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チャプター15:ドクターズ・オウクワード
ロンリー・キックオフミーティング
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ブラック・シンゲツ・コーポレーション物品管理部。
試用室、 ここで武器の試験を行っている。
ネヨーとデニスは新調した武器の性能を確かめていた。
「ネヨーは新しい大鎌、 デニスさんはコインが武器と言う事で此方を用意しました」
ブラック・シンゲツ・コーポレーション物品管理部部長ソーコバンは
用意した武装をそれぞれに渡した。
「おっ、 これは7000ユーロ記念硬貨※1!!」
※1:再誕歴7000年を記念して発行された硬貨。
ちゃんと使えるが7000ユーロと言うキリの悪い数字を使う事はあまりない為
流通量が少なくレア物である。
「とりあえず100枚用意したから70万ユーロ分だね
経費としては7割負担しますので残りの21万ユーロは
給料から毎月天引きされますので」
「・・・・・」
涙を流すデニス。
「まぁ結構なレア物をここ迄用意してくれたし良しとするか
ネヨー、 お前の装備は?」
「・・・・・悪くない」
大鎌を持ってネヨーは呟いた。
通常の金属では無い光沢があり、 柄も刃も一級の代物と見て取れる。
「んじゃ、 部長さん、 ちょっと出てくれ」
「はい?」
「これから武器の試用をするから出てくれ」
「私居なくて大丈夫です?」
「情報漏洩の心配を無くしたいからな」
暗に信用出来ないと言われムスッとしながらもソーコバンは外に出た。
デニスはコインにウィルパワーを込めて鉄板に向けて弾いた。
鉄板は見事貫通し、 後ろの壁にめり込んでいる。
「35mm鉄板を貫通※2か・・・まずまずだな」
※2:対物ライフルのバレットM82がM903徹甲弾を使用した場合
距離500mの貫通力よりも勝る威力。
「ネヨー、 お前は如何だ、 っておぉ!?」
ネヨーはデニスが貫いた鉄板と同じ厚さの鉄板を大鎌で切り裂いていた。
「グリップ、 重さ、 鋭さ、 まさに理想通りだ・・・」
振り回して疲れたネヨーはへたり込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「大丈夫かよ?」
「アンタに心配される謂れは無い・・・」
「一応仲間だしな」
「アンタに仲間扱いされたくな、 ゴホッ!!」
血を吐くネヨー。
ネヨーは即座に注射器を自分の首筋に打った。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「キツそうだな」
「あぁ・・・・・なぁデニス、 アンタは何でチーズに味方するんだ?」
「あん? お前だってそうだろ」
チーズは決闘者に声をかけて自分の手下を形成していた。
その手下のメンバーはムゴン、 デニス、 ネヨー、 そしてマカロニであった。
「俺は病気の悪化でヤバいから治療と引き換えに言う事聞いているだけだ」
「言う事聞いているだけって、 そのだけで何するか聞いているだろ?」
「・・・・・確かにな、 酷い事をしている自覚はあるよ
それでも俺は生きたいんだ、 健康に」
「なるほどねぇ、 俺は病気になった事が無いから良く分からんが・・・」
「無いの?」
「病気になったら皆とわいわい遊びに行けないだろう」
「遊びに行く相手が居るの?」
「・・・・・まぁそれは置いておこう
俺がチーズに従うのはそういう家柄だからだ」
「は?」
「うん?」
デニスの言葉に凄まじく気味が悪い物を感じたネヨー。
デニスの口から出た『家柄』と言う単語が気味が悪くて仕方ない。
読者諸賢は卵焼きに何を付けるか?
醤油かソースか、 はたまた塩か。
そういう話に何故か『筋子』と答える様な物である。
更に言うならデニスの中では醤油、 ソース、 塩の選択肢に
筋子がナチュラルに混ざっているのだ。
筋子が選択肢に入る場所で暮らして来たのか?
いずれにせよ恐ろしく気味が悪い。
「そ、 そうか・・・」
ネヨーはこれ以上の深堀を避けた、 こんな奴と関わり合いになりたくない。
その選択は正しいと言える。
「だがしかし・・・俺達二人で何とかなるのか?」
「マカロニも居るだろ」
「奴が戦っている所を見た事無いから信用出来ん」
「だがあのチーズがお前の上に配置した奴だ
奴は手下へ多少の配慮はするが贔屓はせん
信用厚い手下でも碌な扱いされな」
バンッ!!!!!
勢い良く扉を開「よおよおよおよおよお!! 聞いたぜ聞いたぜ聞いたぜ!!!!!
