59 / 495
チャプター4:ホエア・イズ・コープ
BBA・バーニング
しおりを挟む
N5の街角にて。
チンピラ3人組が歩いていた。
巨漢のクラゲ、 手下のバナナとキンピラ。
この3人は適当に街中をぶらぶらしていては
何処の派閥にも所属していない奴をカツアゲして回っているという根っからのチンピラである。
チンピラとは言えクラゲの拳は岩をも砕くと言う凄まじい腕力の持ち主で
バナナとキンピラは騎士団とモーント・ズンディカーズの短期バイトに
ちょくちょく応募して内情を調べると言う強かさを持っていた。
「なんか騎士団の方が五月蠅いっすねぇー」
「とうとう一揆でも起こったかぁ?」
「騎士団が居ないならカツアゲし放題だな、 何処かに良いカモは居るか?」
「うん?」
走って逃げるカボチャとヨランダを見かけるバナナ。
「あのヴァカ二人が逃げてますぜ」
「あぁ、 カボチャと女か、 あいつ等貧乏だし興味ねーよ
それよりも最近は闇のオークションって奴が開かれるって話じゃねーか」
「まだまだ先ですよ」
「でもオークションの出品者や参加者にはこの街に来ている奴も居るんだろう?」
「そりゃそうですけど、 大体はモーント・ズンディカーズのホテルに泊まっていますよ
外に出てくれればいいですけど、 ホテルに突っ込むとなると
噴水に飛び込んでコインを取る様なもん※1 ですよ」
※1:全く持って割に合わない事の例え。
噴水にコインを投げる風習は世界各地にあり、 噴水に飛び込んでコインを取る愚か者も
世界各地に存在する、 噴水にコインを取る為に飛び込むという事は水音でとても目立ち
びしょびしょになる為。 コインを盗んで逃げる事は困難である。
また捕まらなくても体中がびしょびしょで寒く、 風邪をひいたり
周囲の嘲笑を受け、 周囲の信用を落とす事は確実である。
「じゃあ外に出ている奴を狙おうじゃねぇか」
「そう簡単に見つかりますかね」
「不用心な奴が居るかどうか怪しいですが・・・って居たわ」
「うん?」
「ほら、 あそこ」
バナナが指差した先にはマタがもぐもぐとサンドイッチを食べながら歩いていた。
「中々身なりが良いな、 しかもババアだ、 脅してやろう」
「そうだな」
クラゲ達はマタを取り囲んだ。
「な、 何ぃー↑? もしかしてナンパぁー↑」
「いや、 追剥だ」
「婆ちゃん、 命が惜しかったら出す物出しな」
クラゲとバナナが嗤う。
「な、 何だって↓!? 目的はアタシの体か!?↓」
「いらねぇよ」
「何言ってんだおめぇ」
「こんな年老いた体が欲しいなんて・・・(´∀`*)ポッ」
「体は要らない財布を寄越せ」
「財布だって↑!! ひょっとして結婚して養えと!?↑」
「そうじゃなくて金を出せっつってんだよ!! このBBA※2!!」
※2:Barnout of Borderover Ageの略称。
年老いた女性を罵倒するスラングである。
「あーん↑ そんなぁ↑ おっぱい触らせるから許してぇ↑」
「垂れた乳なんか触りたくないわ!!」
「そーだそーだ!! キンピラもさっきから黙ってないで何か言ってやれ!!」
「その婆さん、 モーント・ズンディカーズの客だ」
「「え?」」
「あら↑ 私を知ってるのぉ↑」
「・・・・・アンタの送迎に行った時にアンタ、 騎士団に捕まってたよな?
何でここに居る?」
「あらー↑ それはー・・・不運だな、 お前」
声が唐突に若くなったマタ。
次に瞬間、 バナナを殴りつける。
明らかに老婆の拳ではない。
バナナの顔面は陥没した。
「バナナ!? このBBA!!」
クラゲが殴りかかるも避けられて頭を掴まれる。
これはアイアンクロー※3!! マタはプロレスラー※4だったのか!?
※3:プロレスの殺人技の一つ。
掌全体で相手の顔面を掴み指先で握力を使って締め上げダメージを与える。
強者だと頭を木っ端微塵にする事も可能である。
逆に言えば強者で無ければ使っても効果は薄い。
※4:レスラーの上位職。
通常のレスリングを行うレスラーよりも圧倒的に自由度が高く
割と何でもありでレスリングと違い凶器の持ち込みが可能である。
だが鍛えた肉体の前に凶器は通じないという意見が支配的になって来ているが
近年では肉体改造により凶器との融合を図る等、 ヒールレスラーの無法っぷりが加速している。
「があああああああああああああ!!!?」
のたうつクラゲ!! 何という怪力・・・否!!
女の細腕で締め上げられるほどクラゲは弱くはない!!
見よ!! クラゲの顔から煙が上がっている!!
燃えているというのか!? 一体どんなトリックか!?
「あああああ・・・・・」
クラゲは失禁!! そして失神!!
倒れた時に顔は炭化していた!!
キンピラは腰を抜かし逃走!! しかしマタに捕獲され俯せの身体を踏みつけられる。
「ひ、 ひぃ!!」
キンピラが熱を感じ始めた!!
クラゲの様に炭になってしまうのか!?
