Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter10:Battle of shame

第198話【weapons】

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スリトング・スプリングス。
【ニードルブラスト】"解体屋"ラージが所有する移動砲台である。
砲台と言っても打ち出すのは巨大な矢であり移動巨大弩と言って良いかもしれない。
尋常じゃなく巨大な矢の他にも鉄球等も射出出来るギミックが搭載されており
その破壊力は巨大な龍型のアンデッドも屠り去る程である。
ラージが基本的にケチな為に燃料代をケチって滅多に使わないが
火炎放射の機能も搭載されている。
基本的に矢や鉄球も回収し、 メンテナンスも自分で行っている為
殆どコストがかからないのもラージにとっては有用な部分であろう。

そんなラージ御自慢のスリトング・スプリングスが木っ端微塵に破壊されている。

「くっ・・・馬鹿な、 純度の高い銀を使った矢や鉄球を発射していると言うのに
何故あの巨人は倒れない!?」

ラージの眼前に立ちはだかっているのは巨大な人型である。
これはキスとフギットが共同開発して作り出した
【巨大マニュマタ(仮)】である。
キスとフギットはこれを販売するつもりなので名称は後々に考えるつもりである。
マニュマタと同じくミスリル合金製だがミスリルの純度が低い為
通常のマニュマタよりも防御力は落ちる。
しかしスピード等はマニュマタと同程度でマニュマタと同じ位精密に動ける
操作する事でスリトング・スプリングスの攻撃を全て打ち落とす事も可能である。
早々に火炎放射の機能を使われたら不味かったがそれも杞憂だった。

「ど、 如何するラージ!!」

ラージの仲間のミドルが叫ぶ。

「くっ・・・降参する!! 殺さないでくれ!!」
「分かった!!」

巨大マニュマタ(仮)の胸が開いてラージ達、 【ニードルブラスト】の面々を捕獲していった。

「搭載した魔導義肢は出番が無かったな・・・」
「残念だけど、 実績は出来たプレゼンのし甲斐もあるよ」
「それもそうか・・・しかし・・・何だな・・・
オーギュストの龍とか皆の活躍で大分落ち着いて来たな
ロダン達は今何処に?」
「結構前に突っ込んでいるから今は本陣に居るんじゃないの?」
「そうか・・・と言うか本陣ってあるのか? そうとう無茶苦茶な事している奴だから
本陣を作る頭が有るのかが怪しいが・・・」

安心しろ、 本陣は有る。
キスとフギットが笑い合っている。
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