Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter10:Battle of shame

第201話【Divided into four】

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戦闘から一夜明けて
ロダン達は追撃を【シエンパーティ】と【遥かなる理想郷】に任せて
戦場の後片付けをしていた。
警邏達に冒険者達を引き渡して拘留するにも冒険者達には怪我人が多かった。
人道的に問題がある為、 怪我の治療が行われていた。

「マルチ・ヒール!!」
「惚れ惚れする治癒の腕前だねぇ・・・」

スリムがロダンのマルチ・ヒールに惚れ惚れする
かなりの大人数に一気に魔法をかけて治癒するのは見ていて気持ちが良い位だ。

「やはりすごいねぇ・・・」
「あぁ・・・是非とも欲しい人材だ・・・」

集まって来ている勇者パーティが口々に言う。

「これで怪我人は全員ですかね、 それじゃあ僕達も追撃に出ますか?」
「居なくなった有力な冒険者パーティが戻ってくるかもしれない
【レストラン・スリム】は待機していようか」
「それじゃあ私達が付いて行くとしよう」

カヌー達【栄光の冠】がロダン達と付いて行く事になった。
ロダン達は逃げ道となる様な街道が有る森の中を歩いて行く事にした。

「しかしロダンさん、 貴方の治癒魔法は凄まじいですね
聖女として聊か自信を無くしますよ」

【栄光の冠】の聖女のエアラインが喋った。

「うーん、 僕としては普通に治癒をしているだけですが」
「あれが普通ですか・・・凄いですね、 コツとかは有るんですか?」
「コツ・・・コツかぁ・・・」
「エアライン、 一応ほぼ勝ちが決まっているけども油断するなよ
何処から敗残兵が飛び出してきてもおかしくないんだ、 警戒しろ」
「すみませんカヌー様」

カヌーに頭を下げるエアライン。

「まぁまぁカヌー様、 良いじゃ無いですか」

カヌーを宥める強弓の異名を持つ弓使いのシーライン。

「!! 何かこっちに来ます!!」
「本当ですか?」

ロダンが何かを察知した。
道の向こうから何かが物凄いスピードで迫るのが見える。

「総員戦闘配置!!」
「皆も構えて!!」
「「「はい!!」」」

ロダンの仲間達と【栄光の冠】のメンバーが戦闘配置に入る。
ロダン達の前に現れたのは両手両足尻尾頭部が鋭い刃になった
二足歩行のイタチだった。
しかし左腕は何かに斬られた様で取れかかっている。

「何者だ貴様!!」
「四天王の一人アンドゥ、 悪いが相手をしている暇は」
「秘剣【紫鏡】」

一瞬で上半身、 下半身、 両腕と四つに分解されるアンドゥだった。

「あ、 貴方は・・・」
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