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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー
ユーズレス・ヘルスタッド
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再誕歴7525年メイL日。
ベネルクス王国首都国王直轄領ブリュッセル。
ベネルクス王立学園、 学校間サークル部屋にて
集まるハウバリン門閥穏健派の一同。
「新聞見たぞ、 誰がやった?」
ヘルスタッドがやって来るなり尋ねた。
「新聞を見たって・・・何の話です?」
「恍けんな、 レオポルド殿下の浮気相手の父親が死んだと新聞に出ていたぞ」
「・・・・・」
レーラレラが頭を抱えた。
「あのー・・・ヘルスタッドさん、 その話は前に終わったと思うのですが・・・」
「何? 聞いてないぞポール、 どういう事だ?」
「その日はヘルスタッドさん試験対策ノート纏めるからと
図書室に篭り切りじゃなかったですか・・・」
「・・・あの日か・・・出来る事なら重要な話は俺が居る時にして欲しかったが?」
「私も集まりのある日は来て欲しかったのですが」
「何だと、 俺のせいだって言いたいのか?」
「まぁまぁ喧嘩腰になるなよヘル」
クラセイドが割って入る。
「レーラレラ、 ヘルも試験対策の勉強を色々頑張っているんだし
多めに見てやってよ」
「クラセイド殿が言うなら・・・」
「ヘルも、 ちゃんと集まりに来いよ」
「ほっとけ、 で、 誰の仕業なんだ?」
「・・・・・恐らく自殺と言う事で片が尽きました」
「そうか? セルデンの狂犬共の仕業かと思っていたが」
「それはないです」
「何故?」
「奴等がやるとしたらこんな回りくどいやり方はせず
正々堂々と決闘を挑み真正面からやるでしょう」
「どうだろうな」
「そしてポイント男爵の死は寧ろ、 穏健派に理がある行為と言えます」
「何故だ?」
「ポイント男爵が居なくなれば
レオポルド殿下がポイント男爵を継ぐという最終手段を防ぐ事になります」
「・・・・・そうなると穏健派に有利なのか?」
「有利所か、 私達はシャツ脱いで踊りたい気分になりますよ」
「どういう事だ?」
「サッカー選手が良くやるでしょう、 勝ちが確定してシャツを脱ぐの」
「・・・・・」
ヘルスタッドが首を傾げる。
「ヘルはサッカー興味無いから別の例えを出すと、 もう俺達穏健派の勝ちと言う事だよ」
「え? 何でそうなるんだ?」
「最悪何やってもポイント男爵家を継げば生活は保障される
ならばポイント男爵家が無くなれば?」
「・・・・・逃げ道が無くなるって事か
だが逆に突っ切って来るというパターンも有るんじゃないか?」
「突っ切って来るのならば話は早く終わるよ、 婚約破棄からの更なる賠償の追加になる」
「アリストッド様に危害が加えられる危険性は?」
「無いね、 公爵家お抱えの武芸者が護衛をしているんだ
レオポルド殿下では如何する事も出来ないよ」
「俺達に危害が加えられる危険性は?」
「貴族として配下に攻撃するのは寧ろ攻撃の機会が出来るから問題ないでしょう」
「・・・・・ちょっと待て、 それだと我々に危険が及ぶという事には変わりないのでは?」
「ヘル、 それは考えなくて良いんじゃないか?
危害が加えられるなら身分が高い俺かまとめ役のレーラレラ殿だろう」
「それもそうか・・・なら良いか、 失礼するぞ」
「失礼するって、 何処に?」
「試験対策ノートがまだ終わってないんだよ」
そう言って去って行くヘルスタッドだった。
「・・・ヘルスタッド殿は勝手が過ぎるのではないか? 彼はやたら偉そうだが能力が有るとは思えない」
ヘルミネイトが問う。
「いやしかし旗国50家だぞ? 蔑ろには出来ないだろう」
「キュレイ殿、 彼の試験対策ノート見たでしょう?
