更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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エクストラチャプター:フィロウ

デス・オブ・バイリンガル

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クリュネフ医学はFランだが学食は非常に旨い。
全て外部からの委託でありテナント料を取っているが
通常の多目的施設等とは異なり毎日学生が大勢来る事が確定している場所である
そして外部委託は大体領主等権力者の息がかかっている所が大半で有り
こうして一般募集するのは稀である。
そう言った意味でクリュネフ医学に入りたがる飲食店は数多い。

因みに権力者であるマーナガルムがクリュネフ医学の学食に手を出さないのは
一般の業者にもチャンスを与えているというポーズである。

「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」

学食にやって来た4人だが軽く悩んでいる。

((((種類が多い!!))))

学食に有るのはパスタ、 ピザ、 ハンバーガー、 パン、 揚げ物
そして蕎麦である。

「種類が多いのも考え物ですね・・・」
「だな・・・・・」
「各自好きな物を勝手に頼めば良い、 とは思うが」

流石に迷う。

「と言うかピザって食う奴居るのか学校で、 食った後の授業とか如何するんだよ」
「まず普通に大きなピザを買うのはマストじゃないかしら」

ディーバが提案する。

「何で?」
「皆で食べれば良いじゃない」
「そこまで仲良く無いだろう」
「だな、 ディーバさん距離感バグってる」
「あらそう・・・じゃあハンバーガーで良いんじゃないの?」
「論外だよ母さん、 何で外国迄来てハンバーガー?
本場アメリカ生まれなんだしアメリカで食べようよ
蕎麦とか良いんじゃないの? 日本っぽくて珍しい」
「それこそ止せよ、 何で日本料理をヨーロッパで喰わなきゃならないんだ?」
「じゃあ何が良いんだよ」
「・・・・・私は決まりましたよ」

リガルがスタスタとパン屋に向かう。

「パンか・・・じゃあ俺もそうするか」

ダイモスがパン屋に向かう。
シンバルとディーバはピザ屋に向かった。

ダイモスはクロワッサンにブリオッシュを購入。
甘い物には目が無いのだ。
リガルは4枚切り食パンを購入。

「食パン?」

流れる様にリガルは揚げ物屋に向かう。

「!!」

ダイモスもこれを見て察しない程ヴァカでは無い。
リガルは揚げ物屋でメンチカツとコロッケを購入。
サンドイッチを作るつもりなのだ。

「流石は弁護士・・・賢い・・・」

唯一の誤算は揚げたてじゃないので揚げ物が冷めている事だった。

「物凄い悲しい」
「分からなくもない」

シンバルとディーバはそれぞれ皿を持って帰って来た。

「ピザ1枚ずつ? 食い過ぎ・・・ん?」

ピザの直径は小さい。

「へぇ、 そんなピザが有る・・・の・・・か」

が、 まるで深皿の様に深いピザである。
俗に言うシカゴ・ピザである。

「・・・・・」
「私の眼はどうやら可笑しくなったらしいですな」
「いや正常だ、 シカゴのディープディッシュ・ピザが
ここでも食べれるとは驚きだ」
「・・・さっきはハンバーガーはアメリカが本場だから嫌だって言っておいて
シカゴのピザか」
「シカゴは故郷だ、 今は別の所に住んでいる」
「そうかよ」

もくもくと食べる一行。

「ピザ食べて文句言ってるけどお前も甘いパンって・・・」
「甘党なんだよ、 地元じゃあ甘い物無いしな」
「そうかよ」

軽口を言い合うダイモスとシンバル。

「・・・・・俺は別に金が欲しい訳じゃないから100、 200、 200で良いよ」

ダイモスがぽつりと呟く。

「金の話か? 本や箱は要らんのか?」
「要らない、 明らかにヤバい奴だろ、 アレ・・・
アンタの話を聞くと普通の学者先生が狂っちまったって事だろ?」
「・・・そうだな、 妻子を捨てた訳だ」
「そうなると本か箱に原因が有るんじゃないか?
呪いの本とか呪いの箱とか、 そんな物見たくも無い」
「非科学的ですよ、 でも本は見たくないというのは俺も同感だ
狂人の頭の中なんて覗きたくも無い」
「同感だ、 気が合うな」

はっは、 と笑い合うダイモスとシンバル。
食事を終えた四人は遺体安置所に戻る事にした。

「だがあの箱の鍵は無いんだろ?」
「ですね、 本の鍵は預かっていましたが箱の鍵は預かってません」

リガルが答える。

「本の内容は見ていないのか?」
「気味が悪くて読んでませんよ・・・うん?」

遺体安置所のドアが開いていた。

「開けっ放し? 変ですねぇ・・・」

リガルが遺体安置所を見て腰を抜かした。

「ど、 如何した!?」
「し、 死んでる!!」
「さっきからアサフは死んでただろ」
「そうじゃなくて!!」
「うん?」

他3人が中を覗くとそこはルーの死体が転がっていた。

「「「!!!?」」」

混乱する4人、 一先ず彼等は警邏を呼んで事情聴取を行う事になったのだった。




マーナガルム男爵邸にて。

「あのインチキバイリンガルが死んだ?」
「はい」

マーナガルムがルーの死を知った。

「・・・・・リネは如何した?」
「それが行方不明みたいで・・・」
「・・・・・状況が分からん、 調査して来い」
「はっ」

部下に命令して調査に向かわせるマーナガルム。

「・・・・・訳が分からんな・・・」
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