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チャプター12:ウォー・オブ・スノーホワイト
アイス・フォートレス
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「それで? フェザーと言うのはどいつだ?」
「私です」
「・・・まだ子供じゃないか、 私はこんなのよりも弱いと思われてるの?」
「最年少決闘者の記録を持つS級決闘者、 これでも相当強い」
ジョンが答える。
「お前等って大した事無いんじゃないの?」
「好きに侮っていて下さい、 私も仕事が楽になります」
「言うねぇ」
フェザーの言葉に笑うゲオルギー。
「で? 決闘とやらのルールは? 殺しちゃっていいのか?」
「お望みならば最後までやると言う事も出来ますが」
「それは困ります!!」
ゲオルギーの部下が叫ぶ。
「殿下を死なせたら私達に責任が及びます!! 何卒温情の有るルールを!!」
「だそうだ、 如何する? 殴り合いにするか? 殺したらすまないが」
「それは無理でしょう、 素手で人を撲殺できる膂力が有るようには見えませんよ」
「だな、 聖剣ありきの戦闘能力だろう」
「デスネー」
フェザーの言葉にジョンとグレゴリオも追従する。
「ふん、 じゃあ如何する?」
「生かすならばフォールかダウンですね」
「ルールの名前か? 内容を言って貰わないと分からんぞ
私が皇族とは言え全知全能と言う訳でもないんだ」
「・・・・・武器を落した方が勝ちなのがフォール
相手を物理的に倒したら勝ちなのがダウン」
「じゃあフォールで良い、 だがしかしなぁ・・・」
ゲオルギーがにやにやしながら口を開く。
「ここまで大勢で来ると決闘に勝っても反故にされるんじゃないのか?」
「「「「「「「それは無い」」」」」」」
一斉に返答する一同。
「・・・何で?」
「決闘の結果は絶対です、 決闘の結果は絶対に順守させます」
立会人№117が断言する。
「・・・随分強い口調で言うな御嬢さん、 何故そこまで言い切れる?」
「決闘の結果は守るし守らせます」
「如何やって?」
「守らせます」
これ以上聞くな、 と言わんばかりに睨みつける立会人。
ゲオルギーは生理的な恐怖を感じて引き下がる。
「思った以上に怖いお嬢さんだ、 ゾクゾクする」
「それはどうも」
「所で一つ良いでしょうか?」
ベネルクス95世が尋ねる。
「何だ?」
「貴方は皇族の方ですよね?」
「そうだ」
「何故、 皇族の貴方が最前線に? 明らかに作戦上のミスでは?」
「・・・・・そっちの国では人の国の事に口出すじゃじゃ馬娘を王と呼ぶのか?」
「OK、 お前はもう勝っても負けても帰さないからな」
ジョンの言葉にグレゴリーは頭頂部から両断される自身を強くイメージした。
「いやいや話を聞くと、 貴方は自分の妹まで失った
ここまですると言う事は例え私が物言わぬ無関心な石でも気になりますよ」
「・・・・・・・・・・始めるぞ、 小僧」
「はい」
広間の中央で向かい合うフェザーとグレゴリー。
「ではルールはフォール、 改めて言っておきますが互いに手出し無用
手を出した陣営はその場で敗北です」
「第三者が乱入してきたら?」
グレゴリーの問いに首を傾げる一同。
「第三者?」
「あぁ、 例えるならばテロリストの類だ
そちらの国の貴族や私の首を狙って乱入して来る可能性は有るのではないか?」
「その場合は仕切り直し」
「なるほど、 分かった、 では始めようか」
非公式を抜くゲオルギー。
フェザーも剣を構える。
「!!」
非公式が周囲を奔る。
「空に昇る、 小さな世界」
個人領域を展開し即座にゲオルギーを剣で叩き切るフェザー。
だが
カァァァァァン・・・と音が響いた。
「・・・・・驚いた、 この非公式
氷の城塞を見せる事になろうとは」
ゲオルギーが氷の鎧をまとった。
両手は鋭利な刃となり、 まさに氷の騎士と言った風貌だ。
「この非公式は冷気により氷塊で相手を圧殺するのが基本的な運用だが
いざという時はこうやって冷気を集中させて鎧と化す無敵の防御力を誇る
これでは武器は落とせないな?」
「・・・・・」
フェザーは自身の剣を見る、 冷気で凍り付いている。
「さぁ如何する小僧?」
「・・・・・」
剣にウィルパワーを込めるフェザー、 そして即座に連撃。
吹き飛ばされるゲオルギー。
「!!!?」
ゲオルギーは何が起こったのか理解が出来ない、 そして着地する前に再び連撃
吹き飛ばれる、 着地寸前連撃、 まるでお手玉※1 だ。
※1:小さな布袋に小豆や米を入れて数個を1組にして縫い合わせた玩具。
日本原産と言う訳では無く欧州の遊牧民が
袋に粒状の物を入れて遊んだのが始まりと言われている。
古代エジプトとも関係が有るとされているが真偽は定かでは無い。
余談だが他人物や道具のように扱うという意味の慣用句の『手玉にとる』の語源でもある。
「くっ、 舐めるな!!」
体制を整えるゲオルギー。
そして両手の氷の剣を伸ばすも当たらない。
寧ろ延びた剣を伝ってゲオルギーの元に向かい更に連撃を加え続ける。
