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チャプター4:ホエア・イズ・コープ

ダブル・ホーリー・ソード

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N5の騎士団詰め所。
地下から何とか脱出に成功した小鬼の一撃コブリン・スマッシュ勝彼カツカレー達。

「やっと出れた!! でかしたぞデップとチール!!」
「ぜぇぜぇ・・・」
「この聖剣のお陰っすよ!!」

デップとチールは小鬼の一撃コブリン・スマッシュの中でも唯一のタッグでの決闘を得意とする
決闘者である、 超大柄なデップとデップよりも小さいがそれでも大柄のチールは
デップがチールを棍棒として扱い超破壊力を生むと言うシンプルな戦法である。
チールの体重は90Kg弱なので常識的に考えて普通の棍棒よりも破壊力がある。
しかしながら棍棒として使われるチールにも大ダメージである。
その為、 普段は一撃必殺の大技として使われるが
今回はライフデストロイヤーで回復できるためガンガンチールを振るって
瓦礫を退かしながら外に脱出したのであった。

『ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!』

赤い竜の叫び声が聞こえる!!

「何か叫び声が聞こえるな!!」
「下から飛び出した奴か!?」
「どうしますボス!?」
「行くっきゃないだろうが!! 続けえええええええええええええ!!」

うおおおおおおおおおおおおおおおと走って行く小鬼の一撃コブリン・スマッシュ一同。

「・・・・・あいつ等言っちゃいましたね、 如何します?」

取り残された勝彼カツカレー達。
下っ端がデミグラスに如何するか尋ねた。

「正直疲れた・・・一旦ここから離れよう」
「そっすね・・・棍棒を振り回し過ぎましたわ・・・腕が痛い・・・」
「鍛えてるんだなぁ・・・あいつ等」




一方その頃、 ネルネルタワーでは

「さっさとこの街から脱出だな・・・」

レイクがスターダストの遺体が入った箱を持って逃げようとしていた。

「うん?」
「・・・・・」

変装を解いたポイニクスが佇んでいた。
ポイニクスはネルネルタワーの様子を見に来た所だったのだが
レイクが暴れてしっちゃかめっちゃかになっていたので
倒れた下っ端から事情を聞き出そうとしていた。

「・・・何者?」
「あたしはポイニクス
【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】の決闘者で
今回はここに誘拐された娘を探しにやって来たの
アンタは?」
「ドラゴヴァニア五連星レイク、 スターダストの遺体が盗まれてここに運ばれたから
取り返しにやって来た、 貴女が言っていた娘云々は知らない」
「あ、 そう」
『ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!』
「「!?」」

赤い竜の叫び声が響く!!
全力で走り出す二人!!

「敵は竜だぞ、 覚悟はあるか決闘者!!」
「ヤバそうだから向かうのよ!!」

走った二人が向かった先には地を這う赤い竜。
そして殴り飛ばしているフェザー。

「流石に徒手空拳では無理があったのか・・・」

息が上がっているフェザー。

「これは赤い竜・・・!! 赤い竜をここまで追い込むとは・・・これを使え!!」

そう言って聖剣を投げるレイク!!
フェザーは聖剣を受取り赤い竜に突き立てる!!

『グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

聖剣の破壊力により赤い竜が引き裂かれる。
それと同時にフェザーの身体に罅が入り血が噴き出す。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

激痛に耐えながら聖剣を振うフェザー。
そして遅れてやって来たのはマスク・ザ・コオニ。

「何だが良く分からんが怪我してるじゃねぇか!! これを持て!!」

ライフデストロイヤーをフェザーに投げる。
フェザーは受け取り二刀流の形になった。
回復しながらダメージを受ける事で平常の状態まで持っていけた。
そして・・・

『ギャギャギャ!! ギイイイイイイイイイイイイイイィィィィィ・・・』

赤い竜はの二本の聖剣によりバラバラに分きり刻まれた。
そして赤い竜の身体がまるで雪のように消えて行った。
赤い竜は権力と血からを持っていたが
死んでも何も残す事が出来ない、 そういうバケモノなのだ。
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