更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
397 / 495
チャプター15:ドクターズ・オウクワード

パンデミック③

しおりを挟む
遠くでビーストの声が聞こえた。

「ダゴンがやられた、 かな!!」

タルパを切り刻み殲滅するネヨー。

「多分そうね!! 仲良いからね!!」

マーマレードも大量のロープを操りタルパを縛り上げ続ける。
ネヨーと背中合わせになるマーマレード。

「如何する!? これじゃあ多勢に無勢よ!!」
「力量はこっちの方が上・・・とは言えんな」

ネヨーは溜息を吐いた。

「え? チーズ?」

現れたのはチーズ。

「いや偽物だな、 社長がこんな所に来る訳が無いし
そもそも彼なら一人で襲いに来るだろう、 他の連中は足手纏いだ」
「一瞬で見切られるのは面白くないなぁ!!」

モーント・ズンディカーズの重篤患者エルンスト・クランケ、 誇大妄想メガロマニア
彼を模したタルパは変身能力によりチーズになっている。
両手にはKATANAを所持、 臨戦態勢、 腰を落とすライオン※1だ。


※1:ケニアの諺。
腰を落とす、 即ち突進体制に入っているライオンは”危険”その物である。


「・・・ちぃ」
「・・・・・」

偽物と分かっていても恐ろしい物は恐ろしい。
絵の皇帝でも皇帝※2。


※2:中国の諺。
畏怖される物は連想させる物でも恐ろしいという意味。


「マーマレード、 個体領域パーソナルスペースで一気に・・・」
「・・・・・」
「マーマレード?」
「御免ネヨー!! 任せた!!」

マーマレードは突如走り出した。

「逃げた、 いや、 あの方向は・・・勘が良いなぁ・・・KATANAビーム」

KATANAからビームが出る。

「ちぃ!!」

ネヨーは避けた、 次々と出て来るKATANAビームを避け続けるネヨー。

(受けるのは不味い!!)

ネヨーはチーズとの模擬戦でKATANAビームを鎌で受けた事がある。
結果は鎌は砕け散ってしまった。
新しい鎌ならばいけるだろうか?
試すのは厳しい、 壊れた時には目も当てられない。
が、 避けている内に気が付く。

「・・・・・」

威力は分からないがスピード自体は大した事無い!!
これならばいける!!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

ネヨーは螺旋を描きながら全力で走り、 誇大妄想メガロマニアに迫る!!
その距離、 5m、 4m、 3m、 2m、 1m!!

「貰った!!」

ざく!!!!!
誇大妄想メガロマニアのタルパから大量の針が飛び出しネヨーの全身に突き刺さる。

「固いな、 思ったより、 だがダメージはデカいだろう」
「~~~~~」

声にならない声をあげるネヨー、 急所を咄嗟にウィルパワーで守ったがそれでも全身串刺しである。
普通なら既に死んでいる。
しゅ、 と針が引っ込み、 ネヨーは倒れる。

「何だこれ・・・」
「変身能力の応用だよ、 じゃあとどめ・・・うん?」

両腕が落とされる誇大妄想メガロマニアのタルパ。
即座に両腕を生やし、 更に全身に大量の眼を出す。

「誰だ? 何処だ? そこか」

KATANAビームを撃つ誇大妄想メガロマニアのタルパ。

「躱された? 何者だお前は?」
「マカロニだぜええええええええ!!!」

やって来たのはマカロニ。
真正面から全力で走って来た。

「このタラズ※3 が」


※3:滅茶苦茶な侮蔑語。


次々とKATANAビームを撃ちまくる誇大妄想メガロマニアのタルパ。
だが全て弾かれる。
手を振っている様だが何も持っていない。

「何だ!?」
「マイム※4 だあああああああああああああああああああ!!!!!」


※4:パントマイムの事。
台詞ではなく身体や表情で表現する演劇の形態。


「パントマイムの動作を現実化しているという事か!! ちぃ!!」

誇大妄想メガロマニアのタルパは頭部を切り離して全力で投擲するのだった。
その後、 体はボロボロに崩れていった。

「何だぁ!? 消えたぁ!? 俺の幻覚ぅ!? 夢ェ!? 白昼夢デイドリームぅ!?」
「いや、 恐らく頭が情報持って逃げたんだろう・・・」

ネヨーがウィルパワーで全身を回復させて立ち上がる。

「マジかー・・・あ、 そうだ、 ネヨー、 残り全員助けていけ」
「うん? 邪魔な連中を消すんじゃなかったのか?」
「デニスがくたばってた」
「なっ・・・何故!?」
「胸に一撃、 驚いた顔だった
恐らくブラック・シンゲツ・コーポレーションに敵さんが紛れ込んでいたという事だな
デニスが居ないと手駒が足らないだろう、 それにこの時点でここまでの強敵
ルーマニアでは文字通りの地獄になっているだろうさ
バッタバッタと死にまくるだろうさ、 殺すまでもねぇ」
「そうか、 それならいい、 マーマレードが何処かに行ったが知らないか?」
「いや、 知らな・・・」

マカロニが崩れた馬車を見る。

「どうした?」
「いや、 そこ」
「危ない!!」

燃えながら患者クランケ"放火癖"ヴォルカヘキを模したタルパがツッコんで来た。

「ちい!!」

斬る動作をしてヴォルカヘキを斬る。
そしてタルパが殺到するのだった。

「くそが!!」

マカロニとネヨーはタルパの群れに突っ込んでいくのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...