Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter7:Martial arts competition

第138話【2nd round 1st match】

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「それでは休憩が終わったので二回戦第1試合カリエ選手VSミスターX選手の試合を執り行います」

カリエとミスターXの試合が始まった。

「カリエー!! 頑張れよー!!」

観客席からポンセ―が声援を送る。

「ポンセーとやら貴方はミスターXと戦ったが如何言う印象を受けた?」

ポンセ―の隣のでモルガナが尋ねた。

「うむ、 奴と戦っている時
真っ暗で何も見えなかったから何をされたか全くわからん!!」
「そ、 そうか・・・」
「しかし相当の手練れと見た!!
物凄いスピードで襲い掛られかなりのダメージを受けた!!」
「つまりスピードタイプ、 と言う事か」
「そうなるな!! 相当の手数の攻撃を叩き込まれた!!
かなりの実力者と見て間違いは無いだろう!! 更に闇の魔法まで使えるとは驚きだな!!」
「シャインブラスト!!」

ミスターXが光属性の攻撃魔法を放った。

「ひ、 光属性だと!? 闇属性とは正反対ではないか!?」

相反する属性魔法を使えるのは珍しい事である。
態々無理して自分の苦手な属性の魔法を使う意義は薄い。

「くっ!!」

大した事の無いダメージだがカリエに命中する。

「ファイアボール!!」「アイスシュート!!」「ライトニング!!」
「え、 ちょ、 ちょっと!?」

次々と属性の違う攻撃魔法の連打に成す術も無くカリエは敗北した。

「な、 何だ今のは・・・連続って言うか同時に魔法を使っていたぞ・・・?」
「ここまで常識破りだったとは・・・」
「えー・・・ここで会場の皆さんにお伝えします」

ゾラのアナウンスが入った。

「ミスターX選手の今の試合でしたがバンメン選手から物言いが入りました」
「物言い?」

騒めく観客達。

「ミスターXのフードの中って大勢の人が入っているのではないかと言う疑惑です」
「!!」

ミスターXの周囲に警備員がやって来た。

「と言う訳でミスターX、 フードの中を・・・」
「ワープ!!」

転移魔法で逃げ去ったミスターX。

「えぇと・・・今回の試合、 ミスターXの逃亡と言う事でミスターXの負けです
カリエ選手の勝利ですが・・・怪我が・・・」
「ヒール」

ロダンが回復させた事でカリエは全快した。

「大丈夫そうですね、 カリエ選手、 準決勝進出!!」
「納得行かない・・・」

カリエが複雑な心境でリングを降りた。
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