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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー
ビフォア・6イヤー11マンス③
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ベネルクス王立学園には使われていない場所が多く有る。
旧校舎や使われなくなった教室等が有るが警備の都合上、 人の巡回は多く有る。
故にこっそり集まれる場所と言うのは限られている。
「しかしこことは思いもよりませんね」
「だろぉ? 俺ながら言い思い付きだったよ」
焼却炉の中に屯しているハウバリン公爵の過激派の一同。
「焼却炉は使われなくなったからな、 誰も来やしない
掃除する奴位だろうが、 美化委員は俺だからな」
ハウバリン公爵の過激派を率いるセルデン伯爵の七男のリャクが笑った。
彼は無精髭が生えており、 とても学生に見えなかった。
「美化委員、 ですか? てっきり職員かと思いましたよ」
騎士階級の子息、 アンポールが問うた。
「あぁ、 俺は留年してるんだ、 もう40年はいる」
「嘘でしょう? 何でそこまで留年を」
「ベネルクス王立学園は政治的にも重要な場所だからな
優位性を確保する為に居座る連中は結構多いぞ」
「ふぅむ、 流石は伯爵様、 頭の出来が違いますな」
「褒めるなよ、 はっは」
「・・・兄上、 それよりも御報告が有ります」
血走った眼でリョウが正座をしながら呟いた。
「話は聞いている、 キョウの事は残念だったな」
「残念!? そんな程度では」
起き上がろうとするリョウを蹴り飛ばすセルデン伯爵の十男のジュウ。
彼は過去に盗賊に捉えられ拷問の末に顔面を剥がされている為
覆面を被っている。
「兄上に口答えすんじゃねぇよ!! つーか、 ジュンは如何した!?」
「げほ・・・や、 奴は事後処理を・・・」
「ケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!」
更にリョウを蹴り上げるジュウ。
リョウは上手い具合に焼却炉から蹴り飛ばされた。
特に意味は無い。
「落ち着けジュウ、 とりあえずジュンも紹介したかったが
置いておくか、 新入り共!! 自己紹介!!」
「はい!! この度セルデン伯爵の命によりやって来たメリーであります!!
よろしくおねがいしますであります!!」
敬礼をする筋骨隆々の男のメリーが挨拶をする。
「い、 イネです、 よ、 よろしくおねがいします」
汗をかいた小男のイネが挨拶をする。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女生徒のシャンが目をぱちくりさせる。
「あん? 何だこの女? 挨拶も出来ねぇのか?」
ジュウがシャンを覗き込む。
「ひぃ、 す、 すみません!!
はかう、 伯爵家の御子息の方々にお呼ばれするとは思っていませんでした!!
直ぐにお風呂に入って来ます!!」
「パニックになるなであります!! 落ち着くであります!! 深呼吸するであります!!」
深呼吸をするシャン。
「・・・・・はぁ・・・はぁ・・・こ、 この度はお呼び立て頂きありだとうございます」
「ふん・・・所でお前達爵位は?」
「はっ!! 私は平民でありまあす!!」
「平民で、 です」
「平民です」
「平民だぁ? こんなの役に立つのかよ兄様!!」
ジュウがリャクに問う。
「合格できたのはコイツ等含めて10人
使いもんになりそうかどうかは精査するとしてこの3人は使える」
「根拠は?」
「勘だ」
「そうですか」
『納得するのか?』と思っている3人を後目にリャクが説明を始める。
「ふむ、 まぁ良い、 てめぇらに状況を伝えるぞ
ハウバリン公爵家のお姫様がベネルクス王家の王子様と婚約を結んでいるんだが
王子様が浮気している!! この王子様をとっととボコして立場を分からせる必要が有るが
何をトチ狂ったのかハウバリン公爵門閥生徒の連中が嫌がってやがる!!」
「「「分かりました、 直ぐに王子を殺して来ます」」」
「お、 良い根性だな、 好印象だな、 名前何だったかな、 もう一回名乗れ」
「メリーであります」
「イネです」
「シャンです」
「ふむ、 覚えたぞ、 で行って来い」
「待てよお前等」
ジュウの指示を止めるリャク。
「王子様を殺すのは良いんだが問題がある」
「問題? ですか?」
「まずはハウバリン公爵家の腰抜け派閥が邪魔して来る
連中は王子を泳がせて王家から何か色々強請る算段らしい」
「なっ!? その腰抜け連中は貴族では無いのですか!?」
「バリッバリの貴族だな、 御姫様と結婚する以外に王子様が生きられる道は無いから
王家が逆らわないだろうと結構色々無茶な要求をしているらしい」
「例えば?」
「街全体が鉄火場にした街を作るとか言ってたわ」
「突拍子もない事ですな・・・しかしその王子とやらはヴァカなのですか?
