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チャプター6:ぺドルズ・クライミング・ゼアー・シェア
コローサル・スピーチ
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『私は嘗てフランク王国を統べていたカロリング女王の息子クロヴィスだ
私は現在ヘルヴェティア共和国首脳を制圧し奪った通信モノリスを使って通信を行っている
私がヘルヴェティア共和国、 いやフランク王国を奪還したのには
私にはそうしなければならない理由があるからだ』
クロヴィスが滔々と演説を始める。
「まどろっこしいわ理由を言え理由を」
「茶々入れるなジョー」
『まず共和国と言う国が生まれ出たのは母であるカロリングの責任が大きい
母の功績は数えきれない、 我が国のGDP※1を倍以上にし
汚職を一掃し、 ドラゴヴァニアとも対等に渡り合った』
※1:Gross Domestic Productの略、 国内総生産のことを指し
一定期間内に国内で産出された付加価値の総額を測る事で国の経済活動状況を示す数値。
『だが母には決定的に人としての心が無かった
その為、 私の父は気を病んで自害してしまったし
母の決断的な判断により、 民衆の心が離れ
更に緊急時のプール金を作る為にした無理により革命が起きてしまった
そして母は無責任にも女王としての立場を投げ出して国を出てしまった
これが第一の理由だ』
「ちょっと待って」
一回通信モノリスを止めるマデリーン。
「自害って如何言う事? カロリングの夫ピピンは病死だったと私は記憶していますが」
「私もだ」
「同じく」
「じゃあカロリングは隠していたという事・・・?」
「・・・私はカロリング様と話した事は有りますが自害だったら自害だったという様な気がします」
ポリニャックは指摘した。
「ふぅむ・・・分からんな、 続きを見よう」
モノリスを再生するフェルディナント。
『そして第二の理由、 それは単純にヘルヴェティア共和国は既に破綻しているからです!!
新しく王座、 いや共和国の共和制は議員を選出する形式ですね
この議員達は革命により地位を得た政治の素人集団であり更に言うのならば
理想が高過ぎて現実を直視しておらず無茶な政策を連発しています!!
工業を発展させる為に農地を縮小し工場地帯を拡げて食料生産量を減らし
更にその減った食料を外貨獲得の為に輸出すると言う飢餓輸出※2 までやっています!!
そして大気汚染に土壌汚染!! ヘルヴェティア共和国の議員達は革命の時に
『自立し豊かな賢い新生活を国民全てに提供する』と嘯いた結果がこれです!!』
※2:国内で必要な物資まで輸出に回して外貨を獲得する政策。
最終的には国内の食糧が無くなるので飢餓を招く事態に陥る。
『治安も非常に悪くなり、 私は王族の末裔としてこの現状を見て見ぬ振りが出来ません!!
フランク王国民達が愚鈍なる口だけの者達の手によって蹂躙される姿を見過ごす訳には行かない!!
私はこの現状を打破すべく、 ヘルヴェティア共和国に残っていたフランク王国の残党と協力し
今まで機会を伺っていました!! そして私は国外でコネクションを作り強力な味方を得ました!!
次期ドラゴヴァニア五連星石の吐息のロック氏!!
ベネルクス王国において言いがかりで貴族を追われたハートレス男爵!!
エクスプレメント系魔法式の本家本元の第魔法使いトリニティー・エクスプレメント氏!!
そしてオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国に裏切られしオーストリアの正統なる後継者!!
ルドウィカ=ロートリンゲン!!』
「「「「誰だよ!!」」」」
一斉にハモるロートリンゲン家の女性陣。
「こんな奴初めて見たわよ? 誰よコイツ!!」
『彼女はアルプスフジに住まう魔物に石に変えられていましたがロック氏によって石から人に戻れました』
「聞いた事無いわよそんな話」
『本来ならば彼女を救うはずだったオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国は
彼女を見殺しにして長い年月を超えて現在に至ります
現在オーストリア帝国では皇帝陛下が逝去した事により
ロートリンゲン家では骨肉の争いが繰り広げられています』
「全く持って繰り広げられていない!!」
「デタラメにもほどが有る!!」
『そしてリヒテンシュタイン公国の現リヒテンシュタイン大公も恋人同士だった彼女を見捨てました
そして現リヒテンシュタイン大公には後継者がいない
私は彼女と結婚し、 彼女に継承の権利があるオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国を併合し
新しい新制フランク王国の建国を宣言します』
「勝手な事を!!」
激怒するジョー。
『そして新制フランク王国はヨーロッパ連合への加盟を宣言します!!』
「宣言って・・・ヨーロッパ連合への参加するには連合に参加している国の半数以上が賛成しないと
認められない筈では? こんな勝手に宣言出来る物ですか?」
「その筈だが・・・」
「その前にハートレス男爵何時の間に脱走していたのかが疑問・・・」
「兎も角、 ここはヨーロッパ連合に抗議の後に対応をするべきだと思いますお兄様」
「まだ続きがある」
「続き?」
『ヨーロッパ連合に加盟したからには決闘法が適用されます!!
私はここにオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国それぞれに決闘を申し込みます!!
