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スターターコンテンツ:【襲撃!!モーント・ズンディカーズ!!】
400人
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ジョンとグレゴリオが待っていると一人の男がやって来た。
「お前か、 フェザー」
「お待たせして申し訳ありません、 ジョン様」
頭を下げるフェザー。
「アンタ一人だけ?」
「寧ろベストな采配だぞグレゴリオ
一番強い奴だけで充分と言える」
「ソウデスカ? 私には不足に思えマスガ」
「フェザーに不満が?」
「手数が足りないデショウ、 連れてかれた子供達をタスケルんでしょう?」
「何を言っている
敵を皆殺しにしてからゆっくりと子供達を解放すれば良い
そうだろう?」
「・・・・・」
言い難そうにしているフェザー。
「何か言いたい事でも? 領境だからうんぬんとか考えているのか?」
「いえいえ、 セルデン侯爵領とベルモンド伯爵領
それぞれから戦力を出しているのでそこまで酷い事にならないと思いますよ」
「だよな」
「ですが、 少し・・・いや、 これは憶測なのですが・・・」
「憶測? 憶測で物を語るか?」
「・・・・・」
少し頭を抱えるフェザー。
「あのなフェザー、 件のゴミクズ共から各地に輸送された子供達の数の中でも
この領に来た人数は洒落にならない人数だ、 400人弱もこの領に来ている
つまり400人の子供が助けを待っているんだ」
「それなんですが・・・」
言い難そうにしているフェザー。
「お前さ、 私に一回決闘で勝っている身だろう
今戦えば勝敗は分からないだろうが」
「確かに鍛えているのが分かります」
「だろぉ? 話を戻してお前程の男の指摘ならば失礼な事でも多少は許してやろう」
「・・・・・この領を少し見て回りました」
「ふむ、 子供は居たか?」
「いえ・・・しかし畑等が少なく見えます、 辛うじて自給自足出来るかと言うレベルです」
「そう言えば、 そうだな」
「ベルモンド伯爵領からこの領へ食料の買い付けは大して多くありません
偶に贅沢な食材がこの領に来る程度です」
「そうか、 で?」
「子供達の食料は他所からの買い付けているという事になります」
「そうなるな、 ギリギリの畑ならば当然だ」
「セルデン侯爵領からここへ食料送りました?」
「・・・・・即ち子供は飢えに苦しんでいるという事か?」
ジョンの眼が険しくなる。
「ジョンサマ、 恐らくフェザーサンの言いたい事は違うと思いマス」
「何だ?」
「子供達は既に殺されているのでは無いでしょうか?」
「何だと? 何故だ?」
「分かりませんが・・・そもそもセルデン侯爵領の方々は
400人の子供の移動に気が付かないのでしょうか?」
「・・・・・既に殺されていて400人分の死体を輸送していた、 と?」
「そちらの方が自然かと」
「お前か、 フェザー」
「お待たせして申し訳ありません、 ジョン様」
頭を下げるフェザー。
「アンタ一人だけ?」
「寧ろベストな采配だぞグレゴリオ
一番強い奴だけで充分と言える」
「ソウデスカ? 私には不足に思えマスガ」
「フェザーに不満が?」
「手数が足りないデショウ、 連れてかれた子供達をタスケルんでしょう?」
「何を言っている
敵を皆殺しにしてからゆっくりと子供達を解放すれば良い
そうだろう?」
「・・・・・」
言い難そうにしているフェザー。
「何か言いたい事でも? 領境だからうんぬんとか考えているのか?」
「いえいえ、 セルデン侯爵領とベルモンド伯爵領
それぞれから戦力を出しているのでそこまで酷い事にならないと思いますよ」
「だよな」
「ですが、 少し・・・いや、 これは憶測なのですが・・・」
「憶測? 憶測で物を語るか?」
「・・・・・」
少し頭を抱えるフェザー。
「あのなフェザー、 件のゴミクズ共から各地に輸送された子供達の数の中でも
この領に来た人数は洒落にならない人数だ、 400人弱もこの領に来ている
つまり400人の子供が助けを待っているんだ」
「それなんですが・・・」
言い難そうにしているフェザー。
「お前さ、 私に一回決闘で勝っている身だろう
今戦えば勝敗は分からないだろうが」
「確かに鍛えているのが分かります」
「だろぉ? 話を戻してお前程の男の指摘ならば失礼な事でも多少は許してやろう」
「・・・・・この領を少し見て回りました」
「ふむ、 子供は居たか?」
「いえ・・・しかし畑等が少なく見えます、 辛うじて自給自足出来るかと言うレベルです」
「そう言えば、 そうだな」
「ベルモンド伯爵領からこの領へ食料の買い付けは大して多くありません
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「・・・・・即ち子供は飢えに苦しんでいるという事か?」
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「何だ?」
「子供達は既に殺されているのでは無いでしょうか?」
「何だと? 何故だ?」
「分かりませんが・・・そもそもセルデン侯爵領の方々は
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「・・・・・既に殺されていて400人分の死体を輸送していた、 と?」
「そちらの方が自然かと」
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