Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter7:Martial arts competition

第134話【Preparation of 1st round 8th match】

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モルガナを状態異常と体力の回復が出来るグレーター・リカバーで回復させるロダン。

「ふぅ・・・助かったよロダン」
「別に気にしないで・・・それよりも何か様子が変なんだけども・・・」

第八試合が始まる前に何やらガタガタと準備を始めるキス。
妙な機械をリング横に配置したりと何やら妙な感じだ。

「第8試合フィールズ選手とキス選手の試合ですが
今回は少し特殊な環境で試合を行いますので少々お待ち下さい」

ゾラからアナウンスが入る。

「特殊な環境?」
「???」

首を傾げるロダンとモルガナ。

「まぁ考えても仕方ない、 私は観客席に移ろう、 じゃあなロダン」

少しふらついたが何とか前に進むモルガナだった。

「グレーター・ウォッシュにグレーター・リカバー・・・
相当な回復術師だな、 君は」

バンメンがロダンに話しかける。

「そうなんです?」
「普通、 そんなにグレーター階級の魔法を使ったらバテてる筈だぞ」
「ふーん・・・そうなんですか」
「ますます部下に欲しいな」
「うーん、 あんまりそういうのには興味無いですが・・・」
「まぁ考えて置いてくれよ
困った時には相談に乗るからさ」

バンメンは立ち去った。



「バンメン、 アレで良かったの?」

去った後でナリキンがバンメンに話しかける。

「何がだ?」
「あんな高位の魔法を使える魔法使い、 滅多に居ないのは分かっているでしょ?」
「分かっているからこそ、 無理強いは出来ない」
「ギルドも黙って無いわ、 連中がどんな手を使うか・・・」
「人質を使うとか? 安心しろ、 あのモルガナと言う女・・・中々出来る
逆にギルドを壊滅出来るかもしれない」
「そんなに甘くないでしょ」
「もしも人質なんか使った時は俺達がギルドを攻撃出来る口実にもなる」
「それもそうだけども・・・」
「兎に角アイツに嫌われない事だ、 無理強いは良くないのは自明の理だしな」
「そうね・・・」

納得するナリキン。
選手達の席に座る二人。

「所でバンメン、 次の試合だけど・・・何やっているのか分かる?
なんか色々準備しているけども・・・」
「さっぱり分からん・・・天才美少女技術者と前回の大会の優勝者との戦いだが・・・
一体何が始めるのか・・・見物させて貰おうか」
「そうね、 少しは楽しまなきゃ損よ」
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