我が国の代表が勝てば国を頂きます!!』
「そんなヴァカな事有るかああああアアアアアアアアア!!」
叫ぶジョー。
「確かに領土問題を決闘で片付ける事は有るが国全部寄越せは明らかに可笑しいだろう・・・」
『勝負形式はクラシック、 見せ合い無しのタッグデュエルです!!』
「タッグデュエル・・・二人組の決闘か!!」
『それでは皆々様、 今日はこれで失礼します』
そう言って録画の中のクロヴィスは頭を下げて立体映像は消えたのだった。
私は現在ヘルヴェティア共和国首脳を制圧し奪った通信モノリスを使って通信を行っている
私がヘルヴェティア共和国、 いやフランク王国を奪還したのには
私にはそうしなければならない理由があるからだ』
クロヴィスが滔々と演説を始める。
「まどろっこしいわ理由を言え理由を」
「茶々入れるなジョー」
『まず共和国と言う国が生まれ出たのは母であるカロリングの責任が大きい
母の功績は数えきれない、 我が国のGDP※1を倍以上にし
汚職を一掃し、 ドラゴヴァニアとも対等に渡り合った』
※1:Gross Domestic Productの略、 国内総生産のことを指し
一定期間内に国内で産出された付加価値の総額を測る事で国の経済活動状況を示す数値。
『だが母には決定的に人としての心が無かった
その為、 私の父は気を病んで自害してしまったし
母の決断的な判断により、 民衆の心が離れ
更に緊急時のプール金を作る為にした無理により革命が起きてしまった
そして母は無責任にも女王としての立場を投げ出して国を出てしまった
これが第一の理由だ』
「ちょっと待って」
一回通信モノリスを止めるマデリーン。
「自害って如何言う事? カロリングの夫ピピンは病死だったと私は記憶していますが」
「私もだ」
「同じく」
「じゃあカロリングは隠していたという事・・・?」
「・・・私はカロリング様と話した事は有りますが自害だったら自害だったという様な気がします」
ポリニャックは指摘した。
「ふぅむ・・・分からんな、 続きを見よう」
モノリスを再生するフェルディナント。
『そして第二の理由、 それは単純にヘルヴェティア共和国は既に破綻しているからです!!
新しく王座、 いや共和国の共和制は議員を選出する形式ですね
この議員達は革命により地位を得た政治の素人集団であり更に言うのならば
理想が高過ぎて現実を直視しておらず無茶な政策を連発しています!!
工業を発展させる為に農地を縮小し工場地帯を拡げて食料生産量を減らし
更にその減った食料を外貨獲得の為に輸出すると言う飢餓輸出※2 までやっています!!
そして大気汚染に土壌汚染!! ヘルヴェティア共和国の議員達は革命の時に
『自立し豊かな賢い新生活を国民全てに提供する』と嘯いた結果がこれです!!』
※2:国内で必要な物資まで輸出に回して外貨を獲得する政策。
最終的には国内の食糧が無くなるので飢餓を招く事態に陥る。
『治安も非常に悪くなり、 私は王族の末裔としてこの現状を見て見ぬ振りが出来ません!!
フランク王国民達が愚鈍なる口だけの者達の手によって蹂躙される姿を見過ごす訳には行かない!!
私はこの現状を打破すべく、 ヘルヴェティア共和国に残っていたフランク王国の残党と協力し
今まで機会を伺っていました!! そして私は国外でコネクションを作り強力な味方を得ました!!
次期ドラゴヴァニア五連星石の吐息のロック氏!!
ベネルクス王国において言いがかりで貴族を追われたハートレス男爵!!
エクスプレメント系魔法式の本家本元の第魔法使いトリニティー・エクスプレメント氏!!
そしてオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国に裏切られしオーストリアの正統なる後継者!!
ルドウィカ=ロートリンゲン!!』
「「「「誰だよ!!」」」」
一斉にハモるロートリンゲン家の女性陣。
「こんな奴初めて見たわよ? 誰よコイツ!!」
『彼女はアルプスフジに住まう魔物に石に変えられていましたがロック氏によって石から人に戻れました』
「聞いた事無いわよそんな話」
『本来ならば彼女を救うはずだったオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国は
彼女を見殺しにして長い年月を超えて現在に至ります
現在オーストリア帝国では皇帝陛下が逝去した事により
ロートリンゲン家では骨肉の争いが繰り広げられています』
「全く持って繰り広げられていない!!」
「デタラメにもほどが有る!!」
『そしてリヒテンシュタイン公国の現リヒテンシュタイン大公も恋人同士だった彼女を見捨てました
そして現リヒテンシュタイン大公には後継者がいない
私は彼女と結婚し、 彼女に継承の権利があるオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国を併合し
新しい新制フランク王国の建国を宣言します』
「勝手な事を!!」
激怒するジョー。
『そして新制フランク王国はヨーロッパ連合への加盟を宣言します!!』
「宣言って・・・ヨーロッパ連合への参加するには連合に参加している国の半数以上が賛成しないと
認められない筈では? こんな勝手に宣言出来る物ですか?」
「その筈だが・・・」
「その前にハートレス男爵何時の間に脱走していたのかが疑問・・・」
「兎も角、 ここはヨーロッパ連合に抗議の後に対応をするべきだと思いますお兄様」
「まだ続きがある」
「続き?」
『ヨーロッパ連合に加盟したからには決闘法が適用されます!!
私はここにオーストリア帝国とリヒテンシュタイン公国それぞれに決闘を申し込みます!!
我が国の代表が勝てば国を頂きます!!』
「そんなヴァカな事有るかああああアアアアアアアアア!!」
叫ぶジョー。
「確かに領土問題を決闘で片付ける事は有るが国全部寄越せは明らかに可笑しいだろう・・・」
『勝負形式はクラシック、 見せ合い無しのタッグデュエルです!!』
「タッグデュエル・・・二人組の決闘か!!」
『それでは皆々様、 今日はこれで失礼します』
そう言って録画の中のクロヴィスは頭を下げて立体映像は消えたのだった。
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