更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

チャプター9:キラー・クイーン

バット・オア・ゲルマン・メディカル・アンド・パルマシー・イズ・ザ・ベスト・ヨーロッパ

キルリーシュとベルモンドがつかつかとスイムに近寄る。

「ちょ、　な、　何ですか!?　暴力ですか!?」
「サンの領地の問題、　サンに解決させようと見ていたが我慢ならなくてな」

ベルモンドは静かに起こりながら言った。

「何の事ですか?」
「オレンジ・ボンボンの前身ウィスキー・ボンボンに居た、　って言っていたが
オレンジ・ボンボンは半島戦争の頃から活動している歌姫グループだ」
「えぇ、　その通りです」
「即ち、　君も半島戦争の頃から生きていなければ可笑しい」
「えぇ、　その通りです」
「・・・・・若過ぎるだろ」

スイムの年齢は120歳現実で言うと30歳位に見える
とても半島戦争から生きていたとは思えない。

「化粧です」
「嘘を吐くな嘘を、　化粧のレベルを超えているでは無いか」
「愚かにもほどが有りますな!!」

アーベントロートが立ち上がった。

「ベネルクス王国の化粧技術では確かにそうでしょう
しかしながらドイツ帝国の化粧技術ならば如何でしょう?」
「何方様ですか?」
「我がドイツ帝国の医学薬学はヨーロッパいちいいいいいいいいいいいいいいいいッ！
できんことはなァァァァァァァいッ!!　化粧技術も医療技術を転用しぃいいいいいいいいいいいいい!!
肌その物の潤い美肌成分を肌に直接ブチ込みいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
超絶美肌を実現ッ!!　更に土台を美肌にしただけでは飽き足らずううううううううううう!!!
超絶技巧による化粧技術ぅううううううううううううううううううううう!!!
断言しよう!!　ヨーロッパの中でも最先端のドイツ帝国技術により!!
彼女の外見年齢は100年以上は余裕で若返るううううううううううううううううううう!!!」

超絶ハイテンションでアーベントロートが解説した。

「・・・で、　貴女は?」
「私はアーベントロート公爵!!　彼女のスポンサーだ!!」
「・・・失礼ですが酒でも呑んでますか?」
「まさか!!　素面しらふだよ私は!!」
「その異様なテンションは何ですか・・・」
「私は愛国者だ!!　それ故にドイツの事を称える時は正に狂気的に称えよう!!」
「・・・・・アーベントロート公爵閣下、　否、　元公爵閣下」

周囲がざわめく。

「元?　如何言う意味かな?」
「貴女、　新聞を御覧になっていらっしゃらない?
貴女は罷免されたと新聞に出ていましたよ」
「・・・なんだと?」

アーベントロートの表情が一変した。

「何故?」
「貴女の我が国に対する干渉に対してですよ」
「干渉ねぇ・・・私は正しい事をしているのですよ
可哀想な女性達を私達は助けている、　その為ならば既存の法を無視しても問題無いのでは?」
「本来ならばサンの領地の問題なのでサンが聞くのが正しいのでしょうが聞きましょうか
何故看護学校を邪見にするのですか?」

ベルモンドが尋ねる。

「看護、　即ち、　医療の底辺職です
そんな職業に女性を就かせるのは心苦しいのです」
「偏見に満ちた職業差別ですね」
「いやいや、　夜中にも病院に詰めていなければならない
とても可哀想な存在です、　もっと医者のような立場になる必要が有ると思います」
「いや、　それは能力で決めるべき問題だろう
性別で決めるべき問題では無い」
「医者は男性が殆どでしょう?　女は育児や家事の為に家に押し込まれています」
「懇意的に男性を医者にするようにしていると?　それは」

アーベントロートが右手を挙げた。

「?」
「私が男がまともに会話するとでも?」
「っ!?　まさか!?」
「既にここは【Avenger wise man】の精鋭に包囲されている!!」
「【Avenger wise man】の魔法使いは禄でも無い連中だ!!
戦力にならない!!」

キルリーシュが叫ぶ。

「確かに、　だがしかしそれは魔法使いとしてのスキルの話
普通に弓とか剣で戦うならば普通に戦える!!
そして先も言ったが我がドイツ帝国の医学薬学はヨーロッパいちいいいいいいいいいいいいいいいいッ！
できんことはなァァァァァァァいッ!!
力を増強させる薬も当然ながら存在するぅうううううううう!!!
雑魚でも騎士と殴り合える位には強化されるううううううううううううううううううううう!!
そんな奴等が200人」
「200!?」
「200・・・200かぁ・・・」

フェザーはアップを始めた。

「倒しましょう、　200人」
「はっ!!　幾らS級決闘者でも強化された200人は倒せまい!!」
「200人・・・・ならそうですね」
「・・・あ?」

アーベントロートが眉を顰める。

「200人もいる様な気配はしませんが」
「そんなヴァカな事は有る筈が無い、　気のせいだ」
「「気のせいでは無いぞ!!」」

凛と響く声が二重に聞こえた。

「!?」
「あ、　あれは・・・!?」
「まさか・・・!!」