更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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チャプター4:ホエア・イズ・コープ

ブレイク・アンド・ブレイク

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N5の教会、 だった場所。
教会はすでに崩壊していたのだった。

「何が起きたんだ!? 騎士団の報復か!?」
「地震・・・にしては壊れ方が派手だ・・・くそ・・・」

教会に居たデンエンとダイモスが何とか瓦礫から這い出て来た。
彼等は与り知らぬ事だが赤い竜による反神的フィールド※1 の形成による
攻撃により教会が破壊されたのだ。


※1:古代の悪魔やそれに類する俗に言う神の敵対者が持つ
神に対抗する為に展開する領域である。
個体空間パーソナルスペースに近いが世界を作ると言うよりは
自分の縄張りを敷くと言う形の個体空間パーソナルスペースよりも遥かに原始的な物である。
逆に魔を払う為に神の領域を示す神的フィールドも存在する。
教会や神社等は最たる例だが今回赤い竜の反神的フィールドに耐え切れず破壊された。
尚、 反神的フィールドは原始的であり時代遅れの代物なので
使い手は滅多に無い。


「くっ・・・ちょっと派手にぶつかったな・・・」
「あぁ・・・おい、 皆大丈夫か!?」

教会に避難してきた人々が呻き声をあげて返事をする。

「ダイモス・・・そこに子供達が・・・」

避難民の一人が指を指した先にはひときわ大きな瓦礫が。

「何!? 大丈夫か!?」
「はやく連れてけえええええええええええええええええええ!!!」

アサフが絶叫する。
子供達が瓦礫に押し潰されない様にアサフが瓦礫の下敷きになりながらも
潰されない様に堪えているのだ!!

「神父!! アンタ・・・」
「良いから早く!!」
「わ、 分かった!!」

子供達を連れて行くダイモスとデンエン。
子供達を連れて行った後、 瓦礫毎崩れ落ちるアサフ。

「くっ!! 手伝ってくれ!!」
「おう!!」
「止めろ!!ごぼ もう無理だ!!」

血を吐き出す音と共にアサフが制止する。

「だが・・・!!」
「助かる奴を優先しろ!! がふっ」
「アサフ!!」
「ダイモス・・・お前が居てくれて私の狂気の生活も彩を見せた・・・
そしてこうして命を次代に繋げる事が出来た・・・感謝するぞ!!」

ガラガラガラと更に天井が崩れてアサフを更に押し潰す。
ぶちゃり、 と水っぽい音が響く。

「あぁああああああ・・・!!」
「・・・・・泣いている暇はないっ・・・
奴の言う通りに早く助け出してここから離れるぞ・・・」
「あぁ・・・!!」

ダイモスとデンエンは瓦礫の中の人々を助け出したり、 治療をしながら教会を離れた。







「マジかよマジかよマジかよ!! 騎士団詰め所打っ壊されてんじゃねぇか!!」

於駄義城オダギジョウのアジトから双眼鏡で様子を伺っていたソンタク。

「ど、 どうんすんすか!?」
「どうするって・・・」

於駄義城オダギジョウが何故こんなに焦っているのか。
それは騎士団が於駄義城オダギジョウのタニマチ※2 だからである。


※2:後援者の事。
語源として谷町タニマチという土地の気前の良い好角家の人物が元だという説が支配的である。


於駄義城オダギジョウは表向きは騎士団とは無関係を装いながら
裏では騎士団と繋がっていたのだ、 それ故、 騎士団に対して忖度をしているのだ。

「騎士団が・・・・如何しますか!?」
「如何するもこうするもねぇ!! 俺達で有り金持って逃げるしかねぇ!!」

そう言って金庫から金を取り出すソンタク。

「え、 えと・・・他の仲間は・・・」
「ほっとけ!! 俺達でこの金をここにいる5人で山分けだ!!」
「山分けって幾ら・・・」
「えーっと・・・12000ユーロだから一人2400ユーロだ!!
1000有れば馬車を借りてこの街から逃げられる!!」
「残り引いて1400・・・やっすい・・・」
「文句言うんじゃねぇ!!ささっと逃げるぞ!!」

鞄に大金を入れて逃げようとするソンタク。
部屋から外に出る為にドアを開けようとする。

「?、 !? あ、 開かねぇ!?」
「え!?」

ソンタクは知らなかったがさっきの振動で屋根の一部が崩れてドアにつっかえている。

「【Fワード】!! ぶち破るしかねぇ!! おい!! 俺のツルハシ寄越せ!!」

ソンタクの武器はツルハシである。

「・・・・・」

部下がソンタクのツルハシを構えてソンタクの脳天に振り下ろした!!

「がっ!?」

ばたり、 と倒れるソンタク。

「な、 何やってんだおめえええええええええええええええええ!!!」
「これで分け前が増えた、 一人3000ユーロも、 馬車代抜かせば2000
これだけ有れば充分やっていける」
「待てよ、 こうすればもっと増えるぜ!!」

そう言って部下の一人が剣で他の奴の首を刎ねた。

「全員殺せば総取りだぜ?」

生き残り三人が各々武器を持って対峙する。

「ん? 何だ?」
「あん?」
「窓の外」
「よそ見させようったってその手には」

次の瞬間突っ込んで来た赤い竜に全員喰われたのだった。
赤い竜の好物は罪深い人間、 それ故に引き寄せられたのだった。
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