更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

チャプター8:ポイズン・グラマー

スイムスーツ・ショッピング

再誕歴7701年フェブラリー9日。

ベルモンド伯爵領直轄の街の防風林に作られた小さな小屋にて。
客人に茶を点てるベルモンド。
客人は茶を飲んだ。

「結構なお点前で・・・」
「いえ、　それほどでも・・・」
「・・・・・わびさび、　と言う物ですかね
日本風では無く一般的なヨーロッパの小屋と言う所に
リスペクトを感じながらも挑戦するベルモンド伯爵の意気を感じます」
「いえ、　陛下」
「んん・・・私はここには来ていない事になっています、　今は唯の客人です」

茶を飲んでいたのはベネルクス95世であった。

「それで今日は一体・・・?」
「実は預かって欲しい人が居まして」
「彼女ですか」

後ろで立っていたレイクを見るベルモンド。

「元ドラゴヴァニア五連星レイク
今はドラゴヴァニアから追放されましたので無職です
故に職が無ければならないのですが、　流石に他国の重役だった人を
私が雇用する事は出来かねます、　故にベルモンド伯爵、　貴方に預かって貰いたい」
「何故私に?」
「フェザーが居ますからね、　彼が居るのならば万が一の事が有っても対応出来るでしょう」
「別に構いませんが・・・そちらの御嬢さんは如何したいのです?」
「彼の戦う姿を見ました」

レイクがぽつりと語る。

「何と言うのでしょうか・・・あれは・・・」
「美しい様は美しい以外に形容できないでしょう」
「そうですね、　陛下」

言葉に詰まるレイクを促すベネルクス95世。

「全力でフェザーが戦った所を見て心動かされない者は
心が無い人間位でしょう」
「そうですね、　陛下
私は彼と共に居たいのです、　如何か置いて貰えないでしょうか」
「分かりました、　とりあえずメイドの枠が開いていますのでそれで良いのならば
「大丈夫です」
「そうですか、　よろしくお願いします」

画してベルモンド伯爵のメイドとして雇用されたレイク。
最初はギスギスしたが次第に皆とも打ち解けて来たのだった。



再誕歴7701年オーガスト12日。

「今日は水着を買う」
「「「「はぁ?」」」」

仲良くなったレイクとメイド3人衆を連れて街に出て
ブティックに入ったサンが唐突に提案を始めた。

「近々スァルビア湖に向かう事になった
何時ものベルモンド伯爵領内代官定期会議だ
私も観光ついでに同行する事になった」
「なるほど、　扇情的な水着を買ってフェザーを魅了しようって事ですね!?」

ぺしり、　と彼女の両サイドに居たメイド二人がフローラの額を叩く。

「いや、　今回の目的はまさにそれだ」
「「ふぁ!?」」

アンテイアとクローリスが驚く。

「水着を買う、　ですか
私は既に仕上げて有りますよ」
「仕上げて居る?　水着を着る為のプロポーションを作った、　って事かしらレイク」
「特訓の成果で胸と股だけ龍化して鱗を生えさせる事が可能になりました」
「即ちビキニタイプの水着、　って事かしら?」
「びきに?」

イマイチピンと来ていないフローラ。

「あれよ」

サンはビキニの水着を指差した。

「あれはもう下着では?」
「お、　お嬢様・・・流石に笑えないですよ?」

アンテイアがおどおどと口にした。

「これが今のトレンドよ
そもそもこれくらいの露出は大した事無いでしょ
イブニングドレス※1　もこれくら胸の形は分かるし」


※1:女性の夜間の正式な礼装。
夜間の集会、　観劇、　舞踏会、　晩餐会などで着用され
夜会服とも称されるノースリーブのドレスのことである。


「せ、　せめてレオタード・・・みたいなタイプとかじゃないですか?」
「これとか?」

レオタード、　の様だが横がくり抜かれ紐で装飾されている。

「それもちょっと過激じゃないですか?」
「そう?　でもフェザーを魅了するんだから過激な位が丁度良いんじゃないの?
私がべたべたしてもあんまり反応良くないし」
「恥ずかしがっているだけでは?　しかし・・・そうですね
こういうのは私達が考えても仕方ないでしょう」
「それは如何言う事?」
「店員さん」

傍に立っていた店員を呼ぶフローラ。

「私達の魅力を最大限発揮出来る水着を下さい」
「スリングショット※2　とか如何です?」


※2:紐のような水着。


「あれは下品では?　もう殆ど紐じゃないか」
「いや、　紐の部分を太くすればセクシーさが抑えられて丁度良くなりますよ
しかし全員スリングショットは如何な物かと
フェザーさんがそんな水着が好きか分かりませんが
星条旗ビキニ※3　とか如何でしょうか?」


※3:何で国旗のデザインなのにあそこまでエロく感じるんだろうか。
教えてエロい人。


「アメリカの国旗のデザインのビキニよね?
もうアレはギャグじゃないの?」
「それならばベネルクス王国の国旗ビキニでも良いのでは?」
「うーん・・・それは映えないので売ってませんね
とりあえず系統が違う水着4つ準備しますよ」

店員の言われるがままに水着を買う4人。
サンは勧められた太いスリングショット。
フローラはフリルの限界に挑戦した※4　ビキニ。


※4:ベネルクス王国法で定められているフリルの使用制限ギリギリ。


アンテイアはラメの入ったワンショルダー※5。


※4:片方の肩だけに紐が有るタイプの水着。


クローリスはワンピースタイプの所謂スクール水着。
それぞれを購入したのだった。