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チャプター9:キラー・クイーン
ビー・ホッピング・マッド
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エルフ自治区の【CurePretty】の詰め所にて。
「やぁ」
アーベントロートと彼女の護衛がやって来た。
「こんにちは閣下」
スイムの部下が挨拶をした。
「うん? スイムは如何したんだい? 私が来たのに挨拶も無しかい?」
「スイム様は体調不良で寝込んでいます」
「またかい? サボリじゃなくて?」
アーベントロートは訝しんだ。
「スイム様は体が弱くて」
「その割には結構ガンガン前に出るタイプじゃないのかい?」
「辛い体で無理をなさっているのです・・・
公爵閣下、 失礼ですがその護衛の方は」
「護衛が如何したって言うんだい?」
「失礼ですが男性の方はここに立ち入らないで頂きたいのですが・・・」
「・・・・・・・・・・」
スゥーと息を吸うアーベントロート。
「お前は私に死ねと言うのかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
怒声を浴びせるアーベントロート。
「え? えぇ?」
「護衛無しで来いとは私に死ねと言うのかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「い、 いえ、 その様な事は」
「無礼極まる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「話を聞」
「・・・・・」
急に黙るアーベントロート。
「・・・・・如何した?」
「え?」
「弁明が有るんだろう? 聞いてやろう、 言え
但しちゃんとした弁明じゃ無ければお前は死ぬ」
「じょ、 冗談でしょう?」
「お前の爵位は?」
「え?」
「爵位は?」
「・・・・・あ、 ありません、 平民です
ですが私は【CurePretty】の中でも幹部の地位に有ります
私が死ねば【CurePretty】の運営にも問題が」
「「無い」ですよ」
スイムが現れてアーベントロートとシンクロした。
スイムはそれはそれは蒼褪めた顔をしていた。
「公爵閣下、 この度は申し訳ありません・・・この女は【CurePretty】から除名※1いたします」
※1:ある団体の構成員に対し当該構成員の意に反して構成員たる地位を失わせる処分。
通常、 当該構成員が団体の規則に違反し、 それに対する制裁として行われる。
この場合、 地位の復権は認められない。
「そんな!! 幾ら何でも酷いですよスイム様!!
私は貴女と一緒に今までやってきたじゃないですか!!」
「ちょっと」
スイムは自分の部下に目配せをする。
彼女は部下達に連れられて行くのだった。
「待って!! 待って待ってええええええええええええ!!!」
そのまま外に追い出されてしまった。
「手下の教育位ちゃんとやれよ・・・」
「す、 すみません・・・」
アーベントロートに頭を下げるスイム。
「それで閣下、 何の御用でしょうか?」
「ここに居る連中がエルフ達に迷惑をかけている
金を払って黙らせるから貴女一旦出して置いて」
「は?」
「は? って何だ?」
「い、 いえ、 侯爵閣下はお金持ちなので・・・」
「確かに私は金持ちだ、 パパッと使ってやりたいが手持ちがない
後で支払うから、 ここは代わりに支払っておいて頂戴」
「・・・・・!! 分かりました、 お任せ下さい」
「任せたわよ」
アーベントロートと護衛はスタスタと去って行った。
「良いんですかスイム様、 あんな事を許して・・・
幾ら何でも公爵だからと横暴が過ぎるのでは?」
「如何でも良いよ、 公爵様の方が重要よ、 それに言う事も尤もよ」
「そうでしょうか? お金がかかりますし」
「それなら大丈夫、 民部大臣様に言えばちょいちょいとお金が貰えるわ」
「それならば良いんですかね?」
鼻歌を歌いながらスイムは民部大臣へ要請書を書いていた。
同時刻、 ブリュッセル王宮の財務大臣エンペスキーの執務室にて。
「予算が出せないって如何言う事!?」
サイプレス、 及び彼女の配下の民援省長官
女長省長官、 鳥獣省長官がエンペスキーに詰め寄っていた。
「詳細は分からないですね」
「分からないって何!?」
「申し訳ありませんが知る権利が有りませんので分からないです
ただ民部大臣及び民部大臣麾下の省庁に関して資金の全てを凍結する様に命令を受けています」
「命令!? 殿下がそんな事を!? あり得ないわ!!」
「殿下では無くて陛下ですよ、 何れにせよ臣下の身なれば命令に背く訳にも行きませんので
お前達、 民部大臣殿達がお帰りだ、 連れて行きなさい」
「え、 ちょ、 何をする!?」
エンペスキー配下の警護によって執務室から追い出されるサイプレス達。
「サイプレス様!! 今までお世話になりました!!
