369 / 495
チャプター15:ドクターズ・オウクワード
エンド・オブ・ガーリック
しおりを挟む
ガーリックは自らの腹を見せる。
「こ、 これは!?」
ノドンスが驚愕する。
ガーリックの腹には凄まじい密度の魔法陣が描かれていた。
「転生の魔法式だ、 噂には聞いていただろう?」
「えぇ!! 自らの魂を媒介にして自分が死んでも
新しい体に生まれ変わる魔法だ!!「ちょっと待て」
ガーリックの肩を掴むミンティア。
「じゃあ、 何か? アンタは死んでもまた復活出来る、 と?」
「その通りだ」
「死んでも大丈夫だからあんな無茶言ったのか!?」
激怒するミンティア、 自分の覚悟を侮辱されたと怒る狂う。
「安心なさい、 この魔法、 人間の死体が100人あれば使える
ミンティアとノドンス、 二人に魔法をかけてあげるわ」
「・・・・・」
ミンティアは手を離した。
「なんでもっと早く言わなかった・・・それならば皆死ぬ事は無かったでしょう?」
「この魔法は月の住人が作った魔法だ」
「ツキの住人? 何それ?」
「月と言うのは大昔に空に浮かんでいた星でその星では凄まじい魔法が開発されたり
地上よりも進んだ文明を持っていたんだ
月の住人達は恐ろしい、 嘗ての戦争で月が破壊されてから地上人を憎んでいる
故に見せびらかすと月の住人に殺されてしまう」
ドスッ、 とナイフで心臓を背中から突き刺されるガーリック。
「・・・・・」
振り向くガーリック、 そこに居るのは今まで見た事も無い顔をしているノドンスだった。
そしてノドンスは即座にガーリックの腹を撫でる、 そうすると魔方陣が消えノドンスに移った。
「長かった
今までにお前にへーこらして隙が出来るのをずっと待っていた
本当に長かった」
感無量になるノドンス。
「の、 ドンス、 貴様ッ!!」
ガーリックが血を吐き出しながら叫ぶ。
「お前が月の魔法を盗んだ事は知っていた、 何を盗んだのかは知らなかったが
こうして見てしまえば奪う事は容易い」
「貴様、 月の・・・住人か!?」
「いや? だが月の魔法と言うのは知っていた、 お前がその魔法で強大な力を得た事も」
「この魔力は自前だ!!」
「ふん、 エーテルの運用法を月から入手しているのは知っている」
「ッ!!」
「これで私は無限の時間を手に入れた
後は転生を繰り返しながらゆっくりと準備するよ」
「準備だと・・・?」
「あぁ、 力を蓄えて何れこの世界を取る
エーテルの運用法をお前が残したと知っているからな、 その運用法を知れば」
「・・・お前には無理だ」
ガーリックは嗤った。
「無限の時間が有れば解読は」
「あっても無理だ、 お前には解けない」
ノドンスは苛立った、 しかしミンティアの魔法で頭を吹き飛ばされた。
「・・・・・ごめん、 見抜けなくて」
ガーリックは謝罪したがミンティアはガーリックの首を刎ねた。
最早どう足掻いても無駄だと悟ったからだ。
彼女はガーリックの首で免罪を要求しようとしたが
連合軍の総攻撃で交渉の余地無く彼女は散っていった。
再誕歴7703年ディセンバー2日。
ドイツ帝国、 ミュンヘンのアパートメントの一室。
「ハッ!!」
医者は目を覚ました。
「あぁぁああ・・・」
懐かしい思い出に浸っていた、 一番最初の記憶。
自分が転生する前の記憶、 ノドンスだった頃の記憶。
「ふぅ・・・アスペルガー」
「はいはい」
アスペルガーが医者に駆け寄った。
今、 医者はチーズに殺された後、 転生して子供になっている。
新しく生まれた時に自らをウィルパワーで成長させて子供になり
そのままアスペルガーの元に向かった。
医者は万が一、 自分が倒された時の為に
自分が信頼を置ける者に予め頼み、 子供になった時の世話を任せている。
「しかし信じられなかったですよ、 アンタが負けるなんて
アンタって患者の能力全部使えるんですよね?」
「まぁな、 私は医者だから患者の能力は把握している」
医者は長年培った観察眼のお陰でウィルパワーに関しての見識も深い。
その為、 じっくり見る、 と言う条件を満たせばウィルパワーで出来る事は何でも出来る。
そのじっくり見るのが難しいのだが、 医者は投薬により能力を後付けし
その能力をじっくり見る事が出来たのだった
無論元々能力を持っていた者や能力を隠していた者、 見えない能力は対象外である。
「だがチーズ、 奴は侮れない・・・どうにかしなければ・・・」
「転生出来るなら転生し続ければ良いじゃないか
500年もすればチーズも死んでるだろうし」
「最近の奴の活躍を見ると奴が世界を支配しかねない
それは何としても避けたい、 そしてチャンスが回って来た
無呼吸がエメラルド・タブレットを集めている」
「何か凄いエメラルドの板の魔導書か・・・全部で何枚有るんでしたっけ」
「6枚、 無呼吸は3つ集めている」
「残り3つですか・・・」
「いや、 こっそり1つはこっちで回収してあるんだ
残り2枚の場所も分かっている」
「つまり・・・」
「あぁ無呼吸達との奪い合いだ
チーズは兎も角無呼吸程度ならば殺せる」
「・・・・・ボクも出ます?」
「当たり前だ」
「やっぱりかぁ・・・」
