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エクストラチャプター:スクール・コプラス
ドント・アンダーレストミート
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リーズフ・ライドの人生は苦難の連続だった。
元々はネーデル公爵門閥貴族のライド伯爵の末息子だったが
ライド伯爵家が没落後、 落ちぶれながらも市井で生きていた。
彼は末息子だった為、 政治や学問についての勉強は施されなかったが
武術を学んだ、 レイピアの扱いに関しては一家言ある。
そのレイピアの腕前により代理決闘者として生計を立てた。
しかしながら無所属の代理決闘者で生計を立てるのは至難だった。
少し考えれば分かるが経費の計上や確定申告やら決闘以外にも様々な仕事を熟さなければならない。
彼の疲労はピークに達していた。
そんな中、 ネーデル男爵と言う男が酒造を行っているという噂を聞いた。
尊敬するネーデル公爵を名乗った偽物としてネーデル男爵を襲撃するリーズフ。
半ば自暴自棄で死に場所を求めていたのかもしれない。
ネーデル男爵の護衛をしていたレルトトにあっさり止められた。
因みにネーデル男爵がネーデルの家名を名乗っているのは
爵位を与えられる際にネーデル公爵からネーデル男爵と名乗る様にと言われたからである。
ネーデル公爵は気に入った平民や騎士上がりに爵位を与える際に
ネーデルの家名を使う事を許している。
因みにベネルクス王国にネーデルの家名の爵位は23存在する。
勘違いで襲撃を行ったネーデル男爵は許し、 とある修道院の下働きとして職を斡旋した。
その修道院こそ、 現在のマザー・ヴィードが居た修道院である。
リーズフはネーデル男爵の恩に報いる為にヴィードを守ろうと誓った。
事実修道院に賊が襲い掛かった時は何度も彼が撃退し
一部では【修道院の騎士】としても名が知られている。
ヴィードと共に学園に来た際には自分より強いレルトトに警備責任者を任せ
自分は寮長として生徒達を見張っていた。
そしてレルトトと共に学園内で問題を起こした平民を始末する役目も担っていた。
セント・ルーブル学園、 決闘場。
「リーズフ、 負けないで下さい」
「マザー、 安心して下さい、 貴方の聖域は私が守ります!!」
決闘場に立つ、 リーズフとヴィード。
相対するのはグレゴリオ。
そしてヴィードが決闘場から降りる、 決闘場の周りには学園の者達と
ジョンとフランク。
「・・・・・何人だ?」
「フィリピン人」
「そうか・・・土人※1 を出すとは挑発ですかジョン殿?」
※1:未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑した言葉。
「お前は耳が可笑しいのか? フィリピン人と言っただろう?」
困惑するジョン。
「いや土人ってどういう意味じゃあないんですが・・・まぁ良いでしょう
正直死んでも勝つ気でしたが楽勝そうですね」
「サッサと始めよう」
「そうですね、 立会人さん」
「うむ、 では双方名乗りを」
「セルデン侯爵が長子ジョン直属グレゴリオ」
「マザー・ヴィード直属リーズフ・ライド!!」
「では始め!!」
互いに武器を構える二人。
リーズフはレイピア。
グレゴリオは二本の木の棒。
「木の棒って・・・真面目にやる気あるのか?」
「うん」
「・・・・・」
煽りで言った『挑発』が本気で『挑発』なのか? と思い始めたリーズフ。
「良いだろう、 その挑発乗ってやろう・・・!!」
リーズフは踏み込みレイピアを突き出す。
彼の必殺の一撃である、 その速度の速さは我流ながらもB級決闘者に匹敵する。
「ほい」
ぱし、 とその一撃を木の棒で弾くグレゴリオ。
一瞬何が起きたか分からないリーズフ。
そして続けざまにグレゴリオの一撃を腕に喰らう。
重い、 木の棒の一撃では無い。
「っ!!」
咄嗟に距離を取るリーズフ。
「・・・・・!?」
攻撃を受けた腕に力が入らない、 骨が折れている。
「あ、 ありえん!? 何だそれは!?」
「カリ※2」
※2:フィリピン武術の一種。
主に素手、 ナイフ、 剣
双剣、 棒、 長物の
6つ武術から成っており武器や素手での技術が共通している為
同じような動きで様々な武器を扱えるので状況にあった武器選択が出来る。
更に相手からの武器による攻撃への対応も考慮されており
相手の武器を奪ったり払い落とす武器無効化が発達している。
「くっ、 その棒はセルデン侯爵領の秘密兵器か!? おのれ!!」
離れて構えるリーズフ。
「うん? ナニイッテルノ?」
心底不思議そうにするグレゴリオ。
「ウィルパワーで殺傷力アゲタに決まってるデショ」
「ウィルパワー? 何だそれは!!」
「ウィルパワーも知らないとは・・・ドジン以下だな」
グレゴリオが踏み込み木の棒でリーズフを連打する。
「がっ!? げっ!?」
リーズフは倒れる事も許されず次々と連撃を受け続ける。
丹念に淡々とグレゴリオは攻撃を続ける。
「ぐがががががががが・・・・・」
内蔵が潰され、 全身の骨が砕け、 頭蓋を割った時
