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スターターコンテンツ:初めての決闘

朝の目覚めと騒動

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再誕歴7703年オーガスト1日。

ヨーロッパのベネルクス王国
ベルモンド伯爵領の令嬢、 サン伯爵令嬢領のサン伯爵令嬢の邸。
貴族令嬢のサンは父であるベルモンド伯爵からこの地を任されている
その彼女はベッドで目を覚ました。

「・・・・・眠っていたか・・・」

サンは過日、 不祥事を起こしたベルモンド伯爵配下の領地も引き継いだ為
連日、 仕事に忙殺されていた。
如何やら仕事中に眠ってベッドに運ばれたらしい。

「・・・・・」

パンパン、 と手を叩くと彼女のお付きのメイド三人娘。
フローラ、 アンテイア、 クローリスが部屋に入って来た。

「「「おはようございます」」」
「うん、 おはよう」

化粧台の前に座るサン。
メイド達によって綺麗に整えられていく。
ハーフアップの金髪も綺麗に解かされる。

「今日もお綺麗ですねぇ」
「そうね、 今日も外に出ずに仕事だけどね」
「偶には外に出ないと・・・」
「そうしたい所だけどね、 厳しいよ・・・」

心なしか気落ちしている様だ。

「・・・・・あ、 そうだ、 お見合いの申し込みがまた来ていましたが」
「じゃあ今回も父上に話を通してくれと突き返しておいて頂戴
後、 父上に報告」
「はい、 分かりました」

それなりに広い領地を持っているサンは若手貴族から見合いの申し込みが後を絶たない。
そして貴族の礼儀として親を通さず直接娘に見合いの申し込みをするのは不作法である。
当然ながら父であるベルモンド伯爵に通達し、 抗議する必要が有る。

「しっかし良くもまぁこんなにお見合いの申し込みが来ますよね
常識を知らないんでしょうか?」
「私相手に見合いを申し込んで来る男なんてこの程度のレベルよ
見合いを受けるつもりは無いけどね・・・?」

何やら邸の前が騒がしい。

「何かしら?」
「さぁ? 見て来ますよ」

フローラが立ち上がろうとするとドアがノックされる。

「サン様、 マルガレーテです、 お時間宜しいでしょうか?」

ドア越しにサンの護衛をしている女騎士のマルガレーテが声をかける。

「如何したの?」
「何処かの騎士の倅が貴女に見合いを断られた上に
親に連絡されて恥をかかされたから決闘をしろと喚いています」
「・・・・・」

溜息を吐くサン。

「常識知らずもここまで来ると大物ね、 待たせて置きなさい」
「良いのですか? 追い返した方が・・・」
「良いの、 後で対応するからお茶でも飲ませておいて」
「了解しました」

マルガレーテは去っていった。

「さてと、 じゃあ準備しますか」
「「「はーい」」」

メイド達はサンの準備を続けていた。
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