Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter12:All for alive

第236話【14:30 一方的】

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14:30
【常世】の中からヤグルマと
赤色の短髪のチューブトップにホットパンツの少女である三原色最後の一人
アイビー・M(マゼンタ)・シキが現れた。
ヤグルマもアイビーも刀を構えている。

「シキ流抜刀術一の型 『青海』」
「シキ流抜刀術二の型 『赤炎』」

ヤグルマが青海、 アイビーが赤炎を繰り出した。
青海は横薙ぎの攻撃で相手を真っ二つにする
赤炎は唐竹割の要領で相手を縦に真っ二つにする技。
双方黄突と同じく基本形の技である。
横と縦の斬撃を繰り出すだけの技、 しかし使い手が超越的過ぎた。

「ミハイル!! セルゲーエヴィチ!!」

ミハイルは横に、 セルゲーエヴィチは縦に真っ二つにされた。

「早過ぎる・・・ならばマッドスワンプ!!」

ゴルバチョフのマッドスワンプ。
地面を泥化させて動き難くする技である。

「これで動き難くなっただろう!! デェン!!」
「分かっている!! エレクトリッ」
「シキ流抜刀術二の型 三式『遠赤外線』」

遠赤外線は刀を縦回転させながら投げて相手を斬る遠距離技。
戻って来ないブーメランを想像して貰うと分かりやすいか。
真っ二つにされるデェンとゴルバチョフ。
二つの刀を投げていたのだ。
アイビーはジャラジャラと大量の刀を見せびらかしながら泥化した地面から出る。
アイビーはちらり、 と【八方四傑】を見る。

「フランソワ!!」
「フラッシュ!!」

フラッシュはその通り閃光の魔法。

「目くらましか」
「愚かな」

ヤグルマもアイビーも構わずに動く。
二人共眼のみに頼る戦い方はしていない、 何処に居るか位は見なくても分かるのだ。

「効いてない!? フランソワ!!」
「ポップ!!」

ポップは小さな火花を大量に炸裂させる魔法。
攪乱にしかならない魔法ではあるが・・・

「むっ・・・」
「ははぁん、 逃げる気か、 ヤグルマじーさん、 如何する? 追う?
あいつ等雑魚っぽいし放置で良いと思うけど」
「いや、 ここは待機で良いでしょう、 ローズ様の傍を離れる訳には行かない・・・
そういえば【常世】の調子は如何ですか?」「修繕は大体終わった、 歩ける程度には回復したよ」
「そうですか・・・では如何しますか?」「このまま本命に向かおうか、 二人共私を警護しろ」
「了解しました」
「了解」

【常世】に随伴しながら進む魔王一行であった。
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