更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

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チャプター11:フリー・ライド・ヘル・ライン

ギブ・ミ―・ペーパー

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再誕歴7702年ジュライ8日。

スターダスト評議国国境の検問。
ベネルクス95世の根回しで検問を突破したフェザー、 フローラ、 アンテイア、 クローリスの4人。
彼等は馬車で首都コアに向かっている。

「なんだこの恰好・・・」
「ま~だ言ってるぅ」

今回、 フェザーは貴族の放蕩息子、 メイド3人は愛人と言う設定で入国している。
服装も遊んでいる貴族風の恰好でメイド3人も
やや露出の多いドレスを身に纏っている。

「サン様も何故貴女方を付けたのか・・・」
「今回、 私達はアンタのサポートよ、 決闘者は決闘相手と戦えば良い職業だから
分からないと思うけども、 今回は件の・・・何とかタブレットって奴を探す所から
しなきゃならない、 探すのは私達の役目、 って訳ね」
「なるほど、 それで何で貴女は僕に胸をくっつけているの?」

むぎゅ、 とフェザーの腕に絡みつきながら胸を押し付けるフローラ。

「ぶっちゃけ御嬢様とアンタそろそろくっついても良いんじゃないの?」
「あまりにも不敬だろう」
「ハッ!! 良い男とくっつくのは女にとって最高の栄誉よ!!」
「・・・・・なぁ、 君達、 何時ものツッコミは如何した?」

アンテイアとクローリスに尋ねるフェザー。
何時もならばヴァカを言ったフローラのおでこを叩くのだが何故か動こうとしない。

「その・・・フェザー君は・・・素敵な男性だし・・・
御嬢様が好きになるのも可笑しくないよ」
「そもそも不敬では無いだろう、 君は騎士階級だが貴族だ
婚姻は充分に可能、 そして今回の件が無事に済めば君の功績は計り知れない
その様な男が伯爵家を継ぐのは可笑しな話では無い、 むしろ」

スッ、 とフェザーの首元を撫でるクローリス。

「君は何故頑なに結婚をしたがらないんだい?」
「・・・・・まだ早いだろう、 未成年だよ」

目を逸らすフェザー。

「執事とは言え君は荒事に巻き込まれる、 君は明日死ぬかもしれない
ならば今すぐにでも」
「なら尚更だよ、 明日生きているか分からない男が
伯爵家に婿入りする資格は無い」
「そうか、 ならば・・・」

クローリスは開いているフェザーの隣に座る。
当然フェザーの腕に絡みつく。

「ちょ、 ちょっと?」
「あ、 ずるい、 私も」
アンテイアアン、 こっち座って良いよ」

フローラが立ち上がる。

「良いの? ありがとう」

アンテイアがフローラが座っていた席に座った。

「思う存分誘惑させてその気にさせて貰おうか
早く御嬢様と私に子を孕ませてくれ」

耳元で囁く。

「婦女子がそんな事言うんじゃない!! ってフローラ!! 何してる!!」

フェザーの膝の上に乗ろうとするフローラ。

「いや、 空いてるから」

ぺしり、 と彼女の両サイドに居たメイド二人がフローラの額を叩く。
流石にスタンドプレーが凄過ぎるのだ。




一方その頃、 検問所では国境審査官が一組の決闘者の入国審査を行っていた。

「えーっと、 アストロジャーさん
【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】所属のB級決闘者で
もう一人がデニス・ホープさん
同じく【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】所属のA級決闘者、 で間違いありませんか?」
旅券パスポートにそう書いて有るだろう? な?」

七三分けの眼鏡をかけた金髪の真面目そうな男が答えた。
彼は【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】序列4位デニス・ホープ。
外国資本の決闘代行業【カッパー・インターナショナル】から
チーズ直々にヘッドハンティングされた男である。

「・・・・・」

嫌そうに頷くアストロジャー。
デニスと言う男は元気は良いのだがやや空回りしている節がある。
しかもその空回りを自覚しておらず、 自分は皆と仲がいいと思い込んでいる。
ある意味羨ましい図太さだ。

「スターダスト評議国には何の御用で?」
「さっき書いた長ったらしい入国書類に書いてないか?」
「確認の為、 お答えください」
「仕事だ」
「仕事です」
「仕事とは?」
「機密上御話する事は出来ません」
「え? 言っても良いんじゃねぇの? この国の政府関係の仕事だし」

アストロジャーがデニスを睨みつける。

「この国の政府から仕事を受けているのならば何らかの書類を提示願えますか?」
「あんまり表にしたくない仕事らしいからな、 証明は出来る様な書類は貰って無いし
証明は出来ない」
((じゃあ最初から言うなよ))

アストロジャーと入国審査官の思考がシンクロした。

「・・・・・決闘法の法規の中には
決闘代行人は身の安全を守る為に依頼を隠匿できる権利を持っています※1」


※1:決闘代行人を暗殺から身を守る為の規定。


「でしたら手続きを行います、 少々お待ち下さい」
「マジで?」
「急ぎの様ならば政府から迎えが来るのでは?」
「それもそうか」

納得して引き下がるデニスだった。
アストロジャーも引き下がる。

「・・・・・今日の星占いは11位、 11位にしては聊か不幸過ぎないか?」

ブツブツとアストロジャーは文句を言っていた。

「アス!! 併設されたレストランで飯行こうぜ!!」
「一人で喰ってろ!!」

アストロジャーはツカツカと去っていった。
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