皆で仕事だってな!!!!! 如何する!!? 決起会※3でもするか!?」
※3:新規プロジェクトなどを立ち上げたときに
成功に向けてメンバー同士が気持ちを高め合うために行う会。
陽キャの極み。
「「・・・・・」」
鬱陶しい奴が来たと頭を抱えるネヨーとデニス。
「如何したよ!? 飲み会なら俺が全額払うからさ!!」
きゃっきゃとはしゃぐ社内決闘者序列2位の決闘者マカロニ。
チーズが連れて来たこの男は白髪の短髪にサングラスをかけた
シャツとズボンにボーダーのネクタイを付けた男である。
「いや、 良い」
ネヨーは当然断った。
「俺もパス」
デニスも断った、 陽キャのようなイベントに憧れの有る彼でも
付き合う相手は選びたい。
「そうか!! じゃあ俺一人でやって来るわー!!」
そう言ってマカロニはさっさと何処かに行ってしまった。
「・・・・・やっぱ心配かも」
「だよな」
同意する二人であった。
試用室、 ここで武器の試験を行っている。
ネヨーとデニスは新調した武器の性能を確かめていた。
「ネヨーは新しい大鎌、 デニスさんはコインが武器と言う事で此方を用意しました」
ブラック・シンゲツ・コーポレーション物品管理部部長ソーコバンは
用意した武装をそれぞれに渡した。
「おっ、 これは7000ユーロ記念硬貨※1!!」
※1:再誕歴7000年を記念して発行された硬貨。
ちゃんと使えるが7000ユーロと言うキリの悪い数字を使う事はあまりない為
流通量が少なくレア物である。
「とりあえず100枚用意したから70万ユーロ分だね
経費としては7割負担しますので残りの21万ユーロは
給料から毎月天引きされますので」
「・・・・・」
涙を流すデニス。
「まぁ結構なレア物をここ迄用意してくれたし良しとするか
ネヨー、 お前の装備は?」
「・・・・・悪くない」
大鎌を持ってネヨーは呟いた。
通常の金属では無い光沢があり、 柄も刃も一級の代物と見て取れる。
「んじゃ、 部長さん、 ちょっと出てくれ」
「はい?」
「これから武器の試用をするから出てくれ」
「私居なくて大丈夫です?」
「情報漏洩の心配を無くしたいからな」
暗に信用出来ないと言われムスッとしながらもソーコバンは外に出た。
デニスはコインにウィルパワーを込めて鉄板に向けて弾いた。
鉄板は見事貫通し、 後ろの壁にめり込んでいる。
「35mm鉄板を貫通※2か・・・まずまずだな」
※2:対物ライフルのバレットM82がM903徹甲弾を使用した場合
距離500mの貫通力よりも勝る威力。
「ネヨー、 お前は如何だ、 っておぉ!?」
ネヨーはデニスが貫いた鉄板と同じ厚さの鉄板を大鎌で切り裂いていた。
「グリップ、 重さ、 鋭さ、 まさに理想通りだ・・・」
振り回して疲れたネヨーはへたり込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「大丈夫かよ?」
「アンタに心配される謂れは無い・・・」
「一応仲間だしな」
「アンタに仲間扱いされたくな、 ゴホッ!!」
血を吐くネヨー。
ネヨーは即座に注射器を自分の首筋に打った。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「キツそうだな」
「あぁ・・・・・なぁデニス、 アンタは何でチーズに味方するんだ?」
「あん? お前だってそうだろ」
チーズは決闘者に声をかけて自分の手下を形成していた。
その手下のメンバーはムゴン、 デニス、 ネヨー、 そしてマカロニであった。
「俺は病気の悪化でヤバいから治療と引き換えに言う事聞いているだけだ」
「言う事聞いているだけって、 そのだけで何するか聞いているだろ?」
「・・・・・確かにな、 酷い事をしている自覚はあるよ
それでも俺は生きたいんだ、 健康に」
「なるほどねぇ、 俺は病気になった事が無いから良く分からんが・・・」
「無いの?」
「病気になったら皆とわいわい遊びに行けないだろう」
「遊びに行く相手が居るの?」
「・・・・・まぁそれは置いておこう
俺がチーズに従うのはそういう家柄だからだ」
「は?」
「うん?」
デニスの言葉に凄まじく気味が悪い物を感じたネヨー。
デニスの口から出た『家柄』と言う単語が気味が悪くて仕方ない。
読者諸賢は卵焼きに何を付けるか?
醤油かソースか、 はたまた塩か。
そういう話に何故か『筋子』と答える様な物である。
更に言うならデニスの中では醤油、 ソース、 塩の選択肢に
筋子がナチュラルに混ざっているのだ。
筋子が選択肢に入る場所で暮らして来たのか?
いずれにせよ恐ろしく気味が悪い。
「そ、 そうか・・・」
ネヨーはこれ以上の深堀を避けた、 こんな奴と関わり合いになりたくない。
その選択は正しいと言える。
「だがしかし・・・俺達二人で何とかなるのか?」
「マカロニも居るだろ」
「奴が戦っている所を見た事無いから信用出来ん」
「だがあのチーズがお前の上に配置した奴だ
奴は手下へ多少の配慮はするが贔屓はせん
信用厚い手下でも碌な扱いされな」
バンッ!!!!!
勢い良く扉を開「よおよおよおよおよお!! 聞いたぜ聞いたぜ聞いたぜ!!!!!
皆で仕事だってな!!!!! 如何する!!? 決起会※3でもするか!?」
※3:新規プロジェクトなどを立ち上げたときに
成功に向けてメンバー同士が気持ちを高め合うために行う会。
陽キャの極み。
「「・・・・・」」
鬱陶しい奴が来たと頭を抱えるネヨーとデニス。
「如何したよ!? 飲み会なら俺が全額払うからさ!!」
きゃっきゃとはしゃぐ社内決闘者序列2位の決闘者マカロニ。
チーズが連れて来たこの男は白髪の短髪にサングラスをかけた
シャツとズボンにボーダーのネクタイを付けた男である。
「いや、 良い」
ネヨーは当然断った。
「俺もパス」
デニスも断った、 陽キャのようなイベントに憧れの有る彼でも
付き合う相手は選びたい。
「そうか!! じゃあ俺一人でやって来るわー!!」
そう言ってマカロニはさっさと何処かに行ってしまった。
「・・・・・やっぱ心配かも」
「だよな」
同意する二人であった。
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