233 / 495
チャプター11:フリー・ライド・ヘル・ライン
ワーキング・プア
しおりを挟む
再誕歴7702年ジュライ8日。
スターダスト評議国、 首都コア。
御者に飯屋【チープス】に連れられたマクガフィン。
「よぉ新入り!!」
「お疲れ様です、 先輩」
御者は先にご飯を食べていた自分より若い男に頭を下げる。
「そっちは?」
「あぁ、 客ですよ」
「客ぅ? ・・・何だ厄ネタ※1 か?」
※1:厄介な客の事。
迷惑客とは分けて考える。
迷惑な事をする客とは裏腹に迷惑な事はしないが後々面倒になりそうな客である。
マクガフィンが何処かの令嬢で令嬢の脱走を手伝っていると思われたのだ。
「違う違う、 ちゃんと金は貰ってますよ」
「ふぅん、 金が有るのにこんな所で飯か? 物好きだなぁ」
「手早く食べられますし、 所で今日はガラガラですが何か有りました?」
「あぁ、 何か知らないが最近連続無差別テロが立て続けに起こってるんだよ
この間なんかこの国のトップの娘が狙われたとか」
「!!」
マクガフィンは総毛立った。
「・・・・・そりゃあ恐ろしい話だが、 人が居ない事と何の関係が?」
「逃げ出す人が多くてさ、 御者達はてんやわんやだよ
世界の終りとか言い出す奴も出始めて国外に逃げ出すとかヴァカらしい
けど、 稼ぎ時だしな文句言わずに働いているよ」
ガツガツと食事を続ける先輩。
御者とマクガフィンは席に着いた。
「じゃ、 如何する? もつ煮込みとかおススメだけど」
「もつ? って何?」
「内臓だよ、 豚とか牛の」
「内臓食べるの?」
険しい顔になるマクガフィン。
「安いし旨いぜ、 1杯2ユーロ」
「もう少しマシなのは無いの?」
「贅沢だなぁ、 じゃあソヤのスープは如何だ?」
「ソヤって何?」
「大豆をつぶして団子状にして油で揚げた奴、 ボウル1杯で1ユーロ」
「肉のスープは無いの」
「ねぇよ、 贅沢だなぁ」
「いや、 普通ので良いよ、 普通のBLTサンドで良いよ」
「何だいそりゃ」
「ベーコン、 レタス、 トマトのサンドイッチ」
「贅沢だなぁ、 そんなもんねぇよ」
「贅沢って事も無いでしょ」
「贅沢だよ、 先輩!! 先輩の手取りは幾らか教えてやってくださいよ!!」
「んあ? 200ユーロだよ!! こんちくしょう!!」
現実の月収で言うと8万円である。
「そ、 そんなに少ないの?」
「あぁ!! 全く!! 俺達移民は割食ってばっかりだよ!! 全く!!
保険やら移民税やらなにやらで俺達は奪われてばっかりだ!!」
ガツガツと苛立ちながら飯を食う先輩。
喰い終わるとさっさと何処かに行ってしまった。
「・・・・・」
「まぁ、 上流階級だけじゃなくて平民よりも下の暮らしだわな
これが移民のリアルだ」
「・・・・・」
絶句するマクガフィン。
「とりあえず飯食おうか、 何にする?」
「・・・・・任せる」
「ほい!! じゃあもつ煮とソヤスープね!!」
やってきた料理を食べるマクガフィン。
味は思ったよりも悪くは無かった。
しかし気分が最悪である、 移民に対してマクガフィンは良い印象を持ってなかった。
国民から職を奪っているとさえ思っていた。
しかしながらこんなにも貧しい生活を送っているだなんて思いもしなかった。
「食ったし、 さっさと行こうか」
「えぇ・・・そうしましょう」
マクガフィンは誓った、 ジュエルの事だけでは無く移民の事についても
父親とよく話し合おうと。
自分達は色々と可笑しいとマクガフィンは理解した。
「・・・・・じゃあ如何する?」
「如何する・・・って?」
「副幹事長と元執事、 どっちから洗う?」
「そうね・・・じゃあ副幹事長の所に向かってくれるかしら?」
「ほいよ!!」
御者は馬車を走らせた。
周囲にも馬車が目まぐるしく走っていた。
「如何やら逃げ準備が激しくなっているらしいな」
「そうみたい っ!?」
遠くから爆音が響く。
激震も走った。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
「隕石がまた落ちた!!・・・黙っている事は出来ないわ、 直ぐに皆に真実を伝えないと
急いでアンガスの元に、 っ!! 止めて!!」
制止するマクガフィン。
急ブレーキをかける御者。
「ど、 如何したお嬢」
「アンガスの馬車が走ってた!!」
「えぇ!? ど、 どれ!? 辻馬車しか居なかったぞ!?」
「辻馬車に見せかけた政府公用馬車よ」
「そんなのあんの!? そ、 それでその馬車はどれだ!?」
「車輪が赤い塗装をされた馬車よ!!」
「車輪の塗装・・・確かに見た事ねぇ!! 直ぐに追いかけ・・・
いや、 少し距離を離してからの方が怪しまれねぇか?
