更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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スターターコンテンツ:初めての決闘

この世の一日

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「ではコレを」

書類を手渡されるガッチャコ。

「・・・・・何だこれは?」
「決闘の手続き書、 ここは私の領だけど大本を見れば
ベルモンド伯爵領に属する、 そしてベルモンド伯爵領では決闘は
書類申請後の4日後以降でしか決闘は出来ない事になっている」
「面倒な・・・折角気合い入って来たというのに水を差すなぁ・・・
まぁ良い、 体を休める時間が出来たと思う事にしよう」

決闘手続き書を書きながらも愚痴っていた。

「じゃあ俺は適当に宿を取るよ」

そう言ってガッチャコは邸から出て行った。
立会人も退屈そうに出て行った。

「さてと、 じゃあ仕事をやりますか」
「そうですね」

サンは仕事を開始した。
不祥事を起こした者の領地の引継ぎ作業が有るのだ。
文字通りに仕事に忙殺されている。

「忙しいって言うのに・・・全く余計な時間を取らせて・・・」
「全くですね」
「こんなに忙しいんだから決闘を断っても良かったんじゃないんですかね?」

フローラが紅茶を淹れながら呟く。

「だからこその決闘代行人でしょう」
「それもそうね」

フローラは淹れた紅茶を飲む。
アンテイアとクローリスはぴしゃりとフローラのおでこをはたく。





一方その頃、 領内の宿屋に辿り着いたガッチャコ。

「一晩幾らだ?」
「一晩10ユーロ日本円で1000円になります」

宿屋の亭主はガッチャコに答える。

「食事は?」
「食事は併設されている酒場で摂れます」
「そうかい、 じゃあ4日分頼むわ」
「40ユーロです」
「ほら」

料金を支払い鍵を受取るガッチャコ。

「2階の201号室です」

部屋に向かうガッチャコ。

「・・・・・」

部屋の中は大した物は無い、 安物のベッドと椅子と机。

「これで1日10ユーロかよ、 ぼったくりにも程が有る」

窓を見るガッチャコ。
領内を囲っている壁が見える。
立派な壁だ、 歴史すら感じる。
恐らくは昔の遺跡の再利用だろうか?

「・・・・・」

自分の父の領地とは大違いである。
ガッチャコの領地を覆う壁は隙間だらけで隙間から暴風が吹き荒れて
まともに生活が出来ないのだ。

読者諸賢に説明すると
この世界には月が存在しない故に地球の自転スピードは4倍になっている。
それ故に常に暴風が吹き荒れ常人は馬車等を使わなければ村や町の間を通行できず
一日も6時間で終わる。
つまり決闘が行われるのは実質24時間後である。

「軽く食事でもするか・・・」

ガッチャコは酒場に向かった。
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