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チャプター16:インフェルノ・クイーン
エスケープ・カリオストロ
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再誕歴7704年ジューン9日。
カリオストロは持てるだけの資産※1 を持ちベネルクス王国から馬での脱出を図っていた。
※1:貴金属、 有価証券、 現金、 遺物等。
「ッ!!」
カリオストロは馬から飛び降りる、 すると馬に光線が放たれ馬は絶命した。
「流石に躱すかね、 流石と言っておこうか」
「何者だ? 何処だ?」
カリオストロは声を返すも返事が無い。
「君は魔法使いと聞いていたんだがね、 かなりのタフガイらしい」
「・・・・・」
手元から遺物の一つである投げ槍揺れ動く物を投擲する。
「むっ、 こんな代物まで持っていたのか、 驚きだよ」
「此方の台詞だ」
投げれば必中の投げ槍を投げても当たらない事に驚きながらも
カリオストロは次の遺物を取り出す。
火打石を取り出して火をつける、 たちまち周囲は炎に包まれた。
「ほほぉ、 ミシュコアトル※2 の火打石か?」
※2:ミシュコアトルは、 アステカ神話の狩猟と戦争の神。
様々な神話が有るが初めて火打石を使い人類に火をもたらしたとされる。
最初の火打石は凄まじい火力を誇りナーフされた物が今日の火打石とされている。
「本当に何処に居るんだ!!」
周囲は炎に包まれている筈、 何故こんなに余裕なのだ?
遠隔地から声だけを送っている? ウィルパワーは感じない。
幻覚の類? そんな物、 神代の遺物の威力の前に破られる筈だ。
そもそもそんな物を喰らう程、 カリオストロは柔では無い、 とすると。
「上か」
袖から取り出した機関拳銃を空に向けて乱射し始めた。
「むぅ!!」
上から苦悶の声がすると同時に何かが落ちて来た。
「・・・お前はアレイスターか」
「御明察だ」
生首だけとなったアレイスターが笑う。
「何故生きている?」
「自らの体を弄っていてね、 頭だけでも生存可能にしてある」
「なるほどな、 しかし頭だけで生きていても仕方なかろう」
「長生き出来る事に越した事はない
とは言え君の言う通り、 こんな体で長生きしても仕方がない」
「体と言うか頭だけどな」
「・・・・・私の目的は一つ
貴様の持っている九十九那須を私に寄越せ」
「アレは持ち運びできないし私にとって重要では無いから置いて行ったから無い」
「重要ではないだと?」
怪訝そうな顔をするアレイスター。
「そもそも私が連中に協力していたのは金儲けの為だからな
奴等の新世界創生に協力していたのも様々な物資を掻き集めて
新世界が出来た後の地上の経済圏を握る為だ」
「・・・・・金持ちになりたいから協力していたと? 正気か?
月の住人達の仲間になりたいと思わないのか?
彼等の仲間になれば長い寿命や力も思いのままだ」
「思わんよ!! 長生き? 超越的な力?
そんな物よりも私は地上の玉座にこそ興味が有る!!」
「・・・・・そんな物に命を賭けると?」
「悪いか!!?」
「ヴァカだと思う」
死線の光線がカリオストロに伸びる。
1本だけだが高速、 しかしカリオストロは容易く躱した。
「驚いた、 躱せるんだ、 アレって」
「侮るなよ」
得意げになるカリオストロの首を後ろから斬り落とすジョウゲン。
「ヴァカか、 お前の相手が一人な訳無いだろう」
「二人でも足りないぞ?」
後ろ蹴りをするカリオストロ。
ジョウゲンは吹き飛ばされ転がった。
カリオストロは落ちた頭を拾い、 首に着ける。
「何だと!? 何をした!?」
アレイスターが困惑の叫びを挙げる。
「私が長生きにも力にも興味を持たないのは既に持っているからだ間抜け!!