溜息を吐くアスペルガー。
「こ、 これは!?」
ノドンスが驚愕する。
ガーリックの腹には凄まじい密度の魔法陣が描かれていた。
「転生の魔法式だ、 噂には聞いていただろう?」
「えぇ!! 自らの魂を媒介にして自分が死んでも
新しい体に生まれ変わる魔法だ!!「ちょっと待て」
ガーリックの肩を掴むミンティア。
「じゃあ、 何か? アンタは死んでもまた復活出来る、 と?」
「その通りだ」
「死んでも大丈夫だからあんな無茶言ったのか!?」
激怒するミンティア、 自分の覚悟を侮辱されたと怒る狂う。
「安心なさい、 この魔法、 人間の死体が100人あれば使える
ミンティアとノドンス、 二人に魔法をかけてあげるわ」
「・・・・・」
ミンティアは手を離した。
「なんでもっと早く言わなかった・・・それならば皆死ぬ事は無かったでしょう?」
「この魔法は月の住人が作った魔法だ」
「ツキの住人? 何それ?」
「月と言うのは大昔に空に浮かんでいた星でその星では凄まじい魔法が開発されたり
地上よりも進んだ文明を持っていたんだ
月の住人達は恐ろしい、 嘗ての戦争で月が破壊されてから地上人を憎んでいる
故に見せびらかすと月の住人に殺されてしまう」
ドスッ、 とナイフで心臓を背中から突き刺されるガーリック。
「・・・・・」
振り向くガーリック、 そこに居るのは今まで見た事も無い顔をしているノドンスだった。
そしてノドンスは即座にガーリックの腹を撫でる、 そうすると魔方陣が消えノドンスに移った。
「長かった
今までにお前にへーこらして隙が出来るのをずっと待っていた
本当に長かった」
感無量になるノドンス。
「の、 ドンス、 貴様ッ!!」
ガーリックが血を吐き出しながら叫ぶ。
「お前が月の魔法を盗んだ事は知っていた、 何を盗んだのかは知らなかったが
こうして見てしまえば奪う事は容易い」
「貴様、 月の・・・住人か!?」
「いや? だが月の魔法と言うのは知っていた、 お前がその魔法で強大な力を得た事も」
「この魔力は自前だ!!」
「ふん、 エーテルの運用法を月から入手しているのは知っている」
「ッ!!」
「これで私は無限の時間を手に入れた
後は転生を繰り返しながらゆっくりと準備するよ」
「準備だと・・・?」
「あぁ、 力を蓄えて何れこの世界を取る
エーテルの運用法をお前が残したと知っているからな、 その運用法を知れば」
「・・・お前には無理だ」
ガーリックは嗤った。
「無限の時間が有れば解読は」
「あっても無理だ、 お前には解けない」
ノドンスは苛立った、 しかしミンティアの魔法で頭を吹き飛ばされた。
「・・・・・ごめん、 見抜けなくて」
ガーリックは謝罪したがミンティアはガーリックの首を刎ねた。
最早どう足掻いても無駄だと悟ったからだ。
彼女はガーリックの首で免罪を要求しようとしたが
連合軍の総攻撃で交渉の余地無く彼女は散っていった。
再誕歴7703年ディセンバー2日。
ドイツ帝国、 ミュンヘンのアパートメントの一室。
「ハッ!!」
医者は目を覚ました。
「あぁぁああ・・・」
懐かしい思い出に浸っていた、 一番最初の記憶。
自分が転生する前の記憶、 ノドンスだった頃の記憶。
「ふぅ・・・アスペルガー」
「はいはい」
アスペルガーが医者に駆け寄った。
今、 医者はチーズに殺された後、 転生して子供になっている。
新しく生まれた時に自らをウィルパワーで成長させて子供になり
そのままアスペルガーの元に向かった。
医者は万が一、 自分が倒された時の為に
自分が信頼を置ける者に予め頼み、 子供になった時の世話を任せている。
「しかし信じられなかったですよ、 アンタが負けるなんて
アンタって患者の能力全部使えるんですよね?」
「まぁな、 私は医者だから患者の能力は把握している」
医者は長年培った観察眼のお陰でウィルパワーに関しての見識も深い。
その為、 じっくり見る、 と言う条件を満たせばウィルパワーで出来る事は何でも出来る。
そのじっくり見るのが難しいのだが、 医者は投薬により能力を後付けし
その能力をじっくり見る事が出来たのだった
無論元々能力を持っていた者や能力を隠していた者、 見えない能力は対象外である。
「だがチーズ、 奴は侮れない・・・どうにかしなければ・・・」
「転生出来るなら転生し続ければ良いじゃないか
500年もすればチーズも死んでるだろうし」
「最近の奴の活躍を見ると奴が世界を支配しかねない
それは何としても避けたい、 そしてチャンスが回って来た
無呼吸がエメラルド・タブレットを集めている」
「何か凄いエメラルドの板の魔導書か・・・全部で何枚有るんでしたっけ」
「6枚、 無呼吸は3つ集めている」
「残り3つですか・・・」
「いや、 こっそり1つはこっちで回収してあるんだ
残り2枚の場所も分かっている」
「つまり・・・」
「あぁ無呼吸達との奪い合いだ
チーズは兎も角無呼吸程度ならば殺せる」
「・・・・・ボクも出ます?」
「当たり前だ」
「やっぱりかぁ・・・」
溜息を吐くアスペルガー。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる