Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter12:All for alive

第226話【14:14 Interception】

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14:14
クロスロード近郊、 魔王軍本陣。
クロスロードへの侵攻を遠くから眺めるヤグルマとキセイ。

「上々の様ですね、 勇者にも引けを取って居ません」
「当たり前だ、 この時の為に作っていた決戦用アンデッド『レギオン』
数百の死体を組み合わせて作った最強のアンデッドだ
流石に数は揃えられなかったがまずまずだな
暫くしたら突入するぞ、 キセイ、 準備をしておけ」
「了解です、 しかし一緒に行かないんですか?
戦力の逐次投入は駄目って聞いた事がありますが」
「魔王様の安全を確保してからだ」
「・・・まさか魔王様御自らが向かうと?」
「その通りだ、 魔王様の安全の為にもこれは必須だ
貴様がアンデッドを指揮して突っ込む、 私とアイビーが魔王様の護衛を務める」
「分かりました、 所で【三原色】の最後の一人のユリ様は何方に?」
「既にネクロマンサーの部隊と共に向かっている」
「何処へ?」




同時刻
クロスロードから少し離れた街道。
爆走する一台の馬車、 中に乗っているのはロダン一行。

「止めて下さい!!」

ロダンが叫ぶ。

「如何した!?」
「大勢で此方に向かってきています!!」
「っ!!」

モルガナが馬車の外を見て確認する。
遠くから骨の馬に乗って向かって来る魔王信奉者達。

「マルチヒール、 DeadEnd!!」

アンデッドが浄化されて骨の馬が消えていく。
しかし敵はファイアボール等、 魔法を唱えて妨害して来た。

「ちぃ!! 私が行く!! カリエ!! 援護を!!」
「えぇ!!」
「私も!!」

止まった馬車から飛び降りるモルガナ。

「コウ流格闘術五の型【飛魚】!!」

高速移動しながら魔王信奉者達に飛び掛かるモルガナ。
花子がナイフ、 カリエが弓矢で援護する。

「僕も!!」
「ロダンは待機!! 回復に専念して!!」
「むー・・・っ!! ヒール!!」

ロダンはヒールを唱えた。

「ヒール!! ヒール!!」
「回復魔法を連打している? モルガナが攻撃を受けているのか?」
「一体・・・」

一方その頃、 モルガナは敵と対峙していた。

「何者だ・・・お前・・・」

ロダンのヒールで傷が治りながら尋ねるモルガナ。

「噂に聞くロダンの広範囲治癒魔法か・・・厄介ね」

刀を携えた何処か気品を感じる金髪ツインテールの黄色いドレスの少女が呟いた。
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