Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter5: Shorthanded

第87話【Assemblage Clinic】

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アッサンブラージュ医院は昔の勇者アッサンブラージュが建てた病院である。
精神や脳に対しての医療施設でアッサンブラージュの遺産で運営されており
この病院には多くの著名な医者が今でも在籍している。

この病院の成り立ちは創設者のアッサンブラージュは
ジェスター教国でも指折りの勇敢な勇者だったが
勇敢過ぎて他者を省みる事が出来ず、 仲間達が心を壊してしまう事が多かった
今まで自分を助けてくれた仲間を見捨てる事が出来ないアッサンブラージュは
仲間達を救う為にカレーの街に心を治す為の医院を設立したのが始まりである。

アッサンブラージュ医院が切欠でこの世界にはメンタルヘルスと言う概念が誕生したが
浸透したとは言い難い、 アッサンブラージュ医院以外の場所で行われる
メンタルヘルスは左程技術が高く無いのが現状である。
アッサンブラージュ医院の待合室には多くの人々が待っていた。

「多いんですね・・・」
「心を病む奴と言うのは多いんだな、 意外だよ」
「体と同じく心を病むって言うのは結構有るんだよ・・・」
「ロダンさーん、 2番の診察室にどうぞー」
「あれ? 意外に早いな」

ロダン達が2番の診察室に向かう。

「あの・・・」
「はい?」

ロダンが看護師に尋ねる。

「向こうの人達が先じゃないんですか?」
「あぁ、 彼等は別のコースの客だから」
「別のコース?」
「薬物中毒者なんだよ」

冒険者の薬物中毒も重篤な問題である、 心の弱い冒険者が薬に頼って
薬物中毒になる危険は多い、 魔王も薬物を流している為
魔王に冒険者の情報を売り渡して薬物を得るケースも多い。

「悲しいね・・・」
「まぁ兎も角、 今日は君のカウンセリングだ、 先生」

看護師が2番の診察室にロダンを案内する。

「はい、 今日、 君のリルムードです」
「研修医のフギット、 ってお前は!?」

フギットとロダンが顔を見合わせる。

「フギット君、 知り合い?」
「昨日会ったヒーラーです」
「フギットさん・・・? 何でここに? 貴方は魔導義肢の人じゃあ・・・?」
「精神科医になりたいから勉強している」
「何で?」
「精神科医になりたい理由なんて心を治したいからと言う以外に有るか?」
「それもそうですね・・・」
「吃驚させた様だがとりあえず、 面談を始めましょうか」
「お願いしますー」
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