とは言え国相手では流石に生き残れないから逃げさせて貰うぞ!!」
そう言うと手元から大量の煙玉を取り出し炸裂させた。
煙玉には毒性があり、 二人は即座に逃げ出した。
「むぅ・・・不覚を取ったな・・・」
「だな、 がはっ!!」
血を吐くジョウゲン。
「大丈夫か?」
「不意を打たれたとは言えヤバイ・・・内蔵がひっくり返ってるかもしれん・・・」
「そうか、 一人で何とか帰れよ」
「この暴風の中でか・・・キツイ・・・」
「私生首だしな、 誰かが切ったせいで」
「それは悪かったって言ってるだろう・・・まぁ暫くすれば問題無い・・・
しかし件の九十九那須を置いて行っていたというのは
此方からすれば願ったり叶ったりだ、 ボスも喜ぶだろう」
「だな、 私の体も治る、 しかしカリオストロは放置で良いのか?」
「奴の外国の拠点は抑えてる、 問題はないだろう」
「そうかい、 月の住人は恐ろしいな、 では私は先に帰還する」
「あぁ、 了解した」
カリオストロは持てるだけの資産※1 を持ちベネルクス王国から馬での脱出を図っていた。
※1:貴金属、 有価証券、 現金、 遺物等。
「ッ!!」
カリオストロは馬から飛び降りる、 すると馬に光線が放たれ馬は絶命した。
「流石に躱すかね、 流石と言っておこうか」
「何者だ? 何処だ?」
カリオストロは声を返すも返事が無い。
「君は魔法使いと聞いていたんだがね、 かなりのタフガイらしい」
「・・・・・」
手元から遺物の一つである投げ槍揺れ動く物を投擲する。
「むっ、 こんな代物まで持っていたのか、 驚きだよ」
「此方の台詞だ」
投げれば必中の投げ槍を投げても当たらない事に驚きながらも
カリオストロは次の遺物を取り出す。
火打石を取り出して火をつける、 たちまち周囲は炎に包まれた。
「ほほぉ、 ミシュコアトル※2 の火打石か?」
※2:ミシュコアトルは、 アステカ神話の狩猟と戦争の神。
様々な神話が有るが初めて火打石を使い人類に火をもたらしたとされる。
最初の火打石は凄まじい火力を誇りナーフされた物が今日の火打石とされている。
「本当に何処に居るんだ!!」
周囲は炎に包まれている筈、 何故こんなに余裕なのだ?
遠隔地から声だけを送っている? ウィルパワーは感じない。
幻覚の類? そんな物、 神代の遺物の威力の前に破られる筈だ。
そもそもそんな物を喰らう程、 カリオストロは柔では無い、 とすると。
「上か」
袖から取り出した機関拳銃を空に向けて乱射し始めた。
「むぅ!!」
上から苦悶の声がすると同時に何かが落ちて来た。
「・・・お前はアレイスターか」
「御明察だ」
生首だけとなったアレイスターが笑う。
「何故生きている?」
「自らの体を弄っていてね、 頭だけでも生存可能にしてある」
「なるほどな、 しかし頭だけで生きていても仕方なかろう」
「長生き出来る事に越した事はない
とは言え君の言う通り、 こんな体で長生きしても仕方がない」
「体と言うか頭だけどな」
「・・・・・私の目的は一つ
貴様の持っている九十九那須を私に寄越せ」
「アレは持ち運びできないし私にとって重要では無いから置いて行ったから無い」
「重要ではないだと?」
怪訝そうな顔をするアレイスター。
「そもそも私が連中に協力していたのは金儲けの為だからな
奴等の新世界創生に協力していたのも様々な物資を掻き集めて
新世界が出来た後の地上の経済圏を握る為だ」
「・・・・・金持ちになりたいから協力していたと? 正気か?
月の住人達の仲間になりたいと思わないのか?
彼等の仲間になれば長い寿命や力も思いのままだ」
「思わんよ!! 長生き? 超越的な力?
そんな物よりも私は地上の玉座にこそ興味が有る!!」
「・・・・・そんな物に命を賭けると?」
「悪いか!!?」
「ヴァカだと思う」
死線の光線がカリオストロに伸びる。
1本だけだが高速、 しかしカリオストロは容易く躱した。
「驚いた、 躱せるんだ、 アレって」
「侮るなよ」
得意げになるカリオストロの首を後ろから斬り落とすジョウゲン。
「ヴァカか、 お前の相手が一人な訳無いだろう」
「二人でも足りないぞ?」
後ろ蹴りをするカリオストロ。
ジョウゲンは吹き飛ばされ転がった。
カリオストロは落ちた頭を拾い、 首に着ける。
「何だと!? 何をした!?」
アレイスターが困惑の叫びを挙げる。
「私が長生きにも力にも興味を持たないのは既に持っているからだ間抜け!!
とは言え国相手では流石に生き残れないから逃げさせて貰うぞ!!」
そう言うと手元から大量の煙玉を取り出し炸裂させた。
煙玉には毒性があり、 二人は即座に逃げ出した。
「むぅ・・・不覚を取ったな・・・」
「だな、 がはっ!!」
血を吐くジョウゲン。
「大丈夫か?」
「不意を打たれたとは言えヤバイ・・・内蔵がひっくり返ってるかもしれん・・・」
「そうか、 一人で何とか帰れよ」
「この暴風の中でか・・・キツイ・・・」
「私生首だしな、 誰かが切ったせいで」
「それは悪かったって言ってるだろう・・・まぁ暫くすれば問題無い・・・
しかし件の九十九那須を置いて行っていたというのは
此方からすれば願ったり叶ったりだ、 ボスも喜ぶだろう」
「だな、 私の体も治る、 しかしカリオストロは放置で良いのか?」
「奴の外国の拠点は抑えてる、 問題はないだろう」
「そうかい、 月の住人は恐ろしいな、 では私は先に帰還する」
「あぁ、 了解した」
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