更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
382 / 495
チャプター15:ドクターズ・オウクワード

デュエリスト・ミーティング

しおりを挟む
旧ハートレス領。
旧ハートレス直轄地アメイジングハート。
ブラック・シンゲツ・コーポレーション新社屋。
会議室に集まったムゴンを除く序列10~3位の決闘者とチーズ。
ブラック・シンゲツ・コーポレーション総務部部長、 ヴァンルフ
ブラック・シンゲツ・コーポレーション営業部部長、 ウェンズデー
ブラック・シンゲツ・コーポレーション筆頭株主
及びツゴモリ・コングロマリット当主、 ツゴモリ・ミソカ。

「・・・・・滅茶苦茶過ぎない?」

マーマレードは端的に述べた。

「何がだよ」

チーズは鬱陶しそうに尋ねる。

「ムゴンがルーマニアに仕事に行っていたのは良いとしよう
でも仇討ちの為にこんなに大勢連れて行く事はないでしょう?」
「同感だ、 ムゴンは唯一チーズ社長に従順な方だから都合が良いのかもしれないが
だからと言って俺達が出る幕ではないと思う」

ソレデ・E・ノカも追従する。

「まぁムゴンさんは建前ですよ、 本来の目的は別にある」

ウェンズデーが語り始める。

「別?」
「我が社では決闘者がピンチになれば助けます、 と言う雇用環境の充実
多くの決闘者を動員出来る経済的優位性、 そして強さのアピール
この3点を満たせる今回の騒動は実に良い宣伝となります
ヒロシ広報部部長が居なくなってから広報活動に支障が出て宣伝戦略が
上手く出来ていないのだから、 宣伝に力を入れないと」
「カッー!!! 回りくでぇ!! 強さのアピールなんて強さを見せつければ良いだろうが!!
そんな面倒な事をやらずに戦って見せればいいじゃねぇか!!」
「いや、 だから騒動で戦って強さのアピールが出来るじゃないですか」
「あ、 そうか・・・」

ビーストが勢い良く反論して撃沈する。

「いやいやそうではないでごわす、 宣伝にこれだけの強さの決闘者を
動員するのはやり過ぎでごわす」

ダゴンが反論する。

「ハッ!! 何言ってんだお前等、 ちゃんと金は払って
いや年始年末だからボーナスすら上乗せしてくれるんだぜ?
この大金に手を伸ばさないのはヴァカだろうが!!」

デニス・ホープが笑いながら言った。

「金目当てかよ!!」
「金は大事だがな、 納得も大事じゃないか?」
「いや、 仕事なんだから金は重要だろう?
やりがいとか目に見えない物を求めるのは危険だ」
「・・・・・ネヨー、 アストロジャー、 アンタ達の意見は?」

マーマレードが二人に尋ねる。

「実を言うと年末年始の運勢は絶好調
この運を存分に使いたいからアリかなって思う」
「・・・・・・・・・・やるよ」
「やるの? アストロジャーは兎も角、 ネヨー、 アンタもやるの?」
「・・・・・・・・・・あぁ」

悲痛な顔で言うネヨー。

「・・・如何したの?」
「さぁ? 兎も角マーマレード、 いやここに居る全員良く考えなよ」

アストロジャーが全員に向かって言う。

「私達年末年始特に予定無いじゃない」
「表出ろやお前ぇええええええええええええええええ!!!!!」

デニスが絶叫する。

「んあ? 年末年始? 新年会あるだろ?」
「そうじゃないでごわす、 ビーストどん・・・」

涙を流しながらビーストに解説するダゴン。

「い、 いや!! 俺は決闘者一筋だし!? 結婚とか別にね!?」

ソレデも狼狽する。

「・・・・・・・・・・ヴァカかこいつ等」
「私もそう思う」

マーマレードとネヨーが頭を抱える。

「と言うかチーズ社長、 前々から聞きたかったんですが」
「何だよ」

かったるそうに言うチーズ。

「マカロニって誰です?」
「ウチの№2だろうが」
「でも私達会った事ないですよ・・・・・・・・・・?」
「・・・・・はぁ・・・・・」

心底面倒と言いたげに溜息を吐くチーズ。

「別に会わせる必要もない奴だ、 喋り方がウザいし」
「強いんですか?」
「序列2位は強いだろ、 と言うかネヨーとデニスは会った事有るよな?」
「有りますね」
「・・・・・確かに有る」
「そうなの?」
「まぁ一言で言うと鬱陶しい位の陽キャ※1 だ」


※1:明るく華やかな性格を意味する古代言語。
前向きで明るい、 洒脱、 意見をはっきりと伝えられる。
アクティブに動けるなどの特徴がある人に対して使われる。


「陽キャねぇ・・・」
「俺も陽キャじゃねぇの?」
「いや、 ビーストどんはただの・・・」

その先を言う事は憚られるとして口をつぐむダゴン。

「何れにせよ、 他の決闘代行業が出ると言っているのだから
出ない訳には行かないでしょ」

ミソカが述べた。

「エメラルドタブレットとかの事は如何するの?」
「それについてアンタ達は考えなくて良い、 そういう事は私達でやっとく」


マーマレードの言葉をびしゃりと遮るミソカ。

「・・・・・良いわ、 でも裏切らないでね」
「裏切る? 小説の読み過ぎじゃない?」

鼻で嗤うミソカ。

「・・・・・」

ミソカを睨むマーマレード。

「じゃあ準備に取り掛かれ、 ネヨーとデニスは新調した装備渡すから物品管理部に行け」

チーズの号令で決闘者達は会議室から出て行った。

「何か言いたそうだなヴァンルフ?」
「・・・・・ふん、 今の内に好きにやってろ
だがな決闘者はアンタ程度じゃ如何にもできないぞ」

チーズに悪態を吐きヴァンルフは去って行った。

「さてと、 今回で要らん奴掃除しないとな」
「そうですね」
「・・・・・」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...