更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

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チャプター7:ファイブ・ZAMXaww・ストーリー

エクサッズム・プロフェット・VIP・ルーム

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カジノ・アタリメ本館の闘技場で行われる賭けトーナメント。
この賭けトーナメントでは一定の実力が有る者達が戦い勝者には賞金が出る。
更に観客達は誰が優勝するのかを賭けるのだ。
他にも二位以降も的中させる賭け方も有るが割愛する。
そして特別な客にのみ出来る賭け方も有る。


カジノ・アタリメ本館闘技場VIP観客席。
スクイドによって連れて来られたサンとマーブルが周囲を見渡す。

「これは凄いな・・・黒い大理石・・・か?」
「サハラノワール※1 です」


※1:サハラ砂漠で採掘される黒大理石。
漆黒の地色に直線的な茶と白のスジ模様が入っており
そのシャープな模様は多くのデザイナーを魅了する。
だがしかし良質な材料の生産が少ない為
良質な石の調達が難しい代物である。


「そんな代物が・・・これ程までとは・・・」

【マーブル・ボーダー】よりも数倍広いのにも関わらず超高級石材で作られたスペースには
幾つかのブースに分けられており、 そのブースの眼下には闘技場が見下ろせる。
そのブースがぐるっと闘技場を囲む様に配置されている。
ブースの外には客が談笑できるラウンジ。
ラウンジには客がつまめるように軽食が並んでいる。
更にバーも備え付けられておりそこでは酒類も提供されている。
まだ試合が始まっていないのでブースに入らず客達は談笑している。
このVIP観客席には大金をカジノで使っている博徒ギャンブラーが集まっている。
貴族や富裕層もここには来れるがコネクションが無ければ入る事は出来ない。
手っ取り早い方法としてはコネクションが有る人物と一緒に入るか
若しくはカジノ・アタリメでカジノに出資者となる事で入れるようになる。
このVIP観客席は社交の場としても有力なのでVIP観客席に入る為に
カジノ・アタリメに出資する者は多い、 だが大半は後悔するのだ。

「み、 ミニマムベッド10万?」

ここに始めて来たマーブルは目を丸くした。
最低賭け金が10万ユーロ、 即ち1000万円、 滅茶苦茶な賭け金である。
ここでコネクションを繋げようとする木端出資者の大半は泣きを見る事になる。

「席料は5000だ」
「暴利じゃないですか」

スクイドの宣言に言い返すマーブル。

「飲み物と食べ物は無料になる」

更に言い返すスクイド。

「まぁ勝てば良いんですよ」
「そんなクズの常套句使いたくないわ」
「とりあえずさっき銀行から降ろして来た30万ユーロをチップに変えて来ました」

サンは既に賭ける準備が出来ている様だ。

「貴族の御息女ですら躊躇わずに行動しているのに
子爵の貴方は動かないおつもりで?」
「・・・20万をチップに変えてこよう」
「了解しました」

画してチップを手にした二人。

「さて、 このチップを賭けたいのだが・・・何処で賭ければ良いのだ?」
「確かに倍率とか見当たらないですね」
「個人に」
「?」
「どういう事ですか?」
「ここでは客と客が賭ける方式でギャンブルが成立します
互いにチップを出し合って賭ける、 と言う法式です」
「どんなルールで?」
「客同士で決めて下さい、 どんなルールで賭けても良い
例えば一試合毎に賭けるのも良いですし
誰が優勝するのかの予測合戦でも良い」
「揉め事になりそうだが・・・」
「御安心下さい、 賭けの内容は宣誓書にサインして貰い
賭けの終わりまでこちらの職員が賭けた客同士を見守って賭けを順守させる」
「安心安全と言う事か・・・ん?」

カジノの職員から小冊子を手渡されるマーブルとサン。

「これは?」
「今日の賭けトーナメントの出場選手と組み合わせです
賭け事の内容を決めるのにお使い下さい」
「どれどれ・・・」

マーブルが小冊子を開くとそこには出場選手のプロフィールが細かく載っていた。
今までのこのカジノ・アタリメの闘技場での対戦経歴等も載っており
賭ける際に役立つ情報も網羅されている。

「うわ、 このトーナメント表気持ち悪い」
「気持ち悪い・・・気持ち悪い? まぁ確かに偏りの有るトーナメントだ」

トーナメント参加者は6人、 それ故に4人は普通に戦って
2人は一回戦シードになっている。
確かに偏りは有るがサンが言う様に気持ち悪いとはならないだろう。

「しかし6人? もっと参加人数増えても良いと思うが・・・」
「【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】の影響でしょうな」
「・・・フェザーの前の職場ね、 どういう事ですか?」
「【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】が旧サンライズ領に移転してからと言う物の
暇潰しがてらにカジノ・アタリメの闘技場で小遣い稼ぎで戦う決闘者が増えた
それ自体は珍しい事では無いし悪い事でも無い
闘技場が有る街で腕試しや小遣い稼ぎで闘技場で戦いに出る決闘者は珍しくは無い
だがしかし【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】は如何やら闘技場で戦う事を
組織的に目論んでいるらしい、 先程言った通り社内決闘者序列一桁の者も出るから
並、 いやB級以上の決闘者でも無いと厳しい戦いになるだろう」
「フェザーはS級決闘者よ、 楽勝楽勝」
「それは如何でしょうかねぇ」

コツコツ、 とサン達の元に近付く男。

「・・・誰です?」
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