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チャプター8:ポイズン・グラマー
ステップ・ワン
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再誕歴7701年オクターバ―4日。
ベルモンド伯爵邸の客間にて
警備の騎士達とソファに座っているベルモンド、 そして土下座している5人の男達が居た。
「君達の言い分は分かった」
ベルモンドは冷たく言い放った。
「まぁヴェルギウス公爵が外様※1 に厳しく接するのは当然だし
実際に外様に対して厳しく接した例もある
ヴェルギウス公爵はそれを隠しもしないから調べる事は容易だっただろう
就活生ですら職場先を吟味して調べるのに対し君達はそれすらしなかったと言う事だ」
※1:主君を中心とした主従関係の中で主君の親族・一門や
累代にわたり仕えてきた譜第と比較し、 疎遠にある者を指す。
「代官としての出戻りは許すが領地30%没収と全員騎士から再スタート
これが飲めなければ戻る事は許さない」
「「「「「構いません!!」」」」」
「え、 構わないの? うーん・・・」
帰る5人の男達。
「・・・・・今の方々は?」
入れ違いにサンが入って来た。
「先日、 勝手に出て行った5人の男爵だよ
ヴェルギウス公爵の所に移籍したがかなり絞られてもう戻って来た
降格と領地を減らすと言ったがそれでも戻って来たいらしい」
「領地を減らすって降格だけでも充分重いと思いますが・・・」
「正直私も交渉して来ると思ったが即決してくれた
『戦乱が無くなったから功績が挙げられない』とか抜かしていたくせに
労働争議すら起こさない、 張り合いが無いよ」
軽く溜息を吐くベルモンド。
「それで? 何の用だ?」
「はい、 過日の件の報告に来ました
領内で見つかった武器ですが
スァルビア男爵領直轄の街でカ商会と言う商会の廃棄物処理の際に
廃棄された武器です、 ちゃんと確認取れました
廃棄物処理の為の書類もきっちりしています」
「廃棄武器か・・・道理でガタガタな代物ばかりだった筈だよ
あんな物で戦いを挑むのはヴァカ以外の何物でもない
しかしながら何故領民達は戦いを挑んだのか・・・」
「VHOの職員を名乗る物が扇動していたみたいですが
その職員は行方を眩ませてVHOも誰も派遣していないと言っています」
「カ商会とVHOの裏取りをしなければならないと言う事か・・・
3人も代官が減っているのに仕事が増え過ぎだ・・・」
溜息を吐くベルモンド。
「扇動に乗る方も乗る方だな、 それが無ければもっと仕事は減ったのに」
「扇動に乗った者は中等教育を学ぶくらいに賢い者が多かったと思いますが・・・」
「文法を理解して騙されるの典型だな
勉強をして終わりでは無く、 勉強してちゃんと理解して考える力が無ければいけない
難しい問題だよ・・・義務教育として制度を作っても中身が伴っていなければ無意味だ
しかしながら陛下の臣としては逆らう訳にも行かぬ
最悪な事にスァルビア男爵の所は使用人達が好き勝手にやったから財政もガタガタ
使用人も生き残った男は即日処刑された、 せめて聴取だけは取りたかったが・・・」
「貴族の出とは言え、 家を継げなかった者です
即日は珍しいですが処刑は時間の問題だったでしょう」
「それもそうだ・・・だがしかし何時までも終わった事にグダグダ言う訳にもいかぬ
そう言う訳でサン」
「はい?」
サンに向き直るベルモンド。
「先も言ったが手が足りない、 お前にも出張って貰おう」
「出張る? ですか?」
「そろそろ領地経営をして貰おうと言う事だ」
「わ、 私がですか!?」
「驚く事も無いだろう、 跡継ぎになる為に
いや跡継ぎは娘婿になるのか? 兎も角フェザーと共に赴いて領地を経営して貰おう
とは言え最初から全部やるのは厳しいだろうからサポートとメイド三人娘は付ける」
「あ、 ありがとうございます!!」
頭を下げるサン。
「閣下、 御待ちを」
「如何したマルガレーテ?」
「邪魔じゃ無ければ私も同行したいです」
「ふむ、 まぁ良いだろう、 護衛の数は足りている行くと言い」
「ありがとうございます」
頭を下げるマルガレーテ。
「とは言えまだ先の話だ、 今は最優先でやる事が残っている」
「最優先でやるべき事、 ですか?」
「スァルビアとアンポール、 そして今回の件で亡くなった者達の葬儀だよ
アンポールはセルデン侯爵の子息とも懇意だったからな
セルデン侯爵に手紙を出さなければならない」
「そうでしたね・・・」
「直ぐに準備に取り掛かる、 お前も心得て置け」
「分かりました」
サンは客間から出て自室に戻って来た。
椅子に座り背もたれに寄り掛かる。
「・・・・・」
サンは自分に果たして領地経営が出来るのかどうか考えていた。
自分にその実力が有るのだろうか? 不安になって来た。
「・・・・・」
一応座学として領地経営の事は学んでいるが実践が出来るかどうかは怪しい所だ。
問題は山積みである。