「ぐわああああああああああああああああああああああ!!!」
ゲオルギーの絶叫が響く。
「私です」
「・・・まだ子供じゃないか、 私はこんなのよりも弱いと思われてるの?」
「最年少決闘者の記録を持つS級決闘者、 これでも相当強い」
ジョンが答える。
「お前等って大した事無いんじゃないの?」
「好きに侮っていて下さい、 私も仕事が楽になります」
「言うねぇ」
フェザーの言葉に笑うゲオルギー。
「で? 決闘とやらのルールは? 殺しちゃっていいのか?」
「お望みならば最後までやると言う事も出来ますが」
「それは困ります!!」
ゲオルギーの部下が叫ぶ。
「殿下を死なせたら私達に責任が及びます!! 何卒温情の有るルールを!!」
「だそうだ、 如何する? 殴り合いにするか? 殺したらすまないが」
「それは無理でしょう、 素手で人を撲殺できる膂力が有るようには見えませんよ」
「だな、 聖剣ありきの戦闘能力だろう」
「デスネー」
フェザーの言葉にジョンとグレゴリオも追従する。
「ふん、 じゃあ如何する?」
「生かすならばフォールかダウンですね」
「ルールの名前か? 内容を言って貰わないと分からんぞ
私が皇族とは言え全知全能と言う訳でもないんだ」
「・・・・・武器を落した方が勝ちなのがフォール
相手を物理的に倒したら勝ちなのがダウン」
「じゃあフォールで良い、 だがしかしなぁ・・・」
ゲオルギーがにやにやしながら口を開く。
「ここまで大勢で来ると決闘に勝っても反故にされるんじゃないのか?」
「「「「「「「それは無い」」」」」」」
一斉に返答する一同。
「・・・何で?」
「決闘の結果は絶対です、 決闘の結果は絶対に順守させます」
立会人№117が断言する。
「・・・随分強い口調で言うな御嬢さん、 何故そこまで言い切れる?」
「決闘の結果は守るし守らせます」
「如何やって?」
「守らせます」
これ以上聞くな、 と言わんばかりに睨みつける立会人。
ゲオルギーは生理的な恐怖を感じて引き下がる。
「思った以上に怖いお嬢さんだ、 ゾクゾクする」
「それはどうも」
「所で一つ良いでしょうか?」
ベネルクス95世が尋ねる。
「何だ?」
「貴方は皇族の方ですよね?」
「そうだ」
「何故、 皇族の貴方が最前線に? 明らかに作戦上のミスでは?」
「・・・・・そっちの国では人の国の事に口出すじゃじゃ馬娘を王と呼ぶのか?」
「OK、 お前はもう勝っても負けても帰さないからな」
ジョンの言葉にグレゴリーは頭頂部から両断される自身を強くイメージした。
「いやいや話を聞くと、 貴方は自分の妹まで失った
ここまですると言う事は例え私が物言わぬ無関心な石でも気になりますよ」
「・・・・・・・・・・始めるぞ、 小僧」
「はい」
広間の中央で向かい合うフェザーとグレゴリー。
「ではルールはフォール、 改めて言っておきますが互いに手出し無用
手を出した陣営はその場で敗北です」
「第三者が乱入してきたら?」
グレゴリーの問いに首を傾げる一同。
「第三者?」
「あぁ、 例えるならばテロリストの類だ
そちらの国の貴族や私の首を狙って乱入して来る可能性は有るのではないか?」
「その場合は仕切り直し」
「なるほど、 分かった、 では始めようか」
非公式を抜くゲオルギー。
フェザーも剣を構える。
「!!」
非公式が周囲を奔る。
「空に昇る、 小さな世界」
個人領域を展開し即座にゲオルギーを剣で叩き切るフェザー。
だが
カァァァァァン・・・と音が響いた。
「・・・・・驚いた、 この非公式
氷の城塞を見せる事になろうとは」
ゲオルギーが氷の鎧をまとった。
両手は鋭利な刃となり、 まさに氷の騎士と言った風貌だ。
「この非公式は冷気により氷塊で相手を圧殺するのが基本的な運用だが
いざという時はこうやって冷気を集中させて鎧と化す無敵の防御力を誇る
これでは武器は落とせないな?」
「・・・・・」
フェザーは自身の剣を見る、 冷気で凍り付いている。
「さぁ如何する小僧?」
「・・・・・」
剣にウィルパワーを込めるフェザー、 そして即座に連撃。
吹き飛ばされるゲオルギー。
「!!!?」
ゲオルギーは何が起こったのか理解が出来ない、 そして着地する前に再び連撃
吹き飛ばれる、 着地寸前連撃、 まるでお手玉※1 だ。
※1:小さな布袋に小豆や米を入れて数個を1組にして縫い合わせた玩具。
日本原産と言う訳では無く欧州の遊牧民が
袋に粒状の物を入れて遊んだのが始まりと言われている。
古代エジプトとも関係が有るとされているが真偽は定かでは無い。
余談だが他人物や道具のように扱うという意味の慣用句の『手玉にとる』の語源でもある。
「くっ、 舐めるな!!」
体制を整えるゲオルギー。
そして両手の氷の剣を伸ばすも当たらない。
寧ろ延びた剣を伝ってゲオルギーの元に向かい更に連撃を加え続ける。
「ぐわああああああああああああああああああああああ!!!」
ゲオルギーの絶叫が響く。
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