汚い字に纏まってない内容、 そして自分勝手、 寧ろ邪魔では?」
「ヘルミネイト嬢、 それならば問題はないだろう」
「何故?」
「そもそも彼は一人を好んでいるからほっとけば良いでしょう
ヘルスタッドの分の試験対策は・・・ポール君、 代わりにやっておいて貰えるか?」
「分かりました、 頑張ります」
「大丈夫か? 他の教科もあるんじゃないのか?」
「皆さんが他の教科の試験対策をやってくれるので大分時間に余裕が有りますよ」
「それは頼もしいな」
「あのー・・・ちょっとすみません、 怪我はもう良いんですか?」
カスムンドが割って入る。
「カスムンド、 人が喋っているのに・・・」
「良いんですよキュレイ殿、 セルデン侯爵の彼との殴り合いは確かに重傷でしたが
もう完治しています」
「あんな重傷だったのに・・・」
「一応は茶人なので」
「茶を飲んでここまで回復力が上がるのか?」
「茶人は頑丈なんですよ体※1」
※1:良い茶葉になると茶の膨大な栄養素で混ぜる事が困難になり
上位の茶人は超身体能力を求められる。
また姿勢が良い事から健康にも多大な好影響が与えられる。
「・・・思った以上に凄いな、 ポール」
若干ドン引きする一同だった。
ベネルクス王国首都国王直轄領ブリュッセル。
ベネルクス王立学園、 学校間サークル部屋にて
集まるハウバリン門閥穏健派の一同。
「新聞見たぞ、 誰がやった?」
ヘルスタッドがやって来るなり尋ねた。
「新聞を見たって・・・何の話です?」
「恍けんな、 レオポルド殿下の浮気相手の父親が死んだと新聞に出ていたぞ」
「・・・・・」
レーラレラが頭を抱えた。
「あのー・・・ヘルスタッドさん、 その話は前に終わったと思うのですが・・・」
「何? 聞いてないぞポール、 どういう事だ?」
「その日はヘルスタッドさん試験対策ノート纏めるからと
図書室に篭り切りじゃなかったですか・・・」
「・・・あの日か・・・出来る事なら重要な話は俺が居る時にして欲しかったが?」
「私も集まりのある日は来て欲しかったのですが」
「何だと、 俺のせいだって言いたいのか?」
「まぁまぁ喧嘩腰になるなよヘル」
クラセイドが割って入る。
「レーラレラ、 ヘルも試験対策の勉強を色々頑張っているんだし
多めに見てやってよ」
「クラセイド殿が言うなら・・・」
「ヘルも、 ちゃんと集まりに来いよ」
「ほっとけ、 で、 誰の仕業なんだ?」
「・・・・・恐らく自殺と言う事で片が尽きました」
「そうか? セルデンの狂犬共の仕業かと思っていたが」
「それはないです」
「何故?」
「奴等がやるとしたらこんな回りくどいやり方はせず
正々堂々と決闘を挑み真正面からやるでしょう」
「どうだろうな」
「そしてポイント男爵の死は寧ろ、 穏健派に理がある行為と言えます」
「何故だ?」
「ポイント男爵が居なくなれば
レオポルド殿下がポイント男爵を継ぐという最終手段を防ぐ事になります」
「・・・・・そうなると穏健派に有利なのか?」
「有利所か、 私達はシャツ脱いで踊りたい気分になりますよ」
「どういう事だ?」
「サッカー選手が良くやるでしょう、 勝ちが確定してシャツを脱ぐの」
「・・・・・」
ヘルスタッドが首を傾げる。
「ヘルはサッカー興味無いから別の例えを出すと、 もう俺達穏健派の勝ちと言う事だよ」
「え? 何でそうなるんだ?」
「最悪何やってもポイント男爵家を継げば生活は保障される
ならばポイント男爵家が無くなれば?」
「・・・・・逃げ道が無くなるって事か
だが逆に突っ切って来るというパターンも有るんじゃないか?」
「突っ切って来るのならば話は早く終わるよ、 婚約破棄からの更なる賠償の追加になる」
「アリストッド様に危害が加えられる危険性は?」
「無いね、 公爵家お抱えの武芸者が護衛をしているんだ
レオポルド殿下では如何する事も出来ないよ」
「俺達に危害が加えられる危険性は?」
「貴族として配下に攻撃するのは寧ろ攻撃の機会が出来るから問題ないでしょう」
「・・・・・ちょっと待て、 それだと我々に危険が及ぶという事には変わりないのでは?」
「ヘル、 それは考えなくて良いんじゃないか?
危害が加えられるなら身分が高い俺かまとめ役のレーラレラ殿だろう」
「それもそうか・・・なら良いか、 失礼するぞ」
「失礼するって、 何処に?」
「試験対策ノートがまだ終わってないんだよ」
そう言って去って行くヘルスタッドだった。
「・・・ヘルスタッド殿は勝手が過ぎるのではないか? 彼はやたら偉そうだが能力が有るとは思えない」
ヘルミネイトが問う。
「いやしかし旗国50家だぞ? 蔑ろには出来ないだろう」
「キュレイ殿、 彼の試験対策ノート見たでしょう?
汚い字に纏まってない内容、 そして自分勝手、 寧ろ邪魔では?」
「ヘルミネイト嬢、 それならば問題はないだろう」
「何故?」
「そもそも彼は一人を好んでいるからほっとけば良いでしょう
ヘルスタッドの分の試験対策は・・・ポール君、 代わりにやっておいて貰えるか?」
「分かりました、 頑張ります」
「大丈夫か? 他の教科もあるんじゃないのか?」
「皆さんが他の教科の試験対策をやってくれるので大分時間に余裕が有りますよ」
「それは頼もしいな」
「あのー・・・ちょっとすみません、 怪我はもう良いんですか?」
カスムンドが割って入る。
「カスムンド、 人が喋っているのに・・・」
「良いんですよキュレイ殿、 セルデン侯爵の彼との殴り合いは確かに重傷でしたが
もう完治しています」
「あんな重傷だったのに・・・」
「一応は茶人なので」
「茶を飲んでここまで回復力が上がるのか?」
「茶人は頑丈なんですよ体※1」
※1:良い茶葉になると茶の膨大な栄養素で混ぜる事が困難になり
上位の茶人は超身体能力を求められる。
また姿勢が良い事から健康にも多大な好影響が与えられる。
「・・・思った以上に凄いな、 ポール」
若干ドン引きする一同だった。
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