王家とは言え公爵家に喧嘩を売るのはただでは済まないのは
平民の私でも分かりますが」
シャンが尋ねる。
「腰抜け連中もそう思っている、 だからこそ王子の浮気は遊びと考えているらしいが
俺は王子は底抜けのヴァカと思っている、 だから姫様に害が及ぶ可能性は否定できない
そもそも舐められている時点で首を斬られても王子は文句言えんだろう」
「「「ご尤もです」」」
「だがしかし腐ってもヴァカでも王子様、 取り巻きも贅沢な連中が揃っているんだよ」
旧校舎や使われなくなった教室等が有るが警備の都合上、 人の巡回は多く有る。
故にこっそり集まれる場所と言うのは限られている。
「しかしこことは思いもよりませんね」
「だろぉ? 俺ながら言い思い付きだったよ」
焼却炉の中に屯しているハウバリン公爵の過激派の一同。
「焼却炉は使われなくなったからな、 誰も来やしない
掃除する奴位だろうが、 美化委員は俺だからな」
ハウバリン公爵の過激派を率いるセルデン伯爵の七男のリャクが笑った。
彼は無精髭が生えており、 とても学生に見えなかった。
「美化委員、 ですか? てっきり職員かと思いましたよ」
騎士階級の子息、 アンポールが問うた。
「あぁ、 俺は留年してるんだ、 もう40年はいる」
「嘘でしょう? 何でそこまで留年を」
「ベネルクス王立学園は政治的にも重要な場所だからな
優位性を確保する為に居座る連中は結構多いぞ」
「ふぅむ、 流石は伯爵様、 頭の出来が違いますな」
「褒めるなよ、 はっは」
「・・・兄上、 それよりも御報告が有ります」
血走った眼でリョウが正座をしながら呟いた。
「話は聞いている、 キョウの事は残念だったな」
「残念!? そんな程度では」
起き上がろうとするリョウを蹴り飛ばすセルデン伯爵の十男のジュウ。
彼は過去に盗賊に捉えられ拷問の末に顔面を剥がされている為
覆面を被っている。
「兄上に口答えすんじゃねぇよ!! つーか、 ジュンは如何した!?」
「げほ・・・や、 奴は事後処理を・・・」
「ケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!」
更にリョウを蹴り上げるジュウ。
リョウは上手い具合に焼却炉から蹴り飛ばされた。
特に意味は無い。
「落ち着けジュウ、 とりあえずジュンも紹介したかったが
置いておくか、 新入り共!! 自己紹介!!」
「はい!! この度セルデン伯爵の命によりやって来たメリーであります!!
よろしくおねがいしますであります!!」
敬礼をする筋骨隆々の男のメリーが挨拶をする。
「い、 イネです、 よ、 よろしくおねがいします」
汗をかいた小男のイネが挨拶をする。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女生徒のシャンが目をぱちくりさせる。
「あん? 何だこの女? 挨拶も出来ねぇのか?」
ジュウがシャンを覗き込む。
「ひぃ、 す、 すみません!!
はかう、 伯爵家の御子息の方々にお呼ばれするとは思っていませんでした!!
直ぐにお風呂に入って来ます!!」
「パニックになるなであります!! 落ち着くであります!! 深呼吸するであります!!」
深呼吸をするシャン。
「・・・・・はぁ・・・はぁ・・・こ、 この度はお呼び立て頂きありだとうございます」
「ふん・・・所でお前達爵位は?」
「はっ!! 私は平民でありまあす!!」
「平民で、 です」
「平民です」
「平民だぁ? こんなの役に立つのかよ兄様!!」
ジュウがリャクに問う。
「合格できたのはコイツ等含めて10人
使いもんになりそうかどうかは精査するとしてこの3人は使える」
「根拠は?」
「勘だ」
「そうですか」
『納得するのか?』と思っている3人を後目にリャクが説明を始める。
「ふむ、 まぁ良い、 てめぇらに状況を伝えるぞ
ハウバリン公爵家のお姫様がベネルクス王家の王子様と婚約を結んでいるんだが
王子様が浮気している!! この王子様をとっととボコして立場を分からせる必要が有るが
何をトチ狂ったのかハウバリン公爵門閥生徒の連中が嫌がってやがる!!」
「「「分かりました、 直ぐに王子を殺して来ます」」」
「お、 良い根性だな、 好印象だな、 名前何だったかな、 もう一回名乗れ」
「メリーであります」
「イネです」
「シャンです」
「ふむ、 覚えたぞ、 で行って来い」
「待てよお前等」
ジュウの指示を止めるリャク。
「王子様を殺すのは良いんだが問題がある」
「問題? ですか?」
「まずはハウバリン公爵家の腰抜け派閥が邪魔して来る
連中は王子を泳がせて王家から何か色々強請る算段らしい」
「なっ!? その腰抜け連中は貴族では無いのですか!?」
「バリッバリの貴族だな、 御姫様と結婚する以外に王子様が生きられる道は無いから
王家が逆らわないだろうと結構色々無茶な要求をしているらしい」
「例えば?」
「街全体が鉄火場にした街を作るとか言ってたわ」
「突拍子もない事ですな・・・しかしその王子とやらはヴァカなのですか?
王家とは言え公爵家に喧嘩を売るのはただでは済まないのは
平民の私でも分かりますが」
シャンが尋ねる。
「腰抜け連中もそう思っている、 だからこそ王子の浮気は遊びと考えているらしいが
俺は王子は底抜けのヴァカと思っている、 だから姫様に害が及ぶ可能性は否定できない
そもそも舐められている時点で首を斬られても王子は文句言えんだろう」
「「「ご尤もです」」」
「だがしかし腐ってもヴァカでも王子様、 取り巻きも贅沢な連中が揃っているんだよ」
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