その時になってグレゴリオは攻撃を止めた。
「勝者グレゴリオ!!」
立会人が宣誓しグレゴリオは決闘場から降りた。
元々はネーデル公爵門閥貴族のライド伯爵の末息子だったが
ライド伯爵家が没落後、 落ちぶれながらも市井で生きていた。
彼は末息子だった為、 政治や学問についての勉強は施されなかったが
武術を学んだ、 レイピアの扱いに関しては一家言ある。
そのレイピアの腕前により代理決闘者として生計を立てた。
しかしながら無所属の代理決闘者で生計を立てるのは至難だった。
少し考えれば分かるが経費の計上や確定申告やら決闘以外にも様々な仕事を熟さなければならない。
彼の疲労はピークに達していた。
そんな中、 ネーデル男爵と言う男が酒造を行っているという噂を聞いた。
尊敬するネーデル公爵を名乗った偽物としてネーデル男爵を襲撃するリーズフ。
半ば自暴自棄で死に場所を求めていたのかもしれない。
ネーデル男爵の護衛をしていたレルトトにあっさり止められた。
因みにネーデル男爵がネーデルの家名を名乗っているのは
爵位を与えられる際にネーデル公爵からネーデル男爵と名乗る様にと言われたからである。
ネーデル公爵は気に入った平民や騎士上がりに爵位を与える際に
ネーデルの家名を使う事を許している。
因みにベネルクス王国にネーデルの家名の爵位は23存在する。
勘違いで襲撃を行ったネーデル男爵は許し、 とある修道院の下働きとして職を斡旋した。
その修道院こそ、 現在のマザー・ヴィードが居た修道院である。
リーズフはネーデル男爵の恩に報いる為にヴィードを守ろうと誓った。
事実修道院に賊が襲い掛かった時は何度も彼が撃退し
一部では【修道院の騎士】としても名が知られている。
ヴィードと共に学園に来た際には自分より強いレルトトに警備責任者を任せ
自分は寮長として生徒達を見張っていた。
そしてレルトトと共に学園内で問題を起こした平民を始末する役目も担っていた。
セント・ルーブル学園、 決闘場。
「リーズフ、 負けないで下さい」
「マザー、 安心して下さい、 貴方の聖域は私が守ります!!」
決闘場に立つ、 リーズフとヴィード。
相対するのはグレゴリオ。
そしてヴィードが決闘場から降りる、 決闘場の周りには学園の者達と
ジョンとフランク。
「・・・・・何人だ?」
「フィリピン人」
「そうか・・・土人※1 を出すとは挑発ですかジョン殿?」
※1:未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑した言葉。
「お前は耳が可笑しいのか? フィリピン人と言っただろう?」
困惑するジョン。
「いや土人ってどういう意味じゃあないんですが・・・まぁ良いでしょう
正直死んでも勝つ気でしたが楽勝そうですね」
「サッサと始めよう」
「そうですね、 立会人さん」
「うむ、 では双方名乗りを」
「セルデン侯爵が長子ジョン直属グレゴリオ」
「マザー・ヴィード直属リーズフ・ライド!!」
「では始め!!」
互いに武器を構える二人。
リーズフはレイピア。
グレゴリオは二本の木の棒。
「木の棒って・・・真面目にやる気あるのか?」
「うん」
「・・・・・」
煽りで言った『挑発』が本気で『挑発』なのか? と思い始めたリーズフ。
「良いだろう、 その挑発乗ってやろう・・・!!」
リーズフは踏み込みレイピアを突き出す。
彼の必殺の一撃である、 その速度の速さは我流ながらもB級決闘者に匹敵する。
「ほい」
ぱし、 とその一撃を木の棒で弾くグレゴリオ。
一瞬何が起きたか分からないリーズフ。
そして続けざまにグレゴリオの一撃を腕に喰らう。
重い、 木の棒の一撃では無い。
「っ!!」
咄嗟に距離を取るリーズフ。
「・・・・・!?」
攻撃を受けた腕に力が入らない、 骨が折れている。
「あ、 ありえん!? 何だそれは!?」
「カリ※2」
※2:フィリピン武術の一種。
主に素手、 ナイフ、 剣
双剣、 棒、 長物の
6つ武術から成っており武器や素手での技術が共通している為
同じような動きで様々な武器を扱えるので状況にあった武器選択が出来る。
更に相手からの武器による攻撃への対応も考慮されており
相手の武器を奪ったり払い落とす武器無効化が発達している。
「くっ、 その棒はセルデン侯爵領の秘密兵器か!? おのれ!!」
離れて構えるリーズフ。
「うん? ナニイッテルノ?」
心底不思議そうにするグレゴリオ。
「ウィルパワーで殺傷力アゲタに決まってるデショ」
「ウィルパワー? 何だそれは!!」
「ウィルパワーも知らないとは・・・ドジン以下だな」
グレゴリオが踏み込み木の棒でリーズフを連打する。
「がっ!? げっ!?」
リーズフは倒れる事も許されず次々と連撃を受け続ける。
丹念に淡々とグレゴリオは攻撃を続ける。
「ぐがががががががが・・・・・」
内蔵が潰され、 全身の骨が砕け、 頭蓋を割った時
その時になってグレゴリオは攻撃を止めた。
「勝者グレゴリオ!!」
立会人が宣誓しグレゴリオは決闘場から降りた。
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