小官※2 は只今を持って鳥獣省長官の座を辞任します!! では!!」
※2:官吏が自分を謙遜していう一人称単数。
「は? あ、 おい・・・」
鳥獣省長官はそう言う言うと全力で走って逃げて行った。
「・・・・・逃げたか、 アイツは鶏の獣人でしたからね
チキンハートなのも納得ですな、 で、 如何しますサイプレス閣下?」
「陛下に直訴しなければならないわね、 行くわよ」
「分かりました、 所で次官達は何方へ?」
「二人揃って有給休暇よ!! 全くこんな大切な時期に!!」
「やぁ」
アーベントロートと彼女の護衛がやって来た。
「こんにちは閣下」
スイムの部下が挨拶をした。
「うん? スイムは如何したんだい? 私が来たのに挨拶も無しかい?」
「スイム様は体調不良で寝込んでいます」
「またかい? サボリじゃなくて?」
アーベントロートは訝しんだ。
「スイム様は体が弱くて」
「その割には結構ガンガン前に出るタイプじゃないのかい?」
「辛い体で無理をなさっているのです・・・
公爵閣下、 失礼ですがその護衛の方は」
「護衛が如何したって言うんだい?」
「失礼ですが男性の方はここに立ち入らないで頂きたいのですが・・・」
「・・・・・・・・・・」
スゥーと息を吸うアーベントロート。
「お前は私に死ねと言うのかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
怒声を浴びせるアーベントロート。
「え? えぇ?」
「護衛無しで来いとは私に死ねと言うのかッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「い、 いえ、 その様な事は」
「無礼極まる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「話を聞」
「・・・・・」
急に黙るアーベントロート。
「・・・・・如何した?」
「え?」
「弁明が有るんだろう? 聞いてやろう、 言え
但しちゃんとした弁明じゃ無ければお前は死ぬ」
「じょ、 冗談でしょう?」
「お前の爵位は?」
「え?」
「爵位は?」
「・・・・・あ、 ありません、 平民です
ですが私は【CurePretty】の中でも幹部の地位に有ります
私が死ねば【CurePretty】の運営にも問題が」
「「無い」ですよ」
スイムが現れてアーベントロートとシンクロした。
スイムはそれはそれは蒼褪めた顔をしていた。
「公爵閣下、 この度は申し訳ありません・・・この女は【CurePretty】から除名※1いたします」
※1:ある団体の構成員に対し当該構成員の意に反して構成員たる地位を失わせる処分。
通常、 当該構成員が団体の規則に違反し、 それに対する制裁として行われる。
この場合、 地位の復権は認められない。
「そんな!! 幾ら何でも酷いですよスイム様!!
私は貴女と一緒に今までやってきたじゃないですか!!」
「ちょっと」
スイムは自分の部下に目配せをする。
彼女は部下達に連れられて行くのだった。
「待って!! 待って待ってええええええええええええ!!!」
そのまま外に追い出されてしまった。
「手下の教育位ちゃんとやれよ・・・」
「す、 すみません・・・」
アーベントロートに頭を下げるスイム。
「それで閣下、 何の御用でしょうか?」
「ここに居る連中がエルフ達に迷惑をかけている
金を払って黙らせるから貴女一旦出して置いて」
「は?」
「は? って何だ?」
「い、 いえ、 侯爵閣下はお金持ちなので・・・」
「確かに私は金持ちだ、 パパッと使ってやりたいが手持ちがない
後で支払うから、 ここは代わりに支払っておいて頂戴」
「・・・・・!! 分かりました、 お任せ下さい」
「任せたわよ」
アーベントロートと護衛はスタスタと去って行った。
「良いんですかスイム様、 あんな事を許して・・・
幾ら何でも公爵だからと横暴が過ぎるのでは?」
「如何でも良いよ、 公爵様の方が重要よ、 それに言う事も尤もよ」
「そうでしょうか? お金がかかりますし」
「それなら大丈夫、 民部大臣様に言えばちょいちょいとお金が貰えるわ」
「それならば良いんですかね?」
鼻歌を歌いながらスイムは民部大臣へ要請書を書いていた。
同時刻、 ブリュッセル王宮の財務大臣エンペスキーの執務室にて。
「予算が出せないって如何言う事!?」
サイプレス、 及び彼女の配下の民援省長官
女長省長官、 鳥獣省長官がエンペスキーに詰め寄っていた。
「詳細は分からないですね」
「分からないって何!?」
「申し訳ありませんが知る権利が有りませんので分からないです
ただ民部大臣及び民部大臣麾下の省庁に関して資金の全てを凍結する様に命令を受けています」
「命令!? 殿下がそんな事を!? あり得ないわ!!」
「殿下では無くて陛下ですよ、 何れにせよ臣下の身なれば命令に背く訳にも行きませんので
お前達、 民部大臣殿達がお帰りだ、 連れて行きなさい」
「え、 ちょ、 何をする!?」
エンペスキー配下の警護によって執務室から追い出されるサイプレス達。
「サイプレス様!! 今までお世話になりました!!
小官※2 は只今を持って鳥獣省長官の座を辞任します!! では!!」
※2:官吏が自分を謙遜していう一人称単数。
「は? あ、 おい・・・」
鳥獣省長官はそう言う言うと全力で走って逃げて行った。
「・・・・・逃げたか、 アイツは鶏の獣人でしたからね
チキンハートなのも納得ですな、 で、 如何しますサイプレス閣下?」
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