ぱしり、 と気合いを入れるサン。
「S級決闘者に見合う女になるなら領地位納められなくてなんとする」
そう言って領地経営の参考書を復習し始めるのだった。
ベルモンド伯爵邸の客間にて
警備の騎士達とソファに座っているベルモンド、 そして土下座している5人の男達が居た。
「君達の言い分は分かった」
ベルモンドは冷たく言い放った。
「まぁヴェルギウス公爵が外様※1 に厳しく接するのは当然だし
実際に外様に対して厳しく接した例もある
ヴェルギウス公爵はそれを隠しもしないから調べる事は容易だっただろう
就活生ですら職場先を吟味して調べるのに対し君達はそれすらしなかったと言う事だ」
※1:主君を中心とした主従関係の中で主君の親族・一門や
累代にわたり仕えてきた譜第と比較し、 疎遠にある者を指す。
「代官としての出戻りは許すが領地30%没収と全員騎士から再スタート
これが飲めなければ戻る事は許さない」
「「「「「構いません!!」」」」」
「え、 構わないの? うーん・・・」
帰る5人の男達。
「・・・・・今の方々は?」
入れ違いにサンが入って来た。
「先日、 勝手に出て行った5人の男爵だよ
ヴェルギウス公爵の所に移籍したがかなり絞られてもう戻って来た
降格と領地を減らすと言ったがそれでも戻って来たいらしい」
「領地を減らすって降格だけでも充分重いと思いますが・・・」
「正直私も交渉して来ると思ったが即決してくれた
『戦乱が無くなったから功績が挙げられない』とか抜かしていたくせに
労働争議すら起こさない、 張り合いが無いよ」
軽く溜息を吐くベルモンド。
「それで? 何の用だ?」
「はい、 過日の件の報告に来ました
領内で見つかった武器ですが
スァルビア男爵領直轄の街でカ商会と言う商会の廃棄物処理の際に
廃棄された武器です、 ちゃんと確認取れました
廃棄物処理の為の書類もきっちりしています」
「廃棄武器か・・・道理でガタガタな代物ばかりだった筈だよ
あんな物で戦いを挑むのはヴァカ以外の何物でもない
しかしながら何故領民達は戦いを挑んだのか・・・」
「VHOの職員を名乗る物が扇動していたみたいですが
その職員は行方を眩ませてVHOも誰も派遣していないと言っています」
「カ商会とVHOの裏取りをしなければならないと言う事か・・・
3人も代官が減っているのに仕事が増え過ぎだ・・・」
溜息を吐くベルモンド。
「扇動に乗る方も乗る方だな、 それが無ければもっと仕事は減ったのに」
「扇動に乗った者は中等教育を学ぶくらいに賢い者が多かったと思いますが・・・」
「文法を理解して騙されるの典型だな
勉強をして終わりでは無く、 勉強してちゃんと理解して考える力が無ければいけない
難しい問題だよ・・・義務教育として制度を作っても中身が伴っていなければ無意味だ
しかしながら陛下の臣としては逆らう訳にも行かぬ
最悪な事にスァルビア男爵の所は使用人達が好き勝手にやったから財政もガタガタ
使用人も生き残った男は即日処刑された、 せめて聴取だけは取りたかったが・・・」
「貴族の出とは言え、 家を継げなかった者です
即日は珍しいですが処刑は時間の問題だったでしょう」
「それもそうだ・・・だがしかし何時までも終わった事にグダグダ言う訳にもいかぬ
そう言う訳でサン」
「はい?」
サンに向き直るベルモンド。
「先も言ったが手が足りない、 お前にも出張って貰おう」
「出張る? ですか?」
「そろそろ領地経営をして貰おうと言う事だ」
「わ、 私がですか!?」
「驚く事も無いだろう、 跡継ぎになる為に
いや跡継ぎは娘婿になるのか? 兎も角フェザーと共に赴いて領地を経営して貰おう
とは言え最初から全部やるのは厳しいだろうからサポートとメイド三人娘は付ける」
「あ、 ありがとうございます!!」
頭を下げるサン。
「閣下、 御待ちを」
「如何したマルガレーテ?」
「邪魔じゃ無ければ私も同行したいです」
「ふむ、 まぁ良いだろう、 護衛の数は足りている行くと言い」
「ありがとうございます」
頭を下げるマルガレーテ。
「とは言えまだ先の話だ、 今は最優先でやる事が残っている」
「最優先でやるべき事、 ですか?」
「スァルビアとアンポール、 そして今回の件で亡くなった者達の葬儀だよ
アンポールはセルデン侯爵の子息とも懇意だったからな
セルデン侯爵に手紙を出さなければならない」
「そうでしたね・・・」
「直ぐに準備に取り掛かる、 お前も心得て置け」
「分かりました」
サンは客間から出て自室に戻って来た。
椅子に座り背もたれに寄り掛かる。
「・・・・・」
サンは自分に果たして領地経営が出来るのかどうか考えていた。
自分にその実力が有るのだろうか? 不安になって来た。
「・・・・・」
一応座学として領地経営の事は学んでいるが実践が出来るかどうかは怪しい所だ。
問題は山積みである。
ぱしり、 と気合いを入れるサン。
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