「お前はちょっと来い」
引き摺るマタ。
「あ、 アンタ、 ただのBBA、 いや、 お婆さんじゃないな!! 一体・・・」
「黙ってろ」
キンピラは口を閉ざした、 そしてマタは路地裏にキンピラを連れて行ったのだった。
チンピラ3人組が歩いていた。
巨漢のクラゲ、 手下のバナナとキンピラ。
この3人は適当に街中をぶらぶらしていては
何処の派閥にも所属していない奴をカツアゲして回っているという根っからのチンピラである。
チンピラとは言えクラゲの拳は岩をも砕くと言う凄まじい腕力の持ち主で
バナナとキンピラは騎士団とモーント・ズンディカーズの短期バイトに
ちょくちょく応募して内情を調べると言う強かさを持っていた。
「なんか騎士団の方が五月蠅いっすねぇー」
「とうとう一揆でも起こったかぁ?」
「騎士団が居ないならカツアゲし放題だな、 何処かに良いカモは居るか?」
「うん?」
走って逃げるカボチャとヨランダを見かけるバナナ。
「あのヴァカ二人が逃げてますぜ」
「あぁ、 カボチャと女か、 あいつ等貧乏だし興味ねーよ
それよりも最近は闇のオークションって奴が開かれるって話じゃねーか」
「まだまだ先ですよ」
「でもオークションの出品者や参加者にはこの街に来ている奴も居るんだろう?」
「そりゃそうですけど、 大体はモーント・ズンディカーズのホテルに泊まっていますよ
外に出てくれればいいですけど、 ホテルに突っ込むとなると
噴水に飛び込んでコインを取る様なもん※1 ですよ」
※1:全く持って割に合わない事の例え。
噴水にコインを投げる風習は世界各地にあり、 噴水に飛び込んでコインを取る愚か者も
世界各地に存在する、 噴水にコインを取る為に飛び込むという事は水音でとても目立ち
びしょびしょになる為。 コインを盗んで逃げる事は困難である。
また捕まらなくても体中がびしょびしょで寒く、 風邪をひいたり
周囲の嘲笑を受け、 周囲の信用を落とす事は確実である。
「じゃあ外に出ている奴を狙おうじゃねぇか」
「そう簡単に見つかりますかね」
「不用心な奴が居るかどうか怪しいですが・・・って居たわ」
「うん?」
「ほら、 あそこ」
バナナが指差した先にはマタがもぐもぐとサンドイッチを食べながら歩いていた。
「中々身なりが良いな、 しかもババアだ、 脅してやろう」
「そうだな」
クラゲ達はマタを取り囲んだ。
「な、 何ぃー↑? もしかしてナンパぁー↑」
「いや、 追剥だ」
「婆ちゃん、 命が惜しかったら出す物出しな」
クラゲとバナナが嗤う。
「な、 何だって↓!? 目的はアタシの体か!?↓」
「いらねぇよ」
「何言ってんだおめぇ」
「こんな年老いた体が欲しいなんて・・・(´∀`*)ポッ」
「体は要らない財布を寄越せ」
「財布だって↑!! ひょっとして結婚して養えと!?↑」
「そうじゃなくて金を出せっつってんだよ!! このBBA※2!!」
※2:Barnout of Borderover Ageの略称。
年老いた女性を罵倒するスラングである。
「あーん↑ そんなぁ↑ おっぱい触らせるから許してぇ↑」
「垂れた乳なんか触りたくないわ!!」
「そーだそーだ!! キンピラもさっきから黙ってないで何か言ってやれ!!」
「その婆さん、 モーント・ズンディカーズの客だ」
「「え?」」
「あら↑ 私を知ってるのぉ↑」
「・・・・・アンタの送迎に行った時にアンタ、 騎士団に捕まってたよな?
何でここに居る?」
「あらー↑ それはー・・・不運だな、 お前」
声が唐突に若くなったマタ。
次に瞬間、 バナナを殴りつける。
明らかに老婆の拳ではない。
バナナの顔面は陥没した。
「バナナ!? このBBA!!」
クラゲが殴りかかるも避けられて頭を掴まれる。
これはアイアンクロー※3!! マタはプロレスラー※4だったのか!?
※3:プロレスの殺人技の一つ。
掌全体で相手の顔面を掴み指先で握力を使って締め上げダメージを与える。
強者だと頭を木っ端微塵にする事も可能である。
逆に言えば強者で無ければ使っても効果は薄い。
※4:レスラーの上位職。
通常のレスリングを行うレスラーよりも圧倒的に自由度が高く
割と何でもありでレスリングと違い凶器の持ち込みが可能である。
だが鍛えた肉体の前に凶器は通じないという意見が支配的になって来ているが
近年では肉体改造により凶器との融合を図る等、 ヒールレスラーの無法っぷりが加速している。
「があああああああああああああ!!!?」
のたうつクラゲ!! 何という怪力・・・否!!
女の細腕で締め上げられるほどクラゲは弱くはない!!
見よ!! クラゲの顔から煙が上がっている!!
燃えているというのか!? 一体どんなトリックか!?
「あああああ・・・・・」
クラゲは失禁!! そして失神!!
倒れた時に顔は炭化していた!!
キンピラは腰を抜かし逃走!! しかしマタに捕獲され俯せの身体を踏みつけられる。
「ひ、 ひぃ!!」
キンピラが熱を感じ始めた!!
クラゲの様に炭になってしまうのか!?
「お前はちょっと来い」
引き摺るマタ。
「あ、 アンタ、 ただのBBA、 いや、 お婆さんじゃないな!! 一体・・・」
「黙ってろ」
キンピラは口を閉ざした、 そしてマタは路地裏にキンピラを連れて行ったのだった。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる