更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー

ビフォア・6イヤー11マンス②

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ベネルクス王立学園はベネルクス最高学府であるが
ベネルクス最高学府の基準によると年々変動する。
共通テスト等の点数により変動し
ほぼ同じ位の学力のヘント大学と熾烈な争いを年々続けている。

両校の経営陣は互いにいがみ合う事も有るが
基本的に貴族が入る学校と言えばベネルクス王立学園かヘント大学の為
両校が他校との交流を行うと言うのは
ベネルクス王立学園はヘント大学、 ヘント大学はベネルクス王立学園
と言う事になる。

「と、 ここがヘント大学との学校間インターカレッジサークルの部屋だ」
「はぁ・・・」

レーラレラに連れられてやって来たポールは困惑していた。

「とりあえず紹介と説明をさせて貰うから中に入ってくれ」
「はい」

部屋に入る二人。
部屋の中はそこそこ大きい、 教室よりは狭いがそれでも
サークルの部屋と言うには大きい。
何人かの男女がその部屋に居た。

「お待たせした、 こちらがベルモンド伯爵家のポール」
「初めましてポールです」

ポールは頭を下げた。

「デトネーター伯爵家のヘルミネイトです」

赤い巻き毛の女性が頭を下げた。

「セイバーダート男爵家のキュレイだ、 こっちは執事のカスムンド」
「よろしくです」

逆立った髪の男に控える粗野そうに見える執事が頭を下げる。

「・・・・・ヘルスタッド」

窓で佇む男がぶっきらぼうに言う。

「おいおいヘル、 それじゃあ伝わんないぞ
俺はクラセイド、 バーリィ侯爵の四男だ
ヘルスタッドはクレイズ伯爵家の二男だ」

こか、 と笑う少々小太りの男。

「ドモ、 ルン淳男尺気だんしゃくけマオデす
細菌さいきんまで酷害こくがいっていたのでことば
がオカシイかったらって久田ください」

中華系の少女が頭を下げる。

「えーヘント大学の引率のスクイドです、 子供みたいな姿ですが
一応教員免許持っている大人なのでそこの所留意して下さい」

白い触手の様な髪型の少年が気だるげに言う。

「さてと自己紹介が済んだところで「レーラレラさん、 私達は何で呼ばれたのですか?」

ヘルミネイトが苛立ちを隠さずに言う。

「ここ最近、 ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の学園閥の中で
少々面倒な事が有りまして、 ヘルミネイトさんとヘルスタッド君
そしてスクイド先生にヘント大学から来て頂き
ポール君を実家からお呼びしました」
「おい、 待てコラ」

ヘルスタッドがスタスタと歩いてレーラレラの眼前に立つ。

「お前等の派閥ごっこに付き合わされて来ている訳か? 俺達は暇じゃないんだが?」
「派閥ごっこと言われましてもねぇ・・・
意外と大事なんですよ学園閥、 シケタイ試験対策※1とか色々やってますし
まぁそんな事とか留意する必要が無い位切羽詰まっています」


※1:試験対策用のノートをそれぞれに各科目ごとに纏めて
グループ内で共有する事でグループ内の勉強をはかどらせる手法。


「切羽詰まってるだぁ? ハウバリン門閥が無くなるって言うのか?」
「流石【旗国50家】の一つクレイズ伯爵家の男
ふざけている様で状況が良く分かっていらっしゃる」
「・・・・・あ?」

困惑する一同。

「今回は少々面倒な事になっています
まず皆さん御周知の通り、 ハウバリン公爵家の五女アリストッド様が
ベネルクス王国第3王子レオポルド殿下と御婚約しています
しかしながら近年レオポルド殿下は男爵令嬢に御執心です」
「・・・・・は?」

困惑の声を挙げる一同。

「そ、 ソレハ対辺たいへんですね!! 殺鼠句さっそくOKおうけ講義こうぎヲ!!」
「いや、 その必要はないでしょう」

ヘルミネイトが割って入る。

「レオポルド殿下はアリストッド様との婚姻の重要性はご理解している筈です
たかが男爵との遊び、 婚姻迄には清算するでしょう」
「そう、 その通りです、 故に心配する必要は一切ありません」

レーラレラは言い切った。

「ですが過激な連中はそう思っていません」
「過激な連中?」
「セルデン伯爵家を筆頭にした武闘派連中です」
「武闘派ねぇ・・・セルデンの連中は確かに【Fワード】な連中だけど
そこまで警戒する事か?」
「セルデン伯爵家は配下の者や息子達を次々と編入させて来ています、 その数10人」
「10人って・・・驚いたな、 セルデンの連中にそこまで学力の高い連中が揃っていたとは」

ヘルスタッドが笑って言う。

「試験を受けさせたのは200人です」
「200!?」

試験の合格率の低さに驚いたのではなく200人も編入させようと試みた事に驚いている。
ベネルクス王立学園は試験を受けるだけでもかなりの額がかかるのだ。

「レオポルド殿下は確かに褒められた人間ではありませんが
彼の軽薄な行動により王家から侘びとして様々な利権の獲得が見込めます
現在、 ハウバリン公爵たちが交渉を進めています
それ故にレオポルド殿下に死なれては困るんです」
「だから見張り、 か」
「その通りです」
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