Re:incarnation

Chapter9:End of guild

幕間【燃え上がる魂】

警邏の詰め所でソレイユに事情聴取を行っている警邏達、　しかし・・・

「だあああああああああああああああああああああああああああああ
かあああああああああああああああああああああああああああああああ
らあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
何度言えば分かるのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

拘束されたソレイユが暴れている。
状態からまともじゃないと判断した警邏達が
何とか騙してソレイユを拘束したのは賢明な判断だったと言わざるを得ない。

「何とか拘束したが・・・話がまるで通じない・・・如何する?」

警邏達が話し合っている。

「とりあえずギルドマスターらしいが・・・本当か?
子供じゃないか・・・」
「如何やらエルフらしい」
「エルフ?」
「耳が長いだろ?」
「まぁ・・・確かに長いが・・・」
「耳が長い人間はエルフと言う長寿の種族だから見た目より年取っている・・・筈」
「はなしてええええええええええええええええええええええええええええ!!」

暴れているソレイユはだだを捏ねる子供の様だ。

「とりあえずギルドに照会を取ろう」
「もう夜だし閉まっているよ」
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

がくんがくんと拘束を引き千切らんばかりに暴れる。

「とりあえず寝ずの番をしなければならないな・・・
ほっとくと拘束が壊れかねない・・・」
「あぁ・・・ここから逃げないで下さいよギルドマスター・・・」
「ふざけるなああああああああああああああああああああああ!!」

ぎぎぎと震え、　そしてソレイユの全身が燃え上がる様にオーラが立ち込める。

「なっ!?」
「炎!?」

そして拘束が弾け飛んだ。

「う、　動くな!!」

警邏達が武器を構える。
ドンッ、　と壁を思い切り殴るソレイユ。
壁は木っ端微塵に粉砕された。

「退けえええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
「う、　うわああああああああああああああああああああああああ!!」
「に、　逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

警邏達は慌てて逃げ回る。
ソレイユは飛び跳ねて警邏の詰め所の外に飛び出した。