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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー
スチューデント・カウンサル・ルーム②
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「どどどどどどどどどどどどどどうするんですか!?」
若干パニックになっているラーカー。
「落ち着け、 慌て過ぎだ」
レオポルドが諫める。
「し、 しかし準侯爵の子息が居なくなったんですよ!?
高位貴族の子息が居ないと「お前公爵の息子だろう」
ラーカーは驚愕の表情を浮かべた。
「錯乱しておるのぉ、 これでも飲んで落ち着きなさい」
緑茶を差し出すベルクスタイン伯爵の息子、 エルカーラ。
彼はとある理由から顔が皺だらけになっており落ち着いた性格である。
「あ、 ありがとうございます」
緑茶を一気に飲み吐き出すラーカー。
「熱いお茶を一気に飲むなよ・・・」
「げっほげっほ!? 何するんですか!!」
「持った時点で気が付けよ」
タオルを差し出すエルカーラ。
「ず、 ずみまぜん・・・」
顔を拭くラーカー。
「さて殿下、 どうなさいますか?」
「如何言う意味だ?」
「クレメンタインの事ですよ、 後釜に誰か側近に誘いますか?」
「とても・・・・・・・・・とても早く決めた方が良いね」
長い白銀髪とスカートを靡かせながらガレーガン伯爵家の
ガロガン・ベルタッチ・ハーバレン・ブロドマ・キャホロン・ラケシ・ピーマンが呟く。
彼は側近の中で一番の美丈夫である。
「何故だピーマン」
「・・・・・・・・・・・・」
「長いのは髪の毛と名前だけにしろ、 間を取るな」
「我々側近レオポルドの八英雄はその名の通り八人・・・
1人欠けるのは不味い・・・・・」
「よっし、 じゃあそのふざけた呼び名を止めよう、 ダサいし浸透してないし」
「は? カッコいいし浸透してるし、 如何した?
顔だけじゃなく頭の中まで相応にボケた?」
間延びした言葉遣いを止めてピーマンが詰める。
「ふざけるのは口調とネーミングセンスと恰好だけにしろ
何でスカート履いてるんだよ」
「はー!! これだから!! 物を知らん奴はなー!! これは魔術的なガードを兼ねてるんだよ
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアカ!!
女の子の恰好をする事で身を守ってるんだよ!! 全くこれだから魔法の素人は・・・」
ピーマンとエルカーラを殴る大柄な男モモレード。
「喧嘩は止めなよ」
「「口から先に手を出すな!!」」
ピーマンとエルカーラは叫んだ。
「平民なのに貴族に手を出すな!!」
「喧嘩をするから悪い、 王子様も困っている」
「あー・・・そうだな、 うん、 偉いぞモモレード」
モモレードを褒めるレオポルド。
「しかしポニカの世話役のお前がここに居ると言う事は
ポニカはナンナと一緒か」
「そうですね」
その瞬間、 ガラッと生徒会の扉が開いた。
「みなさぁ~ん、 ナンナちゃんとポニカちゃんが来ましたよぉ~」
くねくねとしながら良く日に焼けた留学生のナンナと
ポイント男爵家令嬢のポニカが入って来た。
「今日はぁ~限定スイーツが売ってたから買って来たよぉ~」
「並んだねー」
「そうね~」
にこにこしながら話すナンナとポニカ。
「並んだって、 待たせるなら使用人に行かせれば良いだろうに」
「やん!! 殿下ったら乙女心が分かってなぁ~い」
「お前も男だろうナンナ・・・」
「あらぁ~・・・ポニカちゃ~ん、 お茶淹れて来て~」
「えー、 ナンナが淹れてよー」
「ポニカちゃんのお茶が一番美味しいのよぉ」
「しょうがないなぁ・・・」
ポニカが備え付けの給湯室に向かう。
「それで殿下、 何があったの?」
ナンナが先程の雰囲気を消し飛ばす様な鋭い、 剃刀の様に問いかける。
「クレメンタインが側近を抜けた、 と言うか退学した」
「そう、 それは仕方ないわね、 アリストッドの仕業かしら」
「恐らく・・・」
「でも大丈夫じゃないかしら
側近未満の取り巻き連中から金を巻き上げる様にすればイイとあたしは思うわ」
他の面々は驚いた。
「取り巻き共がそんなに金を出せるかね」
「そうねぇ・・・まぁあたしが交渉に入るわ」
「出来るのか?」
「大丈夫、 それより、 みんな笑って」
「?」
「ポニカちゃんのお茶が出来るころよ」
その言葉と共にポニカがお茶を持ってやって来た。
「お茶入ったよー」
「ありがと~、 じゃあ皆で並んで手に入れたテリーヌショコラ※1を頂きましょう」
※1:特定の型を使用して作ったチョコレートケーキの事。
因みにテリーヌとはフランス料理に使われる台形の型であり
この型を使用した料理全般を『テリーヌ』と呼ぶ、 パテもテリーヌの一種である。
先程の雰囲気は何処へやら、 ナンナはテリーヌを切り分け皆に配った。
「ん~、 並んだ甲斐があったわねぇ~」
「本当だねーナンナちゃん」
「むっ、 お、 おいナンナ、 今度並ぶときは」
「はいはい、 殿下も一緒ね、 でも大丈夫? 2時間位待つわよ?」
「2時間!? 2時間だと!? そんなに待つのか!?」
「待ってるのも楽しいわよぉ、 二人で殿下へのプレゼント考えたりとかね~」
「ナンナちゃん! それは内緒でしょ」
「ごめんね~」
ははは、 と笑いながら生徒会室は穏やかな時が流れた。
若干パニックになっているラーカー。
「落ち着け、 慌て過ぎだ」
レオポルドが諫める。
「し、 しかし準侯爵の子息が居なくなったんですよ!?