尾行ってバレるんじゃあないか?」
「見失わないでよ!!」
「わかってら!!」
御者は馬車を走らせた。
追いかけた先は・・・・・
「何だ・・・ニホン? 風の屋敷?」
「リーパのレストランね・・・・・ここで何をするつもりか知らないけども後を追いましょう」
「分かった・・・でもまずちょっと良いか?」
「何よ」
「ちょっとトイレ・・・」
「・・・・・私も行って来るわ」
そう言って馬車を出た二人だった。
スターダスト評議国、 首都コア。
御者に飯屋【チープス】に連れられたマクガフィン。
「よぉ新入り!!」
「お疲れ様です、 先輩」
御者は先にご飯を食べていた自分より若い男に頭を下げる。
「そっちは?」
「あぁ、 客ですよ」
「客ぅ? ・・・何だ厄ネタ※1 か?」
※1:厄介な客の事。
迷惑客とは分けて考える。
迷惑な事をする客とは裏腹に迷惑な事はしないが後々面倒になりそうな客である。
マクガフィンが何処かの令嬢で令嬢の脱走を手伝っていると思われたのだ。
「違う違う、 ちゃんと金は貰ってますよ」
「ふぅん、 金が有るのにこんな所で飯か? 物好きだなぁ」
「手早く食べられますし、 所で今日はガラガラですが何か有りました?」
「あぁ、 何か知らないが最近連続無差別テロが立て続けに起こってるんだよ
この間なんかこの国のトップの娘が狙われたとか」
「!!」
マクガフィンは総毛立った。
「・・・・・そりゃあ恐ろしい話だが、 人が居ない事と何の関係が?」
「逃げ出す人が多くてさ、 御者達はてんやわんやだよ
世界の終りとか言い出す奴も出始めて国外に逃げ出すとかヴァカらしい
けど、 稼ぎ時だしな文句言わずに働いているよ」
ガツガツと食事を続ける先輩。
御者とマクガフィンは席に着いた。
「じゃ、 如何する? もつ煮込みとかおススメだけど」
「もつ? って何?」
「内臓だよ、 豚とか牛の」
「内臓食べるの?」
険しい顔になるマクガフィン。
「安いし旨いぜ、 1杯2ユーロ」
「もう少しマシなのは無いの?」
「贅沢だなぁ、 じゃあソヤのスープは如何だ?」
「ソヤって何?」
「大豆をつぶして団子状にして油で揚げた奴、 ボウル1杯で1ユーロ」
「肉のスープは無いの」
「ねぇよ、 贅沢だなぁ」
「いや、 普通ので良いよ、 普通のBLTサンドで良いよ」
「何だいそりゃ」
「ベーコン、 レタス、 トマトのサンドイッチ」
「贅沢だなぁ、 そんなもんねぇよ」
「贅沢って事も無いでしょ」
「贅沢だよ、 先輩!! 先輩の手取りは幾らか教えてやってくださいよ!!」
「んあ? 200ユーロだよ!! こんちくしょう!!」
現実の月収で言うと8万円である。
「そ、 そんなに少ないの?」
「あぁ!! 全く!! 俺達移民は割食ってばっかりだよ!! 全く!!
保険やら移民税やらなにやらで俺達は奪われてばっかりだ!!」
ガツガツと苛立ちながら飯を食う先輩。
喰い終わるとさっさと何処かに行ってしまった。
「・・・・・」
「まぁ、 上流階級だけじゃなくて平民よりも下の暮らしだわな
これが移民のリアルだ」
「・・・・・」
絶句するマクガフィン。
「とりあえず飯食おうか、 何にする?」
「・・・・・任せる」
「ほい!! じゃあもつ煮とソヤスープね!!」
やってきた料理を食べるマクガフィン。
味は思ったよりも悪くは無かった。
しかし気分が最悪である、 移民に対してマクガフィンは良い印象を持ってなかった。
国民から職を奪っているとさえ思っていた。
しかしながらこんなにも貧しい生活を送っているだなんて思いもしなかった。
「食ったし、 さっさと行こうか」
「えぇ・・・そうしましょう」
マクガフィンは誓った、 ジュエルの事だけでは無く移民の事についても
父親とよく話し合おうと。
自分達は色々と可笑しいとマクガフィンは理解した。
「・・・・・じゃあ如何する?」
「如何する・・・って?」
「副幹事長と元執事、 どっちから洗う?」
「そうね・・・じゃあ副幹事長の所に向かってくれるかしら?」
「ほいよ!!」
御者は馬車を走らせた。
周囲にも馬車が目まぐるしく走っていた。
「如何やら逃げ準備が激しくなっているらしいな」
「そうみたい っ!?」
遠くから爆音が響く。
激震も走った。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
「隕石がまた落ちた!!・・・黙っている事は出来ないわ、 直ぐに皆に真実を伝えないと
急いでアンガスの元に、 っ!! 止めて!!」
制止するマクガフィン。
急ブレーキをかける御者。
「ど、 如何したお嬢」
「アンガスの馬車が走ってた!!」
「えぇ!? ど、 どれ!? 辻馬車しか居なかったぞ!?」
「辻馬車に見せかけた政府公用馬車よ」
「そんなのあんの!? そ、 それでその馬車はどれだ!?」
「車輪が赤い塗装をされた馬車よ!!」
「車輪の塗装・・・確かに見た事ねぇ!! 直ぐに追いかけ・・・
いや、 少し距離を離してからの方が怪しまれねぇか?
尾行ってバレるんじゃあないか?」
「見失わないでよ!!」
「わかってら!!」
御者は馬車を走らせた。
追いかけた先は・・・・・
「何だ・・・ニホン? 風の屋敷?」
「リーパのレストランね・・・・・ここで何をするつもりか知らないけども後を追いましょう」
「分かった・・・でもまずちょっと良いか?」
「何よ」
「ちょっとトイレ・・・」
「・・・・・私も行って来るわ」
そう言って馬車を出た二人だった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる