタードブレードは壁を破めり込んだ。

「無駄な足掻きだったな」
「・・・・・」

既にパプリカは絶命していた。

「やれやれ・・・おい!! 御茶!!」

使用人に命令するピーマンだったが使用人達は二人の争いに巻き込まれて殺されるが
逃げ出したかのだった。

「・・・ちぃ・・・使えない、 ん?」

物音がした方を見るとそこに居るのはジュンと立会人№715だった。
ジュンは壁に刺さったバスタードブレードを抜いていた。

「次はお前か?」
「お前ちゃんと喋れるんだな」

ピーマンの言葉に煽るジュン。

「魔術的に重要な意味のある喋り方なんだよ、 で戦うのか?」
「あぁ・・・」

バスタードブレードを置くジュン。

「!! お前その剣・・・」

ジュンの腰の剣を見るピーマン。

「エルカーラの剣じゃないか」
「そうだよ、 さっき始末して来て、 その時に自前の刀が折られたから
代わりに持って来た」
「死んだのか、 アイツ・・・・・全く・・・使えん」
「お前程では無い」
「ぬかしやがる、 決闘立会人を連れて来たという事は決闘しようと言う事か?」
「あぁ、 当然死ぬまでだ」
「誰がやるか」
「やらなかったら後ろからぶった切る」
「これだから単細胞のヴァカは嫌いだ・・・じゃあやってやるよ!! 立会人!!」
「では両者名乗りを!!」
「ガロガン・ベルタッチ・ハーバレン・ブロドマ・キャホロン・ラケシ・ピーマン!!」
「セルデン伯爵の十七男、 ジュン」

ピーマンは先程の様にナイフを操りジュンに差し向ける。
宙に舞うナイフはまるで白魚の様だった。
そんな白魚をジュンはキャッチした。

「・・・・・は?」
「さっき見たからな、 このスピードならキャッチは余裕だ」

ナイフを投げ返すジュン。
ピーマンは投げられたナイフを宙に舞うナイフでガードする。

「っ・・・」

まさかナイフをキャッチされるとは思わなかった。
如何するべきかと思った瞬間にジュンが全力で走って来た。

「ちぃ!!」

ナイフを次々と飛ばすが全部ジュンにキャッチされる。

「ならば!!」

残った一本のナイフを手に取りピーマンは魔力を込める
魔力を込めた攻撃の威力は先程見て貰った通り甚大である。

「らぁ!!」

魔力を込めた一撃、 大岩を砕き鉄板をぶち割る威力。

「うわああああああああああああああああああああ!!!!!」

当たればの話だが
ジュンはピーマンがナイフを振りかぶった同時にピーマンの腹を蹴とばし
ぶっ飛ばしたのだった。

「・・・・・」

ジュンは顔をしかめた、 ピーマンが口から吐いた内蔵が足についたからである。

「牽制のつもりだったが、 あれで死ぬか・・・」

溜息を吐くジュン。

「エクスプレメントと並ぶ魔法の大家と言う触れ込みからもうちょっとやれると思ったが・・・」
「まぁ妥当でしょうね、 あ、 そうだ、 勝者、 ジュン」
「ん、 と言うか魔法ってもっと炎とか風とかじゃないのか?
何だ剣魔法って?」
「さぁ・・・」
「じゃ、 次行くか」

バスタードブレードを拾うジュン。

「あれ、 そちらも使うのですか?」

立会人№715が尋ねる。

「あぁ、 エルカーラの剣はとっておきにしておく」
「そんなに凄い剣なんですか?」
「面白い仕掛けの剣だな、 似た様な物を見た事があるが良くもまぁ手に入った物だ」
「???」
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