高位貴族の子息が居ないと「お前公爵の息子だろう」
ラーカーは驚愕の表情を浮かべた。
「錯乱しておるのぉ、 これでも飲んで落ち着きなさい」
緑茶を差し出すベルクスタイン伯爵の息子、 エルカーラ。
彼はとある理由から顔が皺だらけになっており落ち着いた性格である。
「あ、 ありがとうございます」
緑茶を一気に飲み吐き出すラーカー。
「熱いお茶を一気に飲むなよ・・・」
「げっほげっほ!? 何するんですか!!」
「持った時点で気が付けよ」
タオルを差し出すエルカーラ。
「ず、 ずみまぜん・・・」
顔を拭くラーカー。
「さて殿下、 どうなさいますか?」
「如何言う意味だ?」
「クレメンタインの事ですよ、 後釜に誰か側近に誘いますか?」
「とても・・・・・・・・・とても早く決めた方が良いね」
長い白銀髪とスカートを靡かせながらガレーガン伯爵家の
ガロガン・ベルタッチ・ハーバレン・ブロドマ・キャホロン・ラケシ・ピーマンが呟く。
彼は側近の中で一番の美丈夫である。
「何故だピーマン」
「・・・・・・・・・・・・」
「長いのは髪の毛と名前だけにしろ、 間を取るな」
「我々側近レオポルドの八英雄はその名の通り八人・・・
1人欠けるのは不味い・・・・・」
「よっし、 じゃあそのふざけた呼び名を止めよう、 ダサいし浸透してないし」
「は? カッコいいし浸透してるし、 如何した?
顔だけじゃなく頭の中まで相応にボケた?」
間延びした言葉遣いを止めてピーマンが詰める。
「ふざけるのは口調とネーミングセンスと恰好だけにしろ
何でスカート履いてるんだよ」
「はー!! これだから!! 物を知らん奴はなー!! これは魔術的なガードを兼ねてるんだよ
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアカ!!
女の子の恰好をする事で身を守ってるんだよ!! 全くこれだから魔法の素人は・・・」
ピーマンとエルカーラを殴る大柄な男モモレード。
「喧嘩は止めなよ」
「「口から先に手を出すな!!」」
ピーマンとエルカーラは叫んだ。
「平民なのに貴族に手を出すな!!」
「喧嘩をするから悪い、 王子様も困っている」
「あー・・・そうだな、 うん、 偉いぞモモレード」
モモレードを褒めるレオポルド。
「しかしポニカの世話役のお前がここに居ると言う事は
ポニカはナンナと一緒か」
「そうですね」
その瞬間、 ガラッと生徒会の扉が開いた。
「みなさぁ~ん、 ナンナちゃんとポニカちゃんが来ましたよぉ~」
くねくねとしながら良く日に焼けた留学生のナンナと
ポイント男爵家令嬢のポニカが入って来た。
「今日はぁ~限定スイーツが売ってたから買って来たよぉ~」
「並んだねー」
「そうね~」
にこにこしながら話すナンナとポニカ。
「並んだって、 待たせるなら使用人に行かせれば良いだろうに」
「やん!! 殿下ったら乙女心が分かってなぁ~い」
「お前も男だろうナンナ・・・」
「あらぁ~・・・ポニカちゃ~ん、 お茶淹れて来て~」
「えー、 ナンナが淹れてよー」
「ポニカちゃんのお茶が一番美味しいのよぉ」
「しょうがないなぁ・・・」
ポニカが備え付けの給湯室に向かう。
「それで殿下、 何があったの?」
ナンナが先程の雰囲気を消し飛ばす様な鋭い、 剃刀の様に問いかける。
「クレメンタインが側近を抜けた、 と言うか退学した」
「そう、 それは仕方ないわね、 アリストッドの仕業かしら」
「恐らく・・・」
「でも大丈夫じゃないかしら
側近未満の取り巻き連中から金を巻き上げる様にすればイイとあたしは思うわ」
他の面々は驚いた。
「取り巻き共がそんなに金を出せるかね」
「そうねぇ・・・まぁあたしが交渉に入るわ」
「出来るのか?」
「大丈夫、 それより、 みんな笑って」
「?」
「ポニカちゃんのお茶が出来るころよ」
その言葉と共にポニカがお茶を持ってやって来た。
「お茶入ったよー」
「ありがと~、 じゃあ皆で並んで手に入れたテリーヌショコラ※1を頂きましょう」
※1:特定の型を使用して作ったチョコレートケーキの事。
因みにテリーヌとはフランス料理に使われる台形の型であり
この型を使用した料理全般を『テリーヌ』と呼ぶ、 パテもテリーヌの一種である。
先程の雰囲気は何処へやら、 ナンナはテリーヌを切り分け皆に配った。
「ん~、 並んだ甲斐があったわねぇ~」
「本当だねーナンナちゃん」
「むっ、 お、 おいナンナ、 今度並ぶときは」
「はいはい、 殿下も一緒ね、 でも大丈夫? 2時間位待つわよ?」
「2時間!? 2時間だと!? そんなに待つのか!?」
「待ってるのも楽しいわよぉ、 二人で殿下へのプレゼント考えたりとかね~」
「ナンナちゃん! それは内緒でしょ」
「ごめんね~」
ははは、 と笑いながら生徒会室は穏やかな時が流れた。
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