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チャプター6:ぺドルズ・クライミング・ゼアー・シェア

アイム・ボールド、キャン・アイ・プレイ・カード?

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シェーンブルン宮殿の一室で待機するフェザーとチーズ。
そして何故か居るサンとメアリー。

「暇だしトランプでもやらね?」
「さっき殺し合いしたのに何でそんなにフレンドリーなんだよ」

チーズの言葉にツッコミを入れるフェザー。

「別に普段からあぁだっただろうが
俺様のやる事なす事に一々怒ってお前が襲い掛かってるだろうが
何でそんな事すんだよ」
「何でって君が滅茶苦茶やるからだろうが」
「強いんだから良いだろうが、 それよりもそこの二人は誰?」
「ベルモンド伯爵令嬢のサンです」
「メアリー=ロートリンゲンです」
「何で居んの?」
「失礼な物良いですが、 それは私も疑問でした、 何故ここに?」
「フェザーの昔の話を聞きたいな、 と」
「私も聞きたーい」
「フェザーの昔ねぇ・・・まぁ結構働いていたな」
「・・・・・」
「・・・・・それだけ?」
「もっとあるだろ?」

チーズの言葉に困惑するサンとメアリーとフェザー。

「俺様はあんまり他者に興味無い
フェザーはまぁ俺様に次ぐ実力者だから特別だが」
「何を言っている、 僕が【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】に居た時は
僕が社内決闘者序列1位だっただろう」
「数字は当てにならんだろう」
「それは同感だよ、 君が強いのも認める
だが君は性格が壊滅的じゃないか」
「世界最強の俺様が誰に気を使う必要が有るんだよ
お前も俺様に次ぐ実力なのに何で人に気を使う?」
「逆に何でそこまで身勝手に振舞えるのかが不思議でならないよ
君がどんな人生を送って来たかには興味は無いし知りたいとも思えない
そもそも君と関わりたくないし必要以上に話したくない
とは言え、 君を見張っていないといけない」
「せせっこましいな、 俺様が気に食わないならばデスマッチ決闘でも挑んできたらどうだ?」
「だから君と関わりたく無いから決闘もしたくないんだよ」
「お前は俺様の次点なのに力を振るわずにせせっこましいのが気に食わん
アンタ達もそう思うだろ?」

サンとメアリーに同意を求めるチーズ。

「彼はこれで良いと思うわ」
「私も、 S級決闘者でも貴方はちょっと遠慮したい」
「えー、 身勝手に抱かれたいとか思わないのかよ」
「君、 マジでぶっ殺すぞ!!」

フェザーが激怒する。

「怒るなよぉ、 強い奴は俺様を始めとして大体エゴイストだぜ?
そして女って言うのは強い男が好みなんだよ」
「偏見が凄い」
「普通だろ、 この世界に置いて強い事は生存競争に打ち勝てるという事だ
それならばそんな強い男の女になった方が得だと分かり切っている事だろう」
「人間の考え方じゃない」
「そうだな、 だがシンプルな考え方だから人間と言う生き物の根底には
そういう考え方が刻み込まれていると言って良いだろう
好む好まざる関わらずにそういう考えが根底にあるんだから
それは認めないといけない」
「それでも人は人を愛するのは心から愛しているからの筈だよ」
「人間ってそんな良いもんでも無いぞ
フェザーは人間を重視しているのがネックだよなぁ
もっと俺様の様に自分を重視した方が良いぜ?」
「ほっとけ」
「ん、 んん!!」

二人の会話に入れないサンとメアリーが咳払いをする。

「自分勝手なチーズさん、 貴方は一体何がしたいの?」
「それは秘密だ御嬢さん、 アンタは中々良い女だな」
「お嬢様に手を出したら殺す」

サンを庇うフェザー。

「馬鹿言っちゃいけない、 俺様は俺様が好きだ
そして俺様以外は俺様じゃないから俺様のストライクゾーンに入らない」
「自分大好き過ぎだろ」
「自分が好きじゃない奴なんて居るのか?
閑話休題それはさておき、 俺様が言っているのは
お前をちゃんと扱えている事だよ」
「如何言う意味だ?」
「お前は以前よりも力を増している、 激戦の日々を熟していたあの頃よりも強くなっている
男を強く出来る女は良い女だ」
「まぁ、 そうだね、 ストレス無く働けるからね」
「だな、 ヴォイド居なくなって助かるよ」
「ぶっ飛ばすぞ」
「お前はアイツの事嫌いだっただろ?」
「・・・それでも昔からの付き合いだった」
「絶縁しろよな、 ん?」

立ち上がったチーズ。

「如何やら来た様だな」
「分かるのか?」
「あぁ、 俺様は俺様を愛しているが俺様は俺様を越えなければならないという点で
俺様の最大の敵は俺様だ、 故に俺様は俺様を超える為に
トレーニングを欠かさない、 最近は気配を感じる訓練もしている」
「君も前よりも遥かに強くなっているな・・・」
「そうだな、 俺様は世界最強の決闘者だが何れは宇宙最強
いや、 俺様こそが宇宙となる」
「その際限無き自分好きっぷりは凄いと素直に思うよ・・・」
「じゃあ挨拶にでも行って来るか」
「待て、 呼びに来るまで待とう」
「何で?」
「話がややこしくなりそうだから」
「あ、 っそ、 じゃあ暇だしトランプでもやらね?」
「・・・・・分かったよ、 付き合ってやるから暫く黙ってろ」
「そう来なくちゃな、 じゃ御嬢さん二人も如何だ?」
「良いわね」
「じゃあやりますか・・・」

その後、 七並べをしてフェザーに♧5を止められ
カードが出せなくなったチーズは